どうやって「論文の壁」を乗り越えるのか。自分自身を振り返ってみても何をどうしたらこうなった、というのは判然としなくて、何となくできるようになっていた、というのが正直なところです。
しかしこれだと答えにならないので(笑)、ちょいと考えてみるに。
まず私は昔から文章力はかなりありました。なので、文章そのものを書くこと自体に問題はなかったと言えます。あとはその文章力を法律の文章作成能力に変換すればいいわけです。
いわゆるキーワードなり、一定の論証は覚えました。ただ、全文暗記などではなく、自分で穴埋めができるところは覚えない感じです。ですから、キーワード、キーセンテンスをパーツで覚えて、あとはそれらを自分の言葉で組み立てていく、そんな感じだったと思います。
ポイントは、大なり小なり「キーワードなり、一定の論証は覚えました」という部分です。いくら文章力があっても穴だらけでは埋めようがないからです。また、キーワード・キーセンテンスと言うわけではないが、という部分も(つなぎ的な部分)、人によっては覚えないと書けない、ということはありえます。それは各人の元々の文章作成能力自体に差があるからです。
したがって、「いつまでたっても自分の頭だけで論文が書けない人」は、要は必要なだけのパーツを覚えていないからだと思います。