細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

卒業式まで終了

2013-03-23 22:22:16 | 人生論

珍しく10日間くらいブログを休んでおりましたが,変わらず活動は続けており,facebookではそれなりに記事や写真を投稿しておりました。ブログを休んでいた理由は,花粉症による体力・気力の低下です。活動をするのに精一杯で,ブログにまで余力が残りませんでした。

14日(木)は,道路事業者の入札のための技術提案書の審査に外部の学識経験者?として出席。少しずつこういう経験も増えていますが,私はいろいろと勉強させていただいています。建設業界全体が,いわゆる談合問題の後の透明性の確保のためにシステムの激変が続いていますが,種々の矛盾を感じながらも,私はあるべき方向を自分なりに見つけられるよう,現場での理解を重ねながら勉強を続けたいと思います。

15日(金)は,私が幹事長を務めるJCIデータベース委員会の最終委員会でした。2年間の活動を終え,成果報告会+シンポジウムの開催に向けて,いろいろと作業が始まります。分厚い委員会報告書を取りまとめることになりますが,ある意味では私の研究者としての活動の本命に近い活動であり,今後も長期間展開していく活動ですから,次へつなげることを意識して取りまとめていきたいと思います。山口県のシステムに始まり,復興道路の品質確保もいよいよ本格始動します。既存のインフラの維持管理に対しても我々は本気です。皆で協働で,素晴らしい日本を築いて行きましょう。

15日(金)の夜は,データベース委員会の懇親会(飲み過ぎないように心がけました)の後,東急東横線の線路切替えの見学会の引率へ。さすがに夜中の2時半くらいに力尽きて,タクシーで帰りました。

16~17の週末は,ほとんど寝ていました。仕事もしたかったのですが,花粉症で体が言うことを聞きませんでした。

18日(月)は,JR東日本と東京大学コンクリート研究室一門の技術交流会。私もこの交流会に参加するのは10回以上ですが,毎回発表しています。多くの方々はこの場で発表することに相当の緊張感を覚えるそうですが,私は近年,楽しくて仕方ありません。皆さんに聞いていただきたい研究成果がたくさんあるからです。今年は,迷ったのですが,あえて自信の無い研究テーマも皆さんの意見をお聞きしたくて発表しました。「津谷川橋梁の津波による破壊シミュレーション」です。もう一件は,私もこれまで長らく携わってきた自己治癒コンクリートの研究ですが,今年から大きく「舵を切った」つもりでして,「クリンカ細骨材によるモルタルの緻密化と自己治癒機能」というようなタイトルで発表しました。

19日(火)の午前は,楽しみにしていた藤井聡先生との対談でした。たった1時間で,講演ではなく「対談」なので,私なりにベストを尽くしたつもりでした。多くの方々は良好な感想をいただきましたが,ある学生は「あえて言わしていただくと,先生が少し話し過ぎでした」とのこと。はあ,そうですか。藤井先生2:細田1くらいだったと思いますが,もっと藤井先生のお話を聞きたければ,藤井先生の講演会に行ってください。You tubeでも先生の本でも見れるありきたりの?列島強靭化論を聞いても,私は全く面白くないし,藤井先生のもっともっと深い知識やお考えを,少しでも垣間見ていただくことが目的であったと私は思っています。私でないと聞けないような質問をいくつかぶつけたつもりです。

19日に藤井先生との対談を終えて,ちょっとだけ大学によると,なんと,ぶっ壊れたと思っていた職場のデスクトップのPCに,データが残っていたことが判明。これは助かりました。でも,デスクトップPCの設定がおかしくなっており,何か異変が起きたことは間違いないようです。

その後,すぐに新幹線で広島県福山へ。何と,H24年度に7回目の鞆の浦です。H24年4月に初めて鞆の浦に行ったときは,どんなところかほとんど知りませんでした。今回は,私の家族四人と,私の両親も行く,というスペシャルツアーでした。新横浜で私の母親と娘二人と合流して,東京駅から乗ってきていた父親とも合流して,福山駅へ。福山で夕食を食べました。その後,遅れて到着した私の指導学生である赤間遼太君と差し飲み。鞆の浦について熱く語り合いました。また,翌日の作戦会議も行いました。

