67camper's Blog

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こんなお買い得・オムニバスはそうないだろう!!!

2008-11-29 22:13:43 | jazz & vocal
The Sound of Jazz/V.A.
(Columbia CL1098)


 オムニバスは短時間でいろんなスタイルのサウンドを楽しめるのがいいことは皆さんご承知の通りです。これはCBSテレビの"The Seven Lively Arts"のためにコロンビアが録音したセッションで57年の録音です。当時の様々なスタイルが非常に良好な録音で収録されているアルバムです。最近、5ドルで入手したのですが、あまりの素晴らしさに絶句しました。オムニバスとなるとなんか価値が下がる印象がありますが演奏は折り紙付きです!

 A面1.2はレッド・アレンのトラディショナルスタイルからです。"Wild Man Blues"!いきなり飛び出すホーキンスのテナーの逞しさ、ディッケンソンのボントロ、ピー・ウィー・ラッセルも文句なしですよね。レックス・スチュワートのラッパも切れ味抜群です。2曲目"Rossetta"ではアレンのボーカルがフィーチャされます。つづいてビリー・ホリデイのボーカル"Fine and Mellow"、好調なビリーじゃなかろうか。粘りのある艶やかさは圧倒的です。ベン・ウェブスター、ホークもソロを挟みます。Aラスはジミー・ジュフリーとピー・ウィー・ラッセルのクラリネットバトルです。特筆すべきはDanny Bakerのギターです。こんなブルースギター、弾いてみたいですね。B面に入るとベイシーを中心としたバンドで唄うJimmy Rushingが登場します。ビッグバンドのバッキングですがプレス&ホークのソロが聴けるし、短いながら簡潔なソロを展開するベイシーはさすがです。次のジュフリーのトリオも凄い。当然ながらギターはジム・ホールだ!コードワークの巧みさは文句なしですね。サックス、ギター、ベースのトリオの絶妙なスウィング感は彼らならではです。続いて、マルのピアノソロ。相変わらずモールス信号。最後は再びベイシーのアールスターズに戻ります。プレス、ジョー・ニューマン、ハリー・カーネイ、ホーキンス、ディキー・ウェルズ、フランク・リハック、ロイ・エルドリッジ、ベイシーと短いながらもほぼ全員のソロが聴けるのがいいですね。

 文章ではこのぐらいしか書けません。メンバーも多彩で「エぇ、こんな人も入ってんの?!!」という感じで嬉しくなります。さらにバックカバーにはソロオーダーまできちんと付いてますから楽しさ百倍ですよ。スウィング~中間派をDIGするには格好の資料です。

 所有盤は5ドルで買ったコロンビア、6eyeのモノラルオリジナルです。録音も抜群で、オリジナル、この値段、この演奏。文句なし!!!