Dippin'/Hank Mobley
(Blue Note 84114 jp. reissue)
(Blue Note 84114 jp. reissue)
初めて聴いたのは中野のビアズレーと言うジャズ喫茶だったと思います。当時、4才下の弟は東京の大学(東大じゃないよ)にでてきて武蔵境に住んでいた関係で中央線プイッと行ける中野って言うのは割合みじかな街でした。ここで良くなっていたのが本日アップのモブレイのDippin'です。極めて印象的なオレンジのカバーには当時のジャズに対する熱い思いが一杯に詰まっています。ビアズレーのDippinは多分NYCラベルだったろう推測しますが、当時は国内盤はリリースされていなかったと思います。その後、新潟の中古レコード店ブラックライオンが開店して間もない頃、このDippin'の直輸入盤(NYCだったかリバティだったか定かでない)を店のプレーヤーで聴かせてくれたのを思いだします。もちろん売り物で6-7000円の値段がつていたと思いますが、当時食事代をきりつめてより多くのアルバムを聴こうと思っていた自分にはNYCでもリバティでも「そんなの関係ねぇ!」でした。そしてほどなくキングから国内盤が発売されたと記憶しています。そのとき購入、やっと手に入れて嬉しくてたまらなかった想い出がありますね。てなわけで今日はDippin'で行きましょう!
メンバーは言わずと知れたLee Morgan(tp), Hank Mobley(ts), Harold Maybarn Jr.(p), Larry Ridley(b), Billy Higgins(ds)の五重奏団です。後期モブレイでどうしてこのアルバムだけが傑出した人気盤になったのか?それはモーガンの参加と、A面の"The Dip"と”Recado Bossa Nova"の人気曲、そしてこのテーマでソロをとる モーガン、モブレイ、メイバーンの華麗なプレイにある事は明白です。 内容は皆さんご存知の通りのA面盤です。
blog仲間のNOTさんの「モブレイのBN盤は1568を除いて全てオリジナル」と言う記事を読ましていただいたが、うらやましいなあ。モブレイのオリジナル盤の異常人気は自分なりにもわかっていますし、今後もオリジナルに変わる事はないだろうなぁ・・・。まあ、この再発盤コレクションはそれなりに熱いパッションを感じるアルバム群である事には違いないのですが・・・。