脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

RCC 広島のニュース

2011年07月29日 | 情報

7月26日の

RCC 広島のニュース

「脳脊髄液減少症 保険適用に前進」

消えないうちに、ぜひ動画をご覧ください。(記事も動画も8月2日に消えました。)

みなさんに考えていただきたいので、再度お知らせします。

5年前に事故で左半身に障害を負い、

2年前に今度は車に乗っていた時に後ろから追突され新たに「脳脊髄液減少症」の事故後遺症を負った被害者さんが出ておられました。

事故から1週間してやってきた損害保険会社の人に

「身体障害者でいらっしゃるので、既往症に該当したら、保険金を出しかねます」と言われ、最初から門前払いだったとのこと。

 

これが

「出血があるけが」とか、「レントゲンで異常がわかる骨折とかのけが」だったら、

今回の事故での新たな怪我だと誰の目にも明らかで、

そんなことは言われないですむことでしょう。

 

目に見えない、

体内の脳脊髄液漏れという事故後遺症は、なんと理不尽な事故後遺症かと

改めて思います。

 

この事故後遺症にひとりの医師が気づく前、

どれだけ多くの患者たちがこの事故後遺症に苦しみ、中には耐えきれず命を絶った人もいたことでしょう。

 

命を絶たねばならぬほどの苦しみは、私にはよく理解できます。

こんなにつらいのに、この事故後遺症の概念がなかった時代、

誰にも相手にされず、信じてもらえず、助けてもらうことはできなかったわけですから・・・・

 

福山医療センターの守山先生も出ておられました。

福山医療センターでのブラッドパッチ治療は1回35万円かかり、

(ブラッドパッチ治療が)「1回で止まる保障はないし、

たしかに仕事を失ったり、収入が途絶えている方にとって、この治療費を負担しろというのは、非常に残酷な話。」と話されていました。

 

「ブラッドパッチの手術が、すみやかにできるように、

速やかに普段の生活に戻れることを心から望んでいる。」との患者さんの言葉に私も共感いたします。

 

取材に応じて下さった患者さんはブラッドパッチ治療で、すっきりした感じが戻ってきたそうです。

そう、私もそうでした。

頭がクリアーになるというか、あの感覚は体験したものでないとわからないかもしれませんし、

 

体験のない方にはまた「暗示効果だろう」と言われてしまうかもしれませんが・・。本当なんです。

 

もし、当時、私がすみやかに脳脊髄液漏れを疑ってくれる医師がいて、

もし、すみやかにブラッドパッチ治療を健康保険適用で受けられ充分な治療を早期に受けていたなら、

こんなに長く苦しんだり、こんなに多彩な症状に繰り返し苦しめられたり、

人生を症状に振り回されることはなかったと思います。

 

今後の患者さんたちには

「すみやかに医師が髄液漏れを疑い、

検査し、正しく見落としなく診断され、

すみやかにブラッドパッチが健康保険適用で受けられ、普段の生活にもどれるように」と、願ってやみません。

 

事故の前に、何か既往症があったなら、

その後交通事故に遭って脳脊髄液減少症になっても、絶対に認められないとしたら、非常に問題です。

 

交通事故に遭う前には、まったく既往症のなかった人たちや

事故の前には、スポーツもやったこともない、ころんだことも、叩かれたことも、うつになったことも一度もないというような人でなければ、

 

その後交通事故にあって、脳脊髄液減少症の症状が新たに出たとしても、

すべて、以前の既往症のせいにされ、

事故後遺症だと認められないとしたら、まったくひどい話です。

 

事故の前には、一度も病気も怪我もしたことがなく、まったく既往症がなく、

人間離れした健康体の人か、ロボットみたいな人しか

事故後に脳脊髄液減少症を発症したと認めてもらえないことになってしまいます。

 

 

事故の前にすでに障害を負っていた人が、

その後の事故で、新たに髄液漏れを引き起こすことだって、ありうるのに、

 

それがすべて既往症のせいにされ、以前になんらかの既往症のあった人は、最初から門前払いで損害保険の相手にされないのは

あまりに非人道的な話だと思います。

 

障害者や、病人が車で移動中に、事故に遭い、脳脊髄液減少症を発症したら、どうするんでしょうか?

既往症があるからと、それだけですべて救済されないんでしょうか?

 

障害者や病人や、ストレスを抱えていた人は、交通事故に遭って脳脊髄液減少症になってもなんの保障もされないなんて

事故前は既往症のない健常者しか事故での脳脊髄液減少症だと認められないなんて、 

おかしいと思います。

 

それでなくても、交通事故と

その時の人生の転機やストレスがあった時期が不運にもたまたま重なってしまったがゆえに、

実は脳脊髄液減少症の症状を、

よけいに、すべてそのストレスのせい、精神的なものにされたがゆえに、

見逃されてきた患者たちだっていたというのに・・・。

 

事故被害者を見逃さないためにも、すべての救急にかかわる医師と整形外科医と脳外科医にくらいは、

起立性頭痛にこだわらず、脳脊髄液減少症の問診力と画像診断力を持っていただきたい。

 

重要なのは、

いつ頃からどんな症状が出てきて、その直前に人体に衝撃を受ける事実がなかったか?

あったとしたら、その衝撃はどれくらいだったのか?

 

事故前にはなかった症状が事故後新たに出現していないか?と

事故後のブラッドパッチ治療前のRI画像とブラッドパッチ後のRI画像

詳しく見比べて検証することだと思います。

 

 それを怠るとこの事故後遺症は見逃されてしまいます。

あるのに、なきものにされてしまいます。

 

震災で、多くの命が奪われ、人の命の大切さが思い知らされたこの年に、

何の罪もない事故被害者が、今後も適切に救済されず、

 

周囲の無理解に苦しめられ続け、自費の治療費に苦しめられ続け、

まだ、弱い者いじめをする人たちが、この日本におおぜい存在することが、

私は悲しくてなりません。

 

被災者をいじめ苦しめることなんて世間は許しはしないのに、

脳脊髄液減少症患者いじめはいままで黙認されてきた。

 

これ以上、何の罪もない人たちをいじめぬくのはやめて

被災者と同じように

共感を持って救いの手をさしのべていただきたい。

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