20日(水)は,ポニョのリサのモデルであるさくらホームの羽田冨美江さんと,赤間遼太君に出迎えてもらって,NHK解説委員の後藤千恵さんや,いつもお世話になっている山口県の二宮さん親子なども参加され,にぎやかなツアーになりました。詳細は別の記事に譲りますが,皆さん鞆の浦のファンになり,感激しておられたようです。特に,後藤千恵さんと,私の母親は,羽田冨美江さんの活動に感銘を受けたようです。その後,この日に参加したメンバーの中でメールのやりとりが共有されており,とても素晴らしい交流が始まっています。

21日(木)はコンクリート標準示方書の発刊に伴う講習会の初日。私も設計編のマスコンクリートの温度ひび割れ照査のフロー図の改訂にも関わりましたし,施工編では改訂のメンバーでしたので,これまでの講習会とは違う感覚で聞いておりました。が,あまりにも疲れており,最後の最後,少し居眠りをしてしまいました....

22日(金)は卒業式,謝恩会,研究室打上げ。学部の卒業式は,教務委員ですので司会進行も務めましたが,いろいろと準備不足で,事前にかなりバタつきましたが,学位授与式は無事に行われました。39名の卒業生でした。ご活躍を心より祈念しております。大学院の修了式も同時に行われました。謝恩会もとても楽しく,多くの学生や先生方とお話できて幸せでした。昨年は,研究室打上げの後,朝5時までカラオケで暴れましたが,今年はとてもそんな元気は無く,研究室打上げパーティーの最後に,時間が足りないらしくて,教員の中で私だけスピーチする時間をもらえず,かなり不服でさっさと帰りました。新年度がどれだけ研究室にとって大きな転機であり,その大きさは私が一番理解していると思っています。私の一言一言に意味を持たせているつもりで,新年度の始まる直前に,大事なことを言おうと思っていたのに,残念でした。時間管理はしっかりやってもらいですな(笑)。まあ,新年度のスタートから,多くの新しいメンバーたちと本気でロケットスタートしますので,それに向けて自身の中で戦略,戦術を練りたいと思います。

そして今日は23日(土)。明日の24日(日)に,10年連続10回目のホームパーティーを開きます。研究室を卒業する全学生に声をかけて我が家に招待するビッグイベントでして,今年は私の都合の付く日がほとんど無く,こんな時期になってしまったので,引っ越し等で都合の付かない学生もおり,11名が来てくれることになりました。留学生も2名おり,子供たちにとっても貴重な国際交流の場でもあります。

今回は,パーティーの食材や飲み物の買い出し,調理はすべて私が行います。本日買い出しは無事に完了しました。自家用車もありませんので,重いものは配送してもらうことにしました。

片付けは家族みんなで頑張っていますが,長女がものすごい張り切りようで,子供部屋の飾り付けが素晴らしく,今,このブログはその部屋のベッドで書いています。部屋のドアに,この部屋のコンセプトに名前を付けて張り紙をしたら?と提案したら,「ようこそ,お花の国」という張り紙がなされています。もうすぐ長女と一緒にこのベッドで就寝しますが,長女はリビングの飾り付けを今も頑張っています。

私も幼少時にいろいろと苦い経験もしたことがあるのですが,こうやってお客さんをもてなすことを楽しめるようになっておくと,人生が豊かになると思います。明日は,子供たち二人と私でお客さんたちを歓迎することになりそうですが,楽しい時間を過ごしたいと思います。

まだまだ仕事がたまっており,25日からは数日間,仕事に精を出すつもりですが,28日からは家族でバカンスです。子供たちもすごく楽しみにしているので,家族水入らずの時間をゆっくり過ごしたいと思います。私はリラックスした状態で仕事もバシバシこなすと思いますが,激務,激動になりそうな新年度に向けて,英気を養いたいと思います。