米櫃の底が見えてきてあわてて農家の友にメールをした。
「30キロお願い!」
忙しい人なのにいつもギリギリで申し訳ない。
彼女は独身、私とは一回りの歳の差がある。(勿論私が歳上^。^)
娘時代はお勤めもせずずっと親がかりで洋裁を習いプロ級の腕前になった。
そのまま洋裁に専念していられたら幸せだったのだろうけど、長い歳月のうち
彼女の家族は悪いほうへ悪いほうへと往ってしまった。
兄嫁の家出、姉の癌、同居していた姪の離婚、父親が倒れて施設へ、怠け者の甥の糖尿病、
とうとう昨年は頼りの兄まで糖尿病で足指の切断に網膜剥離の手術ときた。
その上にです! 先月の地震騒ぎのときに「父が後3週間の命だと言われた」とメールがあった。
なんとまぁ・・・絶句!
今日米を届けに来た彼女が言うことに「3週間の命のはずが、持ち直して植物人間状態で家に帰された」のだと。
生きて帰されてもうれしそうには見えなかった・・(悪いけど私も納得)
母親は高齢で介護は無理、又負担がかかることになる。
田植えも近い、畑もある、牛10頭の世話、老親の世話、その他諸々が彼女の肩に
圧し掛かる。
「もう、笑うしかない」と泣き笑いで鬱憤を晴らしていった。
私に出来ることは聞いて一緒に嘆くことだけ。
神様彼女に安楽をお与えください。
我家4人で(息子夫婦分も)30キロを一ヶ月半で食べきります。