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●類は「ト」を呼ぶ、朱に交われば「ア」になる ~三原じゅん子議員「八紘一宇」予算委発言~

2015年03月19日 00時00分11秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015031802000138.html)。

 「自民党の三原じゅん子さんが参院予算委員会で戦前、日本の侵略を正当化するための標語として使用された「八紘一宇」を日本のあるべき姿とおっしゃった・・・・・・その戦前のドレスは誰がどう見ても美しくない。国防色と血の赤と涙で染められている。三原さんの指摘通り「弱肉強食」の国際秩序は問題だが、そのドレスでは、国際社会で誰も一緒に踊るまい」。
 また、asahi.comの記事【三原じゅん子氏「八紘一宇は大切な価値観」予算委で発言】(http://www.asahi.com/articles/ASH3J6R68H3JUTFK00N.html?iref=comtop_6_05)によると、「「八紘一宇(はっこういちう)は日本が建国以来、大切にしてきた価値観」と述べた。八紘一宇は「世界を一つの家とする」という意味で、太平洋戦争中、日本の侵略を正当化するための標語として使われていた・・・・・・答弁に立った麻生太郎財務相は「八紘一宇は戦前の歌の中でもいろいろあり、メーンストリーム(主流)の考え方の一つだと思う。三原氏の世代にこういった考え方を持っている方がいるのに、正直驚いた」と述べた」。
 さらに、nikkan-gendaiの記事【「八紘一宇」持ち出した三原じゅん子氏に沈黙する国会の異常】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158149)によると「一昔前なら大問題となったはずの暴言だが、16日の参院予算委で三原議員の発言をとがめる議員はゼロ。共産党も社民党も黙って聞き流していた。この国はもはや行き着くところまで来てしまったのか」。

 類は」を呼ぶ(トンデモの「ト」)。朱に交われば「」になる(ア●の「ア」)。それに投票する人たちって、一体何なんでしょね?
 麻生太郎氏の答弁もすごいです。お二人も同「類」だし、同じような「朱」です。青木理さん「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」。その「薄っぺらさ」や「反知性度」は相当なものです。

   『●「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」・・・・・・アベ様達からして?

 そして、国会の情けなさ。こんな言論の府しかないニッポンと「誰が一体一緒に踊ってくれるでしょうか」?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015031802000138.html

【コラム】
筆洗
2015年3月18日

 ネット上で一枚のドレスの写真が議論を呼んでいた。本来のドレスの色は「青と黒」なのだが、人によっては「白と金」に見える。試してみると、最初は「白と金」に見えたのだが、時間を置いて再び見るとどうがんばってみても「青と黒」にしか見えない▼理由はよく分からぬが、一種の錯覚、錯視か。珍しい話ではない。ドレスに限らず、同じ日本人であっても同じ言葉からその人が感じ取る、印象や「意味」は完全に同じではないのだろう。時代やその人固有の考え方でずれてしまうことがある▼問題は「八紘一宇(はっこういちう)」である。自民党の三原じゅん子さんが参院予算委員会で戦前、日本の侵略を正当化するための標語として使用された「八紘一宇」を日本のあるべき姿とおっしゃった▼日本書紀から来ている。意味は「世界を一つの家にする」。その意味においては良いも悪いもない。あらゆる人種、文化を超えた調和という意味であれば、理想主義のニュアンスさえあろう▼それでも不幸な歴史によって「八紘一宇」の名のもとに愚かな戦争の道を進み、国民は塗炭の苦しみを味わった。その言葉に恐怖さえ覚える人が大勢いる▼その戦前のドレスは誰がどう見ても美しくない国防色と血の赤と涙で染められている。三原さんの指摘通り「弱肉強食」の国際秩序は問題だが、そのドレスでは、国際社会で誰も一緒に踊るまい
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