今日はランチの後,Ericと研究のディスカッション。
クリンカ細骨材によるモルタルの緻密化と自己治癒現象と,表面吸水試験(SWAT)についてプレゼンしました。昨日,私の中では「敗北」に近い失敗プレゼンをしてしまったので,今日は「リベンジ」のつもりで頑張ってSWATについて説明しました。
非常に良いディスカッションができたと思います。まずは,私の研究室が高いレベルの活動をしていることを,各所で認識してもらう必要があります。そして,研究の成果を英語,日本語で公表していく必要があります。時間はかかりますが,地道に頑張っていくしかありません。
また,私の研究テーマは実務的なものもかなり多く,世の中の役に立っているとは思いますが,基礎研究として評価されにくいという面もあります。そういう意味でも,今日発表した研究は基礎研究として頑張って進めなくてはならない研究です。津波による橋梁の破壊シミュレーションも,早く研究の柱として育てて,カイロ大学のHamed先生らと共著論文を出せるように努力します。そうしようと誓い合っています。
一方で,実務的な研究をしっかりと形にしていくことも非常に重要です。また,その成果をどのように発信していくか,特に国際的にどのように発信していくかも重要になってくるかと思います。日本の中では通じる議論でも,海外では必ずしも魅力的に見えないことも多いです。例えば山口県のシステムを,海外でどのように説明すればよいでしょうか。昨年の台湾での国際会議で,田村先生や私の山口県のシステムの話は好評だったので,よく戦術を考えれば魅力的なアピールも十分にできるかと思います。
やはり,海外で宣伝するには,基礎研究によるアピールが一番です。山口県のシステムも,SWATによる評価などと抱き合わせで紹介すると非常に迫力を伴うはずです。
結論としては,これまでやってきたことを,誠実に進めていくのが一番と思われます。頑張ろー。
今や,私の親友とも言える,Ericです。今回も楽しいディスカッションができて幸せでした。途中から,ポスドクのOguzanも同席して,話に花が咲きました。