2021年2月14日の朝日新聞で「巣ごもり」と「引きこもり」の境界は
という記事を読んだ感想の続きです。
記事によると、
『九州大学で「気分障害ひきこもり外来」を担当する加藤隆弘講師は、2年前に米オレゴン健康科学大学と診断基準を発表した』そうです。
それによると、加藤隆弘講師らの提案による病的ひきこもりの診断基準は、
①自宅にとどまり社会的に著しく孤立
②社会的孤立が少なくとも半年以上
③臨床的に意味のある苦痛、社会的、職業的などの領域で機能障害を起こしている。
の3点を満たした上で、外出の頻度で重症度を判断するそうで、
「軽度」が外出が週2〜3回
「中等度」が外出が週1回以下
「重度」が外出が週1回以下で自室からほとんど出ない。
だそうです。
過去の私をこの診断基準に当てはめてみると、3点のいずれにも当てはまり、しかも外出が月1ぐらいの時もあったから、重度になってしまいます。
したがって、この診断基準の盲点は、脳脊髄液減少症を除外できず、むしろ積極的に脳脊髄液減少症を含んでしまう可能性が高いところだと思いました。
外傷を診る、脳外科医や整形外科医、神経疾患を診る神経内科医、多彩な症状から原因を見破る総合診療医でさえ、
脳脊髄液減少症の知識が豊富な医師が少ない現状ですから、
精神科医に脳脊髄液減少症を、症状から見抜ける医師は少ないのはしかたがないとは思いますが。