Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●核燃サイクルという幻想に、まさに金をドブに湯水の如く

2012年01月10日 00時00分14秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012010590070500.html)。

 こういうことをまさに、金を「ドブに」とか「湯水の如くに」とか言うのでしょう。随分少なく控え目に見積もって十兆円が45年間で「ドブに」「湯水の如くに」捨てられた訳です。何か成果があり社会に貢献できたのならまだしも、「絵に描いた餅」でした。いやそれどころか害悪をまき散らす「毒饅頭」でした。核燃サイクルを続けるかどうかの答えは既に出ていますし、議論しても時間の無駄なのですが、原子力ムラの住人は原子炉の再稼働のために是が非でも核燃サイクル事業を「継続」するでしょう。この事業が実りあるものになるかどうかなど知ったことではなく、「継続することがこの事業の目的になっています。その事業の「継続」の結果として日本という国土が破壊されてしまっては、事業の「継続」も出来はしないというのに。
 東京電力FUKUSIMA原発人災にまつわる種々の問題を金だけで議論するつもりはないのですが、それにしても、「MOX燃料の製造費用は「非公表」(東京電力)」などという事を許していいのでしょうか? なんだかすごく腹立たしいのですが、私だけ??

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012010590070500.html

45年で10兆円投入 核燃サイクル事業めどなく
201215 0705

 原発から出る使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」事業に、この四十五年間で少なくとも十兆円が投じられたことが本紙の調べで分かった。税金や電気料金として支払ったお金が、関連施設の建設費や研究費に使われてきたが、事業が軌道に乗るめどは立っていない。計画の延期を繰り返しても、国策として進めてきたことから費用が膨れ上がった。国は総費用を集計していない。
 福島第一原発事故を受け、政府はエネルギー・環境会議でエネルギー政策の見直しを進めている。今夏、方向性を決める予定だが、今後も膨大な費用が見込まれる核燃料サイクルを続けるのかどうかが大きな焦点だ。
 本紙は、経済産業、文部科学両省や電力事業者などへの取材により、高速増殖炉の開発が国家プロジェクトに指定された一九六六年からこれまでの間、核燃料サイクルに投じられた金額を集計した。その結果、判明分だけで累計九兆九千九百億円余に上った。低レベル放射性廃棄物の処分など使用済み核燃料を再利用する、しないにかかわらず、必要になるとみられる費用は除いている。
 核燃料サイクルで使うプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料の製造費用は「非公表」(東京電力)のため、集計に含まない。過去の金額は現在の貨幣価値に換算しておらず、これらの点も考慮すると、実質的な事業費はさらに膨らむことになる。
 両省が投じた予算の主な財源は、電気料金に上乗せされる電源開発促進税。電力会社が払った資金の大半も、原資は同税とは別に電気料金に上乗せされ、いずれも消費者が間接的に負担している。
 核燃料サイクルをめぐっては、国が主に負担してきた高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の建設費などで一兆円、電力会社が負担してきた再処理工場(青森県六ケ所村)の建設費で二兆円の計三兆円が事業総額であるかのような印象を与えてきた
 しかし、このほかにも電力会社は使用済み核燃料を再処理する費用として、電気料金に上乗せする形で既に二兆四千四百億円を積み立て。再処理後に出る高レベル放射性廃棄物の処分費用八千二百億円の積み立てや、高速増殖炉の研究費六千四百億円など、関連費用も膨大な額に上る
 内閣府原子力委員会の事務局は「核燃料サイクルの事業費の累計について、これまで聞かれたことがないので集計していない」と説明している。

(東京新聞)

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