農薬入りギョーザ事件が毎日テレビで報道されています。
見ていてふと、
毒入りギョーザ事件と脳脊髄液減少症は似ているな
と思いました。
なぜかって?
症状が似ているから?
いえ、いえ、
その、
体調不良の真の原因発覚までの経緯が
です。
つまり・・・
生きた人間が体調不良を訴えている。
しかし、
検査ではその原因が特定できない。
だから、
その体調不良の真の原因や
他の原因を追究することもなく、
安全だとか
異常なしだとか、安易に判断して、 放置してしまう。
そして問題が大きくなってから
その深刻さに気がつく・・・というところが・・・。
似ていると思いませんか?。
もっとも脳脊髄液減少症が抱える問題の深刻さは
まだ世間に気づいてもらえないようですが・・・。
毒入りギョーザの検査の指示を出した企業が
記者会見で言っていたこと、
「細菌検査はしたが、有機リン系農薬の検査はしなかった。」
「細菌検査で異常なしだったため、その他については
異常なしと判断してしまった。」
精密な生命維持装置を持つ人体が異常を感知しているのに、
検討違いの検査だけで異常が発見されなかったからといって
「異常なし」と結論づけられて、放置されてしまう。
そういう意味で
毒入り餃子事件と脳脊髄液減少症の
症状の真犯人にたどり着くまでの経過がとても似ていると
感じています。
脳脊髄液減少症の存在を否定する
否定派医師や
否定派保険会社や、
その深刻な事態に気づかない医学界や国は
被害を拡大させた 危機管理体制の甘い企業と
同じ間違いを犯している
と私は感じています。
一刻も早く、
このあやまちに気がついて
被害拡大を防ぎ、人命優先の姿勢を示してもらいたいものです。
このままでは、
医学界や保険会社という巨大権力のプライドや権力維持のために、
人命が後回しにされかねない事態が続いてしまいます。
それは薬害エイズや
薬害C型肝炎、
そして過去の公害病と同じ過ちを犯してしまうということです。
さらに、今回の毒入りギョーザ事件で感じたことは
検査というものは、
「検査を指示する人間の予想の範囲でしか行われるものにすぎない」という当たり前のことです。
その当たり前のことを、忘れ、検査結果を過信するのが不幸のはじまりです。
検査とは
人がその人の過去の知識の中にある異常の原因を予測して、
その仮説を確かめるための検査方法を選び
検査を依頼するのです。
だから、検査といっても、
ごく一部の検査にすぎないのであって、
一部の検査で異常がないからといって、「異常なし」とは限らないのだということを忘れてはいけないのだと思います
その検査を依頼した人の予測、仮説が当たっていればいいですが、
人間の考えることですから、ハズレていることもあるのです。
その最初の予測、仮説自体が間違っていれば、
その間違った仮説にしたがって検査方法を選んで検査をしても、
異常は何もでてきません。
ギョーザに有機リン系農薬が混じっているかいないかの検査をしなければ
有機リンの存在が判明しないのです。
同じ検体のギョーザでも、
いくら細菌の検査をしても、
有機リンの混入という原因は判明しないのです。
農薬ジクロルボスにはジクロルボスの
農薬メタミドホスにはメタミドホスの
ベンゼンにはベンゼンの
それを検出する検査がなければ、その存在が判明しないです。
いくら人が体調不良を訴えても、
原因が特定できなければ
今回のように、毒入りギョーザをすぐさま回収できず、
流通したまま、 放置されてしまったのです。
脳脊髄液減少症も同じです。
いくら体の異常を訴えても、
病院を受診してその症状を訴えても、
診た医師の頭の中に、「脳脊髄液減少症」という概念や
その症状や検査方法に対する知識がなければ、
「脳脊髄液漏れ」を検査する指示を出すこともできないのです。
たとえ、検査画像に脳脊髄液減少症を思わせる異常が映っていても、
