(全紙)
昨日から無事、蘭秀会書展が開幕しました。
今年は、今まで以上にこの日を迎えることができたことに感謝をしつつ
全員で東日本大震災で被災された皆さまに黙祷を捧げてから、陳列作業開始。
今も避難生活をされている友人より、
「元気で書ができる環境にあるのなら、毎年続けてきた書展は是非開催してね。
自分は今は書ができる状態ではないけれど、いつかまたできるようになるという
希望が持てるよう、盛会をお祈りしています」と、逆に励ましのことばを頂き
震災後改めて、作品に向き合うことができました。
そんな作品の中の1点が、この「天馬自行空」~ 天馬自ら空を行く。
こんな自分にも何かできることはないのか、そんな自問自答の中で、
書を通して今できることを・・と、復興への強い願いを込めて書き上げました。
1階ロビーの「絆」は・・・。
連日の震災ニュースを見ながら、ことばへの思いは強かったのだけど
昨日、裏打ちされた作品を会場で貼りこんでみて、う・・・ん
硬かったし、小さかったなぁ・・と、写真を撮る気持ちになれなかったんだけど、
書いていた時の頑なな緊張感を思い出し、「今」の記録として心に残しておこうと
・・って、言い訳いい訳
今回は(故)中平南谿先生、そして三十五人三十五様の、
それぞれの「今」の生き様をご高覧頂ければ幸いです。
皆さまの作品も順次、ご紹介させて頂きます。
初日の昨日は、越智先生はじめ、鵞遊さん、そして約20年前まで教室にいらしていた
今は都内にお住まいのOさんが、偶然このブログを見つけて訪ねて来て下さったりと
心強いスタートとなりました。
皆さまお忙しい中、また余震の不安もある中にも拘らずお越し下さり、
ありがとうございました
先日、まくりの状態で画像アップした母の作品は、軸装して鎮座しております。