67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

Ruth Masonをご存知?

2007-11-05 07:01:00 | jazz & vocal
At The Half Note Cafe Vol.1/Donald Byrd
(Blue Note BST84060)


 50年代終わりから60年代はじめにかけてRVGは機材をNYC市内および周辺のジャズ・スポットに持ち込み積極的にライブパフォーマンスを録音して行きました。本日は,ドナルド・バードとペッパー・アダムスの双頭コンボがハーフノートカフェに登場した時のライブを捉えたLPをアップしますね。

 まずは,イントロダクションのMCに興味が行きます。やや甲高い女性MCのアナウンスが耳に飛び込んできます。Ruth Mason。彼女をご存知でしょうか?シンガーそしてDJとして活躍した美人なのですが,Moods/The Three Sounds(BLP4044)のカバーに大写しに鳴ったのが彼女です。このMCによるメンバー紹介からこのアルバムはスタートします。Donald Byrd(tp), Pepper Adams(bs), Duke Pearson(p), Laymon Jackson(b), Lex Humphries(ds)からなる五重奏団でレギュラーコンボらしい息のあったプレイが収録されています。MCにつづく"My Girl Shirl"はPearsonらしい名曲でByrd I n Flight(BLP 4048)でのマクリーンのアルトが強く印象に残っている佳曲ですね。挨拶代わりのノリに乗った快演を聴くことができます。A-2の"Soulful Kiddy"はバード作のbluesでここでもバードのブリリアントなラッパとブルージーなピアソンが最高です。B面トップの"A Portrait Of Jennie"は美しいバラードでこのアルバムの白眉です。バードのバラードプレイ,ピアソンのリリカルなタッチが素晴らしいですね。続く"Cecile"は再びブルースです。ゴリゴリのアダムスのバリトンがアクセントになっているのはご想像の通りですね。

 勿論,国内盤でVol.2も所有しているのですが,このVol.1は自分の数少ない"47 West 63rd NYC"アドレスということでこっちをアップいたしました。モノカバーに輝くお決まりのステレオステッカーがまぶしい一枚ですね。

Teddy Edwardsのプレステッジデビュー盤

2007-11-04 07:01:18 | jazz & vocal
Nothin' But The Blues!/Teddy Edwards
(Prestige 7518)


 おそらく初めてエドワーズのテナープレイに初めて触れたのはBrown & Roach In Consert(GNP)だったと思います。この盤ではハロルド・ランドとエドワーズの2人のプレイが収録されていますが,ビギナーの自分にはテナープレイヤーには全く耳が行ってませんでした。LA在住のエドワーズは当然ながらパシフィックやコンテンポラリー等西海岸名門ジャズレーベルに吹き込みが多い訳ですが、本日は3大レーベル,東海岸のプレステッジでの初リーダー盤(66年録音)をアップしますね。

 メンバーはTeddy Edwards(ts), Walter Davis Jr.(p), Paul Chambers(b), Billy Higgins(ds), Phil Orlando(g), Montego Joe(conga&bongos)のセクステットです。演奏は各面3曲の6曲構成でブルースあり、バラードあり、オリジナルありで彼のテナーそしてコンポーザーとしての実力をじっくり楽しめる構成です。A-1のタイトル曲"Nothin' But The Blues"はMontegoのcongaに導かれて始まるアーシーなブルースで彼のブルージーなテナーがすばらしいですね。またA-2の”Games That Lovers Play"やマイフェアレディのA-3"On The Street Where You Live", そしてこの盤の白眉とも言える大スタンダード”But Beautiful"に聴かれるバラードプレイは聴きモノですよ。共演者では,ベテランWalter Davisのリリカルなピアノもなかなかの好演ですよね。オーランドは新鋭ギターリストですが,この時代のギターにありがちなアグリーなプレイはなくメインストリーマー的プレイで好ましいですよね。

 所有盤は残念ながらドリルホールがありますが、プレステッジのブルートライデントのステレオ盤です。RVG録音らしい,インパクトの強い音が最高ですね。

カフェオーレ後部座席の子供達

2007-11-03 23:13:24 | Volkswagen

 今日は昼まで仕事。午前中は末っ子は幼稚園の登山へママと一緒に出かけ,男の子は家で留守番でした。16:00になってちょっと腹減ったぞ!なんて思い,一家でカフェオーレで出かけることに。



 H社長が納車の時に言ってた言葉を思い出した。『僕がコンバチ好きになったのは,信号で前に停まったコンバチの後部座席から頭を出した子供達でしたよ!このアットホームな雰囲気が好きでねぇ!』。今日,出かける時、自宅前でこれを実践してみました。全員がKdfのキャップをかぶっています。出かける時はオープンで,食べた後は幌かけて帰ってきました。ヒ-ターを入れてオープンで走るカフェオーレは快適です。凄くヒーターは効きます。女房が足許に置いてたカバンの中のリップクリームは見事に変形していました。夕方で,寒くなってきた時には丁度良い感じですね。  

 紅葉狩りの予行練習って感じですね!