それを読み取ることさえできないのです。
今回の農薬入りギョウーザが細菌検査で「異常なし」とされたように、
異常がある人体でも、検討違いの検査をすれば
「異常なし」と出てあたりまえです。
その異常の原因に対する知識がなければ
たとえどんな検査をしても、
検査結果から異常を読み解くことができないのは、あたりまえです。
人の感じた異常の真の原因を、見落とし、
ごくごく一部の検査にすぎない検査結果だけで、
「異常なし」と結果づけてしまう怖さ。
検査結果を過信して、検査というものそのものに限界があることを、
すっかり忘れている方がたがいることへの怖さ。
現代は検査数値を過信しすぎています。
もっと人体のセンサーを信じてほしいものです。
検査結果よりも何よりも、
人体のセンサーが感じた「異常」の方が、
どんな最新の検査機器による、
科学的な検査方法よりも、どれほど精密で正確だということを、
今回の事件で改めて感じました。
命ある生物が、
自分の命を守るための、危機から、身を守るための精密な機能は
おそらく、どんな科学的検査方法よりもすぐれているのだと思います。
毒物が体内に入ろうとする時に
人体が感じる、におい、味、手触りの異常、
謝って毒物が体内に入ってしまっても、
嘔吐や下痢で、体の外に排出して、被害を食い止めようとする機能、
人体には、危険から人体を守る ための
さまざまなすばらしい仕組みがそなわっているのです。
だから、
もっと人間の生の声に耳を傾けてほしいです。
否定派医師や否定派保険会社
そして、
ノンキな国会議員や国のお役人、
脳脊髄液減少症の治療経験もないのに
患者の生の声を聞こうともしないまま、
脳脊髄液減少症研究者にのうのうと名を連ねている先生方
このへんで、考えを改めないと、
被害を拡大させ、
墓穴を掘った企業や組織と同じ運命をたどると思います。
このままでは、
客からの「異常を感じる」という知らせに
あらゆる手をつくして、原因究明しようとしなかった、
毒入りギョウーザの流通と同じ間違いを犯してしまいます。
今回は消費者の声をまじめに受け取ったものの、
検討違いの検査のために、真の原因究明が遅れただけなのだと思いますが、
中にはこうした消費者の声に、
頭から「クレーマー」と疑う企業もあるかもしれません。
まるで交通事故後の被害者が体の異常を訴えているのに、
頭から、「保険金目当ての詐病」と疑って、真剣に対応しない医師や保険会社のように・・・・
もう、いいかげん、人命軽視の姿勢はやめてもらいたいものです。
確かに、そういう悪いことをたくらむ犯罪者は後を絶たないのかもしれません。
でも、それは一部の人間にすぎないのです。
そのことを忘れないでほしいです。
すべて、最初から疑いの目見られたのでは
誠実に生きている人々が救われません。
原始的かもしれませんが、
人体の感じる異常は
機械の検査結果よりすぐれている。
このことも、決して忘れないでください。
そして、 人にかかわるお仕事をしている
企業や個人は
目先の利益や、プライドや、メンツや、社会的地位や
そんなものを優先させないで、
いつも人命優先で、人に優しく生きる努力をしてほしいです。
消費者や患者、被害者の生の声に耳をかさず、
最初から疑ってかかり、
真剣に原因究明しようとしなかったり、
真摯な姿勢で誠意を持って対応しようとしなかったりすれば
いつか必ず
その個人や企業にマイナスの影響を与えてしまうと思います。
人に優しく真摯に耳を傾け対応する姿勢を
常に貫いて生きていれば、
人でも企業でも、
どんな危機でも、必ず乗り越えられ、
長い目で見て、
決してマイナスにはならないと私は思います
関係者の皆様には
一日も早く脳脊髄液減少症の抱える問題の深刻さに気づき
救いの手をさしのべてくださることを
願っております。
よろしくお願いします。
参考: