新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

今月の京都遠征では奈良まで足を伸ばそうか…(後編)

2011-03-03 06:35:50 | ニュース

3月1日の「今月の京都遠征では奈良まで足を伸ばそうか…(前編)」のつづきです。

私が一昨年暮れに薬師寺を訪れた時、東塔はこんなでした。

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本格的な解体修理に向けた調査の真っ最中で、かろうじて相輪と水煙が見え隠れしている状態でした。
この足場と覆いは、一旦取り外されて、「平安遷都1300年祭」の期間中は東塔全体を拝見できたはずなのですが、私が昨年夏に奈良に出かけた時(記事はこちら)は西ノ京には行かなかったもので、約10年後の修理完了を楽しみにするつもりでした

ところが、2月27日の薬師寺東京別院での法話の中で、「3月1日から21日まで、東塔の内部に入ってご覧いただけます」というお話がありました。
私にとっては初耳の情報です

薬師寺のHPにも載っていました。

解体大修理を控えて、期間限定ではありますが、国宝東塔の初層内陣を下記の日程で特別に公開致します。
東塔解体修理完成予定は平成30年度となっておりますので、この機会に是非ご参拝下さい。
国宝東塔特別入堂拝観期間
平成23年3月1日~同3月21日
※拝観料とは別途500円必要となります

ニュースも流れていて(共同)、東塔内部の一般公開は創建以来初めてのことなのだとか。
あれ? 去年秋にも東塔の内陣を公開していませんでしたっけ? と思って調べてみると、去年秋は、塔の外から内部を観ることができたようで、塔の中に入れるのは今回が「創建以来初めて」のようです。

うまい具合に、私は3月19~21日に京都遠征を予定しています(メインの目的はもちろんこちら)。
この機会をとらえて薬師寺に行ってみることにしましょうか…。
京都駅から西ノ京駅までは、1時間もかからずに行けることですしねぇ。

しかも、3月19日から玄奘三蔵院伽藍も公開だぁ

もう、これは薬師寺に行くしかありません

   

ところで、今回の東塔解体修理、総工費は22億円ほどだそうな。
もちろん、国宝の修理ですから、費用の結構な部分を国が負担しますが、薬師寺7億円ほど支出しなければなりません。
薬師寺は、約10年の間にどのようにしてこの7億円を捻出するのでしょうか?
檀家を持たない(墓地がない、お葬式をしない)薬師寺がお金を集めるとすれば、、、、

写経 です。

白鳳伽藍の復興を目指した通常の写経のほか、東塔の解体大修理の勧進を目的とした特別写経が行われています。

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パンフレットから転記します。

この特別写経は、釈迦八相図と東西両塔図の佛画が見返し絵として色彩装飾された用紙に、お釈迦さまのお舎利の功徳を讃えた『舎利礼文(しゃりらいもん)』の経文を一文字一文字心を込めて書写して頂く、全十組二十巻のお写経です。
お納め頂く一組に二巻のお写経の内、一巻は国宝 東塔に永代供養として奉安致します。もう一巻はお釈迦さまの聖地インド・ブッダガヤの日本寺等にお納め致します。

満願となる「十組二十巻」だと納経料は10万円にもなりますが(一年一組で10年続けるつもりなら毎年1万円)、任意の一組二巻(納経料は1万円)から納経可能だそうです。

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今後何百年も残るであろう東塔の修理に協力できることで、そして、自分が書写した写経が塔の中に永代供養されること、、、、なんだか心が動きます

もうちょいと対応を考えたいと思います。

コメント
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