予備校/雀荘/オン・ザ・コーナー

2007-11-03 04:12:58 | jazz & vocal
On The Corner/Miles Davis
(Columbia PC31906)


 昭和51年,高校を卒業して運良く大学に合格した自分は一端の大学のフレッシュマンとして初めての夏休みを謳歌していました。高校時代の何人かの友達は浪人して高知市内の予備校通いをしていましたし,近くに雀荘があって大学に入って覚えたての麻雀をやろうとその予備校近くの雀荘にたむろしていました。そこから歩いて2-3分のところの電車通りに"On The Corner"というジャズ喫茶がありそこもうちの私立高校の卒業生の溜まり場でした。当時は"On The Corner"がマイルス・デイビスのこのエキセントリックなアルバムタイトルということも多分わかっていなかったように思います。煙草とコーヒーで粘りながらこの店でアルテックから繰り出される重厚なjazz soundをわかったような顔をして聞いていた自分がいたことを思い出します。19才になって、本格的にジャズLPを自分で購入し始めて,"On The Corner"がマイルスの作品であることに気付き,そのジャズ喫茶の名前がそこからとられた(多分そうだろう!)と気付きましたが,なじみの名前だけで新潟/石丸電気で購入したこのLPは当時から全く理解できず,未だにレコード棚の肥やしとなっていることに変わりありません。

 このパーカッションが繰り出すビート感とその中を疾走するマイルスの電気トランペットにはもはやジャズの面影はなく,繰り返しターンテーブルに載せようとする意欲をそがれる内容には閉口したモノです。これが理解できないと多分”ビッチェズ・ブルー”は理解できないと心に決めたためか,未だに自分のレコード棚に この”ビッチェズ・ブルー”はありません。とは言うもののこのヒップなカバーの印象は未だに強く,アートとしての素晴らしさはマイルスのアルバム群のなかでもとりわけ素晴らしい一枚と言えるのではないでしょうか。こう言う変な思い入れのアルバムが"On The Corner"なのです。皆さんもこのようになじみの名前だけで購入し肥やしになったアルバムが1枚や2枚はあるのではないでしょうか?

 所有盤は石丸の廉価盤コーナーにあった再発輸入盤で、黄色と紫のgatefold coverのイラストが何ともキャッチーでヒップなデザインで現在も特別な思い入れを感じています。

69conv. rear view

2007-11-02 06:51:26 | Volkswagen

 カフェオーレが我が家にやってきて1ヶ月になります。久々の高年式ビートルは横に並んでいる66bugとはいろいろ異なっています。今日はrear viewをみてみましょう。タイプ1のリアビューは6V、高年式とも本当に美しいです。フードが長く,ダブルバンパーを搭載した6Vのリアビューは華やかです。一方,派手さはないですが少し丸ッこいおしりの高年式も捨て難い魅力があります。69年式は最近人気のアイロンテールですが,更に再メッキのオリジナルのプレスバンパーにオーバーライダーを搭載し,簡素ですが味のあるHellaのreflectorを取り付けています。更にこのコンバチ購入のきっかけになった2006富山のvolkswagen meeting(BUGWORKS主催)のカーバッジを取り付けています。



アイロンテールのウィンカーレンズも欧州,日本仕様の視認性のあるオレンジです。他の66bug, 67westyともに赤いウィンカーでストップランプが切れているように見える米国仕様でしたので,視認性が良いのは安心ですね。  

 これからもちょくちょくカフェオーレの細部をアップして行こうと思います。

RCA時代のベイシー

2007-11-01 07:10:40 | jazz & vocal
Count Basie & His Orchestra
(RCA LPM-1112)


 ベイシーの時代による変遷はメンバーの入れ替わりで少しづつスタイルを変えて行ったのがわかります。第1期のレスター・ヤング,ハーシャル・エバンスの2本のテナーを加えたカンサススタイルの時期,そしてフランク・ウェス,クイニシェト、フランク・フォスター,ジョー・ニューマン、サド・ジョーンズなど強力なスターを揃えたクレフ,バーブで聴けるゴールデンエイジは有名で貴重な録音が多いですが,その間に位置するRCA時代はレスターが抜けた後でスタープレイヤー不在の感は否めませんが,よりベイシー自身の溌剌としたピアノ,オルガンを楽しむことが出来るのかもしれません。本日のアップはこのRCA時代のベイシーです。このRCA盤のカバーも押しが強い良いカバーです。イラストの作者については?ですが・・・。

 この時代に去来したメンバーには,トランペットではHarry Edison, Clark Terry, テナーではPaul Gonzalves, Gene Ammons, Geoge Auld, Buddy Tate, バリトンのRonald Washington, ボントロではDickey Wells, Melba Listonなどが記載されています。かわらずサウンドの骨格を作るFreddie Greeneのギターは当然ながら健在です。熱いアンサンブルを聞かすためにフロントセクションを増強したセットもありますが,クインテットからセプテット程度のコンボ演奏も聞かれます。こう言うセットのためか溌剌としたベイシー自身のピアノは簡潔ながらスウィンギーな演奏が聴かれます。A-1の"Seventh Avenue Express”やB面最後の”Lopin'"に聞かれるイントロなどに顕著に現れていますよね。後にエリントン楽団で活躍したゴンザルヴェスが参加していたのも興味を惹きますね。

 所有盤はRCAのモノラル盤ですが,Camden盤との関係などオリジナリティについてはよくわかりません。また情報を戴ければと思います。何と言ってもこのカバーの存在感に思わず手にした一枚と言えます。