脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

ムカつくCM 

2010年04月06日 | 心の葛藤
私はタバコは大嫌いです。

その私が見るたびムカつくCMがあります。

「健康保険症を持ってお医者さんへ。」

お医者さんと禁煙しよう。」の
あのCMです。

地域によっては放送されていないかもしれませんので、
動画は、左のTVCMのところから。


私がなぜ腹が立つかはこちらの過去記事で。


このCMの「お医者さんと禁煙しよう」シリーズを見るたび、

健康保険適用での手厚い支援のあるニコチン依存症の患者さんに対して、

ブラッドパッチ治療に健康保険の利かない、脳脊髄液減少症患者は
あまりにも対象的に感じるのです。

脳脊髄液減少症患者の私は
病人として満足に地域医療の恩恵にもあずかれず、

今までも、医療に適切に充分支援されてきたとはとうてい思えず、
人として患者としての人権まで侵害されたように感じて
非常に悔しいのです。

特に、
過去に放送されていた「お医者さんと禁煙しよう」のCM
あまりにも喫煙者を「医療がいたれりつくせりで支援し、禁煙のために健康保険が適用され医師が真剣に向き合い、支えてくれるイメージ」で

禁煙希望者の医療支援があまりにも恵まれてるように感じます。

脳脊髄液減少症患者は、病名が世間に認知されていないために、
医師にも見逃され、患者本人もそういう事故後遺症があることさえ、知らず、

適切な医療支援にたどりつくのが遅れてしまいます。

やっと病名に気づいても、
診断治療してくれる医師になかなかたどりつけず、

やっと専門医にたどりつけても、
基本的に自費治療。

なんとか自費の治療を受けて地元に帰ってきても、
症状が悪化しても再発してもすぐ相談できる医師が近くにいない、

私の場合はそんな現状でした。

症状が悪化しても、遠くの主治医には頼れず、
ひたすら、孤独に症状に耐えるしかなかったのです。

そして
今でもブラッドパッチ治療に健康保険がきかないような残酷な状況。

禁煙希望者の禁煙治療の保険適用や医療現場でのいたれりつくせりの状況が整ったのは
最近のことではありますが、

あまりにも脳脊髄液減少症患者とは対象的に感じるのです。


あのCMを見ると
なぜ、喫煙者の禁煙には健康保険適用で
交通事故で脳脊髄液減少症患者の治療は自費なのか?という疑問と怒りが沸いてしまい、

気持ちが逆なでされるのです。



自分の意思でタバコを吸い続け、ニコチン依存症になった人には健康保険適用で
いたれりつくせりの禁煙治療が受けられ、

自分の意思には関係なく、突然の事故で脳脊髄液減少症にさせられた被害者は、
検査も治療も健康保険が受けられないで自費という

この理不尽さ、不公平感が非常に頭にくるのです。

タバコは吸う人個人だけの問題ではないと思います。

近年タバコを吸う親のライターが原因と思われる、子供の命が失われる火災も多く発生しています。

asahi.com 宮城

かつてのホテル火災での大惨事も、酔った客の寝たばこが最初の原因だと聞きます。

周囲への伏流煙の害もあります。


たばこは本人の体のみならず、
子供たちや周囲の人たちの命や健康をもおびやかす、
百害あって一利もない物質だと思います。

それなのに、国はそれを国民に売り続ける。

タバコのパッケージには
「あなたの健康を害するおそれがあります。」なんて警告文をつけて
売ることを許してる。

これが食品だったら、どうなのでしょうか?
健康を害する物質が含まれているとわかっていて、
しかも、
発がん性がはっきりとわかっている物質が食品に含まれている嗜好品があって、

それを国民が自由な意思で買う買わない、食べる食べないを選択するなんてことが
ありえるでしょうか?

こう書いてくると、
愛煙家の皆様の反発を買うでしょうが、
あえて言わせていただきます。

禁煙に健康保険を適用して、ニコチン依存者を治療することも、その人の命を健康を守るたけに大切ですが、

今後は、新たなニコチン依存症者を出さないために、
小手先の対策でななく、

たばこを売ること自体を私はやめてもらいたいと思ってます。

わざわざ人体に害があり、発ガン性がわかっているニコチンを含むタバコを
あえて健康な人たちに買わせて吸わせて、ニコチン依存症にさせて、

ついにCOPDや肺がんや深刻な健康被害がでたら、

今度は健康保険適用で治療するなんて

そんなお金があるのなら、
将来的に国民が吸わない方向へ
お金を使ってほしいものです。

将来的にはニコチンによる健康被害の原因、つまりタバコを元から絶ってほしいです。

人が病気になることがわかっている物質を人に売りつけて、依存症にして
やめられなくさせて、あげく病気にして、
その病気をお金をかけて治すなんてことをするお金があるのなら、

脳脊髄液減少症の研究や、患者の治療のために健康保険適用に
少しはお金を回してほしいです。

タバコ税を上げて、タバコ人口を抑制するのも一案ですが、
ゆくゆくはタバコのような人体を傷める物質自体を
国は売らないでほしいと、

理不尽な交通事故で
いきなり病人にさせられ長く放置された脳脊髄液減少症の私は思います。

タバコの歴史は長く続きましたが、

タバコが大人の粋なたしなみ、娯楽、嗜好品だった時代は、
時代の流れとともにその必要性が問われる時期にさしかかっているのではないでしょうか?

江戸から昭和の時代には、
分煙、禁煙に健康保険適用なんて、考えられませんでした。

それが今、公共の乗り物や飲食店での禁煙、分煙は当たり前の時代です。

タバコの健康被害の甚大さが科学的統計的に判明してきた現代、
もうそろそろタバコの時代も終わりをつげてもいいのではないでしょうか?

人の命や健康を脅かすような、たしなみ、娯楽、嗜好品なんて
私はいらないといつも思っていますから・・・・。



治療が健康保険適用にならない脳脊髄液減少症の患者の私には、
この「お医者さんと禁煙しよう。」のCMは非常に複雑な気分になり、
ムカつくCMでもありますが、

こうして禁煙の風潮が高まっていることは、
個人の健康のためにも、周囲の人たちの健康のためにも、望ましいことだと思っています。

この機会に、ぜひ愛煙家の皆さまには
「お医者さんと禁煙」してみてほしいです。

禁煙治療に 健康保険が適用される そうですから・・・・・

い~な~
 愛煙家の人たちがタバコをやめたいと思ったら、健康保険適用で、
全国どこでも医師に真剣に治療に取り組んでもらえるんですからねぇ・・・・・
うらやましいです。


それに比べて脳脊髄液減少症患者への治療への保険適用は
いったいいつになるのでしょうか?

全国どこでも医師が真剣に脳脊髄液減少症患者の治療に真剣に向き合ってくれるのは
いったいいつになるのでしょうか?

あと何年唯一の治療法であるブラッドパッチ治療にも
健康保険も適用されず、見捨てられ続けるんだか・・・。

その間にお金がなくて、自費の治療を断念せざるをえなかったり、

治療が受けられないために、
社会復帰できず、働けず、

しかも周囲には理解されない本人だけが感じる絶対絶命のような症状に耐えかねて
自ら命を絶つような患者がまた出たら、
いったい誰が責任とるのでしょうか・・・・?


島根日日新聞

コメント
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