陽炎日記

日々の出来事を中心に綴ってます。

七月隆文著「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

2017-03-27 23:49:30 | Weblog
 たしか最近映画になった作品だと思うけど違ったか?

話はラブストーリーなんだけど、ちょっと違う。
映画にもなって知っている人もいるだろうが、ここはあえて読書感想で・・・

京都の美大に通う南山高寿は電車の中で一目惚れをした女の子福寿愛美を
好きになっていく。
何気ないラブストーリーが愛美の一言で変わっていくが・・・
「私、あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」

高寿は一瞬戸惑ったが普通にまた会話し、受け流していた。

愛美は涙もろいと言っていたがそれにはわけがあった。

高寿は愛美を自分が住んでいるアパートで一時過ごすのだが、
彼女は帰り際に泣くのだ。
帰った後クッションの脇にメモ帳を見つけた。
自分のものではない。愛美が落としたのだろう。
サラッとページをめくるとメモ書きが。
その時4月28日なのに、メモ書きには5月の予定が書き込まれていた。
全然意味がわからない高寿。

そこに愛美からの電話。
愛美がメモ書きの件を話をするというこで、再び高寿の部屋に。

「この世界の隣に別の世界があるの。私はそこの住人でそこから来ているの」
高寿だけじゃなく私も驚いた
これだけだとパラレルワールドを想像するが・・・

時間の流れがぜんぜん違っていて愛美のいる世界の流れに縛られた彼女が
高寿のいる世界に滞在してると、いろんな矛盾が起こりえる。
それを防ぐためにあるのだという。
小説の中でO時になった瞬間、愛美はその場から消えると話す。

O時を回ると愛美は消えた。
この瞬間の高寿の思いがなんともせつない。

翌日愛美に会うと愛美の髪は長かった。
「まだ切ってないの」
流れが逆だからこういうこともあるということを知ってもらうために。
「あなたが過ぎた4月14日はあなたにとって過去でも、私にとっては未来だから。
今から15日後の未来だからさ。・・・・・・…この髪もね」
大事に仕舞っておいた箱を持ってきていた高寿。
それも実はその当時愛美が30歳で高寿10歳。
「10歳のあなたが会ったのは未来の私、なんだよ」
これだけでも衝撃的なことなのに、箱の中にあった写真は自分の現在の写真
だった。写真にプリントされた日付<2010 05 23>。
これを信じるも信じないも現実だと思うしかない。
10年前にこの箱をあけていたら?開けないでと言われてこのまま
持ち続けていた高寿もかなり物持ちがいい。(恩人だったっけ?)

そして刻々と別れの時間が迫る。二人の気持ちは決して離れない。
お互い愛し合い始めていた。

そして愛美は消えていった。高寿最後号泣?

これでもはしょったんだけどな~
こういうパラレル的なものは読んだことがなかっただけに
新鮮味があった。

映画にもなり得る作品ではあるね。(映画は見てません)
 
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土橋章宏著「金の殿」

2017-03-27 22:20:30 | Weblog
 タイムスリップ物ということで定価で買って読んだ。

徳川宗春が現代にタイムスリップしてきて大騒動。
現代の名古屋を知っていろいろ参考にして又元の世界に戻って、
政を行うという筋書き。

最初吉宗公からの贈り物・何番の煙草を吸って気を失う。
目覚めると現代の名古屋市で
星野の子孫すずに導かれ江戸と現代を往復する宗春。

この宗春は美人に弱い。すぐ声をかけてしまいすずをないがしろにする有様。
そのたびにすずは宗春を諭さなければならない。

現代にある物を1つ1つ説明すると目を輝かせて聞き入る。

美女に会ったとき「この世で300歳ほどか・・・」と答えたら、
美女が「やだ、デーモン閣下みたい!」というと
「駄右衛門?誰じゃそれは」と首をかしげる。
わざと言ったわけじゃないのに笑えた

宗春はすずを目付だと思っているが、すずはれっきとした星野織部の子孫なので、
殿が余計なことをしないように監視を続けているだけなのだ。

資本主義まで尾張に持っていった
「金を活かして使うのがよい」と織部に」言う。
「未来で得た知恵でございますか」と織部は関心する。
織部もこのころになると宗春の言動に対応できるようになってきた。

プロレス会場で刀を振り回したら銃刀法違反でつかまるし・・・
留置所に入れられた。すずが向かえに来るまでにカツ丼五杯食べたとか。

すずが消えかかっていた。
これは殿がもうじき過去へ戻らないといけない時期になりつつあった。
スマホをもって来てしまったので織部に見せた。
子孫のすずを見せるが、画面が暗くなってしまった。
膏薬でも塗ろうかというが洗って返そうということに・・・
まずいスマホによっては水厳禁なものもあるから。

高校にタイムスリップの宗春。理科室に飛び込んでくるとはね

スマホはすずに無事に戻った。電池切れだけだった

すずの状態がかなり深刻になっていた。
肩まで消えかかっていた。
宗春が過去に戻れなくなることを意味していた。
すずが消えてしまう前に殿は戻って行った。
宗春は消え、透けていた手足が元に戻る。

その後宗春は尾張のために尽力を尽くし尾張を救ったという話。

メチャクチャ面白い話だった。
自由奔放な宗春によりそうすずが何気に可愛い。
以前「築城せよ!」の話も名古屋近辺の話だったと思うが・・・
愛之助さんの殿と女子大生の恋・・・なんだか似たような感じだったな~
(「築城せよ!」はダンボールで城を作る話だったけどね)
タイムスリップものは得てしてそんなものか?

帯に連続ドラマ化と書いてあったが、関東では放送されない。
東海地方限定ドラマなんですか・・・凄く残念。
BSあたりで再放送でもあったら見て見たいんですけど・・・
 
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仕事で…

2017-03-27 12:17:43 | Weblog
少し休みすぎて棚をのぞくと少し新刊が入っていた。
慣れるまで少しかかったがなんとか調子も出来て出来るようになった。
採用品は相変わらず多い

バタバタ感はあったがなんとか今日中仕事が一段落と思ったら、
まだ少し時間があってスリップのない分をコピーで作って挿しているうちに、
周りに誰もいなくなった。あれ?みんなどこに行ってしまったのだろう。
スリップ挿した分はまとめておいた。

どうやらS社の常備スリップの件でみんなは階段あたりにいるらしいことがわかった。
そちらに行くと仲間がいた。まだ何かをしないといけないらしい。
どうやら足りない分を振り分けしないといけないらしい。
3件分をそれぞれのパレットに数量分出して、乗せていく段取りになる。
これが終わったらすでに午後6時40分を過ぎていた。
段取りに時間がかかりすぎ。(Kさんもそんな感じだったな~)

なので家に帰って来たのは7時20分くらいだったか?
ニュースは少ししか見られなかった。
 
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