新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「ゆたんぽ」を漢字で書くと

2009-05-25 21:01:50 | 日記・エッセイ・コラム

ここ数年、湯たんぽがブレイク中のようです。
沸かしたお湯を湯たんぽに詰めて、フトンの中はぬっくぬく。そして朝になれば、顔を洗うのに適度な温度と、かなりエコっぽい昔ながらの道具です。
真冬の寒い朝、適度な温度のお湯って、激しく気持ちいいですよね。
冬の朝の洗顔で思い出しました。それが、これ。

090525_1_1

去年の12月に札幌遠征した時に行った「北海道開拓の村」の「来正旅館」で見た「湯沸かし器」です。風呂桶のミニチュアか、大振りの「湯豆腐桶」に見えますけど、湯沸かし器です。
真冬の北海道、旅館で目覚めると外は吹雪。寒いぞ、とおもいながら、湯沸かし器のコックをひねると、温かいお湯が…、なんて、想像するだけで温かくなってきます。

   

090525_1_2 初っぱなから話がズレました。

今朝から読み始めた岩波文庫版「久生十蘭短編選」、ページの間に「しおり」が入っていました。
片面は、右の写真のとおり、岩波書店の至宝とも言うべき「広辞苑」の広告で、反対の面には「『広辞苑』を散歩する⑱」と題して、次のようなのが書かれていました。

ゆたんぽ 湯湯婆

漢字で書くと、湯の字が二つ重なるのはなぜだろうか。中国渡来の道具で、タンポという音もいっしょに伝わってきたが、タンがお湯を指すことが分かりにくいため、わざわざ「ゆ」の字を重ねたもの。「婆」は、老女ではなく妻・女房の意で、暑中に寝るとき涼をとるための「ちくふじん(竹夫人)」と同様の発想による名付け方らしい。

湯(ゆ)+湯婆(たんぽ)なんですね。
手もとの中国語辞典を引くと、湯⇒tang、婆⇒po、湯婆⇒たんぽぉ、です。
湯⇒tangは、「たんめん」とか「パイタンスープ」でお馴染みですね。
ただ、今の中国語の「湯」は、日本語の「お湯」ではなく、スープを意味するんじゃなかったかな。
再度、中国語辞典によれば、

①煮汁、②スープ、③[漢方の]煎じ薬、④湯

だそうな。日本語の「お湯」中国語では「熱水」と表記するのが一般的だと聞いたか読んだ気がします。

  

また話がズレました。

岩波文庫の「しおり」の説明、かなり不親切ですよね。

暑中に寝るとき涼をとるための「ちくふじん(竹夫人)」と同様の発想による名付け方らしい

と書かれても、「竹夫人」って何?です。
例によって調べると、「竹で編んだ円柱形の抱き枕」らしいです。
なんでも、暑い夜に「竹夫人」を抱いて寝ると、竹のひんやりした感触が心地良いんだそうな。(通販で買えるみたい)

寒い冬は嫁さんで暖をとり、暑い夏は嫁さんで涼を得るっつうこと?

う~む、です。

この記事は「R-15指定」だな。

   

この記事を書いていて驚きました。

ATOKだと、「ゆたんぽ」を「湯湯婆」に、「ちくふじん」を「竹夫人」に、すんなりと変換できる!

さすがです。

コメント
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