東京新聞社説【辺野古基地調査 県に従い作業停止を】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015032402000130.html)。
「それでも安倍内閣は、米軍基地の新設に向けて作業を強行するのか。沖縄県の許可区域外で岩礁を破壊した可能性が高いという。翁長雄志知事の指示に従い、海上作業をいったん停止すべきだ・・・・・・菅氏は常々「法令に基づいて粛々と対応する」と述べているが、県の指示も法律や県の規則にのっとった法的手続きだ。安倍内閣が日本は法治国家だと自負するのなら、まず県の指示に従い、作業を停止させるべきではないか」。
「法令に基づいて粛々と対応する」「法治国家」ならば辺野古破壊を直ぐに停止すべき。それに、「「5年以内」がまやかしに過ぎないことは、もう誰の目にも明らか」なのだから、まずは作業停止を。「放置」国家を「報知」するようではシャレにもならない。
『●菅義偉官房長官曰く「この問題は過去のものだ。争点にはならない」
・・・・・・なんという言い草!!』
『●辺野古破壊: 「いい正月になる」なんて、
仲井真氏もアベ様らも猿芝居をしていたんじゃないのか?』
「琉球新報の社説【<社説>普天間5年内停止 実現の困難さは明らかだ】・・・
沖縄タイムスの社説【社説[5年内停止「空想」]辺野古を見直す時期だ】・・・。
「「5年以内」がまやかしに過ぎないことは、もう誰の目にも明らかであろう
・・・・・・米側が「空想のような見通しだ」と反対・・・・・・仲井真弘多知事が
承認する際、政府に実現を強く求めた基地負担軽減策の柱・・・・・・
だが米側は昨年末から一貫して5年以内の実現性を否定」」
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015032402000130.html】
【社説】
辺野古基地調査 県に従い作業停止を
2015年3月24日
それでも安倍内閣は、米軍基地の新設に向けて作業を強行するのか。沖縄県の許可区域外で岩礁を破壊した可能性が高いという。翁長雄志知事の指示に従い、海上作業をいったん停止すべきだ。
安倍内閣が名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部で進めている米軍基地新設に向けた作業は、あまりにも乱暴ではないのか。
翁長氏はきのう、沖縄防衛局が海底掘削調査のために投入したコンクリート製ブロックがサンゴ礁を損傷した可能性が高いとして、県が海底調査を実施してあらためて指示するまでの間、すべての作業を一時停止するよう指示したことを明らかにした。
指示に従わなければ、海底の岩石採掘と土砂採取など、岩礁破砕に関する許可を取り消すことも検討する、という。
政府側は「現時点で作業を中止すべき理由は認められない」(菅義偉官房長官)として、指示に従わない方針のようだ。
菅氏は常々「法令に基づいて粛々と対応する」と述べているが、県の指示も法律や県の規則にのっとった法的手続きだ。安倍内閣が日本は法治国家だと自負するのなら、まず県の指示に従い、作業を停止させるべきではないか。
安倍内閣が辺野古での作業を進める根拠としているのは、公約に反して米軍普天間飛行場の県内移設容認に転じた仲井真弘多前知事による埋め立て許可である。
しかし、仲井真氏は昨年十一月の県知事選で、県内移設反対を掲げた翁長氏に敗れた。前回当選時の公約を破った仲井真氏に、県民は厳しい審判を突き付けたのだ。
続く十二月の衆院選でも、沖縄県内の全四小選挙区で県内移設を掲げる自民党候補は敗北した。
にもかかわらず、安倍内閣は県内移設を拒む沖縄県民の民意に向き合おうとせず、翁長氏と政権首脳との面会も拒み続けている。抗議活動中の市民を逮捕、排除してまで作業を進めようとする。そんな法治国家がどこにあるのか。
翁長氏が会見で指摘したように県民の理解を得ようとする政府の姿勢は「大変不十分」である。まずは安倍晋三首相の方から沖縄県民に歩み寄るべきだ。
在日米軍基地の約74%が沖縄県に集中する現状は異常だ。普天間飛行場返還のためとはいえ、その負担を同じ県民に押し付けていいわけがない。基地負担を極力減らし、日本国民が可能な限り等しく分かち合うために力を尽くす。それが政治の仕事のはずである。
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