27.12.19 脱 サ ラ NO.1012
若い時に脱サラしました。 安定した職場を去って脱サラしたのは、若気の至りだったと思います。
中学校時代から同じく落ちこぼれだった親友のT君が社会に出て、仕事を転々として最後にたどりつい
た広告業で5000万円ほど貯め込み、これからは「男らしい仕事をしたい」「不動産業をしたいのでお
前の力を貸してほしい」と言われたのがきっかけでした。
どうしたものかと随分に悩みましたが「お前がいくら頑張っても今の職場じゃ6000分の1の(職員が
6000人いました)歯車やないか!」「俺にはお前が必要なんや」「是非に」と懇願されて「解った」と言
って可能性に賭けることにしたのでした。
でも、これが大失敗、しまったと思っても後の祭り。 折りからの不動産ブームに乗って短期間にアブ
ク銭を握ったT君の豹変振り(傍若無人・金銭に執着・仕事中毒)に追従できなくなり、たった6ケ月で
決別し無職渡世の浪人になってしまったのでした。
T君はその後もそれなりに業績を上げたのでしょうが、3度目の入院の際に「きちんと療養しないと今
度は表玄関から帰れないわよ・・(霊柩車で裏門から出るという意味)」と看護婦長に言われたのが頭
にきて、即刻退院してほかの病院に入院し、そのまま帰らない人になりましたが40歳の短い人生で
した。遣り甲斐のある仕事は寝食を忘れると言いますが、死んでしまったのではなんにもなりません。