R,06,09,18 歩けた NO,4279
Hおばさんには子がいなかった。 彼女には何かと支援されてきたものだから、
後年寝たきりになったときには、毎月1回は見舞いに行って、必要な小遣いや、
食べたいという食べものを届けた。
ある時こんなことを言った。 夢でも見たんだろう「あきら(私)! 歩ける
ようになったんやで~・・・と。 痛いリハビリを拒んで寝たきりになった人が、
急に歩けるようになんかあり得ないが、そうは言わなかった。
歩けるようになったら、また有馬温泉に行こうよ・・・と言ったら嬉しそうだった。
こんなウソなら、言ってもいいんじゃないかな?