メディアに関するnikkan-gendaiの二つの記事【“政党オーナー”橋下徹氏に冠番組 テレ朝問われる報道姿勢】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/178035)と、
【NHKに「情報操作」疑惑…キャスターら抗議会見も取材せず】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178034)。
《それにしても、あの橋下氏が何食わぬ顔でバラエティーに出演することに違和感を覚えた視聴者も多いはず。23日の特番では愛妻家をアピールするなど、必死に“いい人”を演じていたが、ついこの間までマスコミを敵視し、恫喝めいた発言を繰り返していた男だ。いくら愛嬌を振りまいたところでウサンくさい。さらに気になったのは“政治色”。番組冒頭、参院選出馬について橋下氏は「それやったら、ホントもう、人間としてダメです。ないです」と否定したが…》。
『●無節操の図: 橋下元大阪〝ト〟知事も
十分に〝ト〟、そして自民党も同じ穴のムジナ』
『●「俺様王国」ニッポン、
「俺様王国」大阪「ト」を造りたい強権的政治手法好きな二人』
『●橋下元「ト」知事「「安倍首相とは考えが合う」
とヨイショしまくり、安倍首相―橋下市長の蜜月」…トホホ』
『●アベ様から「慰労」してもらえる間柄の
元大阪「ト」知事・弁護士橋下徹氏がアベ様との「連携」を確認』
『●対橋下元〝ト〟知事、どうすべきか?』
『●「橋下(徹)行政最大の負の遺産はヘイトスピーチの隆盛」
…そんな彼らが今やアベ様をバックアップ』
テレ朝は一体何を考えているのか…。何度目かの「今日、死んだに等しいと思います」…《安倍政権の顔色ばかりうかがっている》テレ朝。お維のオーナーで、アベ様と共に壊憲したくてしょうがない“政治色”満載な橋下徹元大阪「ト」知事を起用して恥じないテレ朝。バラエティーと報道の違い? 「報道現場の声」は聞こえていないのか?、―――「記者・ディレクターからの切実な声」(『●「電波」な「凶器」高市総務相の暴走と「報道現場の声」: 「自粛」「忖度」「委縮」…が「内部から」』)。
『●失われる「メディアの作法、矜持」…
「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」』
『●青木理さん: ジャーナリストの矜持
「権力や権威の監視」「強者にこそ徹底した監視の目を」』
《「何でいないんですかね。こういう所にNHKは来るべきですよ」――ジャーナリストの大御所たちがカンカンだった》。
だって「アベ様の犬HK」ですもの。とっくに「死んでいます」。ジャーナリストの抗議に対して《完全に無視》を決め込む犬HK、アベ様らに楯突けるはずもありません。
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/178035】
“政党オーナー”橋下徹氏に冠番組 テレ朝問われる報道姿勢
2016年3月26日
(テレ朝は知名度維持に利用される(右は橋下氏)/(C)日刊ゲンダイ)
前大阪市長の橋下徹氏(46)の8年ぶりのバラエティー復帰番組「橋下×羽鳥の新番組始めます!」(テレビ朝日系)が23日放送されたが、平均視聴率は9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。市長から即、視聴率男にはなれなかった。
「相方に人気の羽鳥慎一アナを起用し、ゴールデン帯で3時間に
わたり放送したからには最低でも視聴率12%以上は欲しかった。
4月から月曜深夜でレギュラー化されますが、苦戦は必至です」(民放関係者)
それにしても、あの橋下氏が何食わぬ顔でバラエティーに出演することに違和感を覚えた視聴者も多いはず。23日の特番では愛妻家をアピールするなど、必死に“いい人”を演じていたが、ついこの間までマスコミを敵視し、恫喝めいた発言を繰り返していた男だ。いくら愛嬌を振りまいたところでウサンくさい。
