31.04.024 ナンバーワン NO.2215
ナンバーワンの意味が解りませんでした。 小学校2年生、戦禍の
難を避けるために、母方の郷里滋賀県愛知郡豊国村に疎界していて、戦
争が終わったために大阪に帰って来た時に、我が地域を支配する「ナン
バーワン」と称する男がいたのですが、その意味が解らなかった。
南海電鉄に「なんば」という駅名があるから、難波に関係があるのかな?
・・・と思っていたほどでした。
おさななじみの佐々木君はそのナンバーワンと称する「KS」の言うこと
を聞いた方がいい・・・とそっと私にアドバイをしてくれたのです。でも、
どうしてもそんな男のいいなりになりたくなかった私は、KSと決闘して、
その地域の「ナンバーワン」とやらを決めることにしたのです。
刈り入れが終わった田んぼの真ん中で2人延々と戦い、体力的には劣って
いた私が根性と負けん気で勝り、相手が先に泣きだしたので勝利し、「住
吉新地地区」のナンバーワンになりました。
ほかの地区ではいくらでも強い奴がいましたが、遊郭のひ弱な御曹司が多
かったこの地区では、中学を卒業するまでそのナンバーワンの地位を守り
ました。 ナンバーワンって一番だと言うことだったのですね。