67camper's Blog

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この低俗さこそ彼の味なのかも?

2008-11-12 03:15:43 | jazz & vocal
Laughing Soul/George Braith
(Prestige 7474)


 こんなマイナーなサックス奏者を大まじめに見開き2ぺージをさいて掲載したジャズ批評の別冊「コテコテデラックス」は極めて貴重な資料です。その中で無冠の帝王なんて書かれていますが、全く意味不明です。このカバーが超印象的ですよね。サックスを2本ももってカウボーイスタイルで湖畔の小径を機嫌良く歩くブレイスを捉えたショットもまた意味不明です。また周囲のショッキングピンクのカラーリングもジャズでは珍しい。自分の記憶ではガーランドの”When There Are Grey Skies"とボビハチの"Happenings"ぐらいですね。しかしながらこの2作とは全く趣きをことにする低俗さこそがGeorge Braithの味なのかも知れませんね。本日はこの「コテコテデラックス」の中グラビアでジャケが大きく紹介されたLaughing Soulをアップします。

 メンバーを見るとそれなりに当時のコテコテ系には欠かせない面々が参加していますよね。George Braith(ts, ss, C-molody sax), Grant Green(g), John Patton(org), Eddie Diehl(rhythm g), Victor Sproles Jr.(b), Ben Dixon(ds), Richard Landrum(ds)という布陣です。演奏も低俗そのもの!垂れ流し的な安っぽい曲調が主流ですが、B面のトップ3曲は一聴の価値ありと思います。GreenのギターがいいB-1"Please let Me Do It", 美しいテーマを持つ"Coolodge", Braithのバラードが聴ける"With Malice Toward None"はハイライトになっていますね。

 所有盤はソリッドブルー、シルバートライデントのプレステッジのモノラル盤でパンチホール付きです。ブルーノートではあり得ないプレステッジのいい加減、低俗さが出たアルバムですね。やはりこの意味不明カバーが印象に残ります。