さらに気になったのは“政治色”。番組冒頭、参院選出馬について橋下氏は「それやったら、ホントもう、人間としてダメです。ないです」と否定したが……。
「橋下氏は現在おおさか維新の会の『法律政策顧問』のポストに
就いており、『政界引退』どころか国政政党の“事実上のオーナー”
として君臨しています。参院選に向けた党の公約や政策を
話し合う会議に参加したり、先日は憲法改正について
『今度の参院選がワンチャンスだと思っている』と非公開の講演で
語ったことも報じられました。彼は『私は民間人』と繰り返しますが、
今も政界に片足を突っ込んでいるのは厳然たる事実です」
(政治評論家の伊藤達美氏)
テレ朝もテレ朝だ。橋下氏の目的はミエミエだろう。
「テレビに出ることで知名度を維持したいのでしょう。
お金を稼ぎたいなら弁護士活動に専念すればいい。当然、
テレ朝だって彼の不純な動機を承知しているはず。
“政治的公平”に反していると思うし、ある意味、両者は
共犯関係ですよ」(伊藤達美氏)
安倍首相の悲願である改憲の補完勢力として、おおさか維新は大事な存在だ。そんな政党の“事実上のオーナー”に冠番組を持たせたテレ朝は報道機関としてどうかしている。上層部が官邸に睨まれることを恐れ、安倍政権の顔色ばかりうかがっていると疑われても仕方あるまい。
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178034】
NHKに「情報操作」疑惑…キャスターら抗議会見も取材せず
2016年3月25日
(ベテランキャスターらが世界に告発(C)AP)
「何でいないんですかね。こういう所にNHKは来るべきですよ」――ジャーナリストの大御所たちがカンカンだった。
24日、外国特派員協会の主催で、ジャーナリスト5人が記者会見を行った。登壇したのは岸井成格氏(71)、田原総一朗氏(81)、鳥越俊太郎氏(76)、大谷昭宏氏(70)、青木理氏(50)。青木氏以外は70歳を越えるベテランばかりだ。
彼らの結束は、高市早苗総務相の「電波停止」発言をはじめ、安倍政権のメディア潰しと、それに萎縮する腑抜けメディアに抗議するため。この日も「(高市発言は)憲法と放送法の精神に真っ向から反する。知らなかったら大臣失格。故意に曲解したなら、言論統制への布石だ。どこまでも責任追及していく」(岸井氏)、「あれは安倍総理へのゴマスリ。安倍さんが高市さん以外の女性を相当信頼しているから、『私だってこんなにやっているんだぞ』と」(田原氏)などと、ボルテージは上がりっぱなし。
■国会論戦ニュースは“政府答弁”で終了
批判の矛先はNHKの報道姿勢にも向かった。冒頭の発言の主は岸井氏で、怒りのワケは会見の取材にNHKは記者もカメラも誰ひとり、参加しなかったこと。2月末に同じメンバーがそろった高市大臣への抗議会見の取材にも、NHKは来なかった。完全に無視を決め込んでいるのだ。
大谷氏は「国民の受信料で成り立つ公共放送が、海外メディアですら高い関心を持っているにもかかわらず、何ら見向きもしない。この姿を(特派員に)見てもらえるだけで、日本のメディアの状況を分かってもらえる」と皮肉ったが、驚くのは次のやりとりだ。
岸井氏が「(NHKは)いつも最後に政府与党の言い分をくっつけることでニュースを完結させようとしている」と指摘すると、大谷氏は「NHK内部の人」から聞いた話として、国会論戦のニュースは「必ず政府側答弁で終わらないといけない」と応じ、制作サイドで義務づけているように語ったのだ。
「テレビニュースは演説のようにメッセージを連呼できないだけに、
視聴者の印象に残るのは、やはり最後の言葉となる。
活字媒体なら記事を読み返せますが、ニュースを録画して見直す人は
まずいない。しかも、視聴者は常に結論を待ってニュースを
聞き流しているから、なおさらです。ニュースの結論を必ず政府の
言い分で締めるのは、一種の情報操作と言えます」
(明大講師・関修氏=心理学)
NHKに事実関係を確認すると、「ご指摘のような事実はありません」との回答だった。
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