籠絡

　　 R 03.03.11 籠 絡　　　　NO.2957

公務員が関係業者から飲食の接待を受けると、下手をすると仕事

を失い兼ねないこことはみんな知ってるはずです。

なのに、こういう疑惑が地次々に出来（しゅったい）して、籠絡

されるには、事情がありそうです。

本省の場合は、かつて業者の接待を受けたことがある（汚染した）

先輩などに顔つなぎをされたり、学閥・派閥の関係で断り切れない

いしがらみがあって、どうしても欠礼できない立場にいる場合だっ

てあるのかもしれません。

地方公務員の汚職（設計金額や・入札予定価格を教えるなど）は、

工事監督員に子供が生まれた際にお祝いと言って金銭を持って来たり、

公務員が飲み屋で飲んでいた場合に、業者は知らぬ顔してその公

務員の勘定を済ませるなんていう近づきのテクニックがあります。

役所に納品する資材（ヒューム管・ダクタイル鋳鉄下水道の蓋）

などのJIS規格検査をするから、立ち会ってほしいという依頼も

あります。　そういう場合、検査が済むと必ず料亭での懇親会という

運びになります。　そういうことが当たり前だった時代がありました。

今だってそうかもしれません。

要は業者と酒を飲むという行為自体、きわめて危ない関係に居ると言

わざるを得ません。　　公務員たるもの、酒を飲みたければ自分の金

で飲め！　　縄のれんでいいじゃないか、汚れた酒を飲むよりもその

方が余程いい。

汚職防止

　　R 03.03.13 汚職防止対策　　NO.2958 私が、昭和４４年に尼崎市建設局総務課の係長を拝命したのは、 その年に汚職事件で８名の優秀な技術職員が逮捕され、仕事の 進捗に支障をきたすという重大な事態に陥った年でした。 いかにすれば業者からの攻勢に対処できるのかを、皆で考えて指 針を作ろうと言うことになり、局内の若手でやる気がある人を選 んで集めて協議し、一定の指針を作成しました。 業者から中元や歳暮が来た場合には総務課に持参すること。 総務課では「中元・歳暮類の禁止」の書状をつけて、今後このよう なことがあれば、指名業者から除外する旨の書状つけて返却しました。 この措置で業者からの中元・歳暮はなくなりました。 また、汚職防止のための研修も、全職員を対象に実施しまして、それを 「工事監督員必携」という冊子に全員に配り、趣旨の徹底に努めました。 この「工事監督員必携」という冊子は、そのご改定に改定を重ねながらも、 令和のこの時代にまで引き継がれているという。 国家公務員だって、それくらいのことをやらないダメです。