「答練を受ける時期」問題

2016-11-25 17:03:53 | 司法試験関連

コメント欄の「答練を受ける時期」についてのご質問の答えです。

まず、司法試験受験生の場合は、L2がマスターできていない段階で、本試験型の答練を受ける実益はありません。むしろ、「あまりにも手も足も出ない」経験を積みすぎることからくる、デメリットが大きすぎます。また、本番まで答練に「振り回されて」、結局場当たり的な勉強になるのも痛いです。本試験型の答練を「L1、L2の復習の」ペースメーカーにするのは完全な誤りなのです。

これに大して、予備試験受験生の場合は、もっと積極的に打って出るべきと言えます。答練をペースメーカーに論文講座の復習を進めることも答練受講の目的の一つだからです。しかし、流石に論文講義を聞いただけで受けるのは無意味ですので、「ある程度答案構成ができるようになった段階で」、と言う「留保」は付きます。

また、入門段階から答案を書き始める段階へのステップ・アップが早い方が、その後の伸びがいいというのは受験生を見ていて感じることです。ですので、ある程度勉強した範囲なら論点抽出ができそう、というレベルに来たら、「では、実際に書けるのかな」と言うステップに進んでいいと思います。

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