勝手なつぶやき

今日あった事、見たり聞いたりして感じた事、
ふと思い出して記憶がよびさまされた、そんな事を呟いてみようか・・

病室でのこと

2013-10-01 16:57:45 | Weblog
早いもので退院して今日で一週間が経った。
ブログもその日の事はその日に書かないとその時の感慨や感情が薄れてしまう。

入院中は隣のベッドのおしゃべりしづ子さんのことを書いてやろうと思っていたのに
今はお顔もぼんやりしか思い出せない。

4人部屋はカーテンで仕切られて個室になっていた。
仕切りを開けない限り顔は見えないけど声は部屋中に届きます。

24日、病室に一歩入ったときから同室のFさん相手によく響く大きな声でしゃべっているのが
聞こえた。
(後で知ったことだが、それが看護師さんにも名前で呼ばれているしづこさんだった)

Fさんの声はか細く相づちだけ。ってか、話をする隙さえ与えられない。

二日目の手術後は3時間安静で仰向けに寝ていなければいけないのに止むことないおしゃべりに
安静どころではなく頭がガンガン痛んだ。
聞きたくもないのに耳に入ってくる話しで、しづ子さんの生い立ち、旦那が自分にいかに尽くしてくれるか、
若い時稼いだから貯金がいっぱいある、などを知った

Fさんは見た感じ、いかにも幸せ薄く暗い感じのする人。

しづ子さんはFさんに同じことをなんども言う、「あんた、旦那居ないんでしょ? あんた鼾ひどいね、
そんなでは旅行にもいけないでしょ」等々。
一日に何回も同じことを言うのはしづ子さんが少し認知症気味なのだと思う。

就寝時になるとしづこさん「あ~ぁ、今日は楽しい一日だった!あっという間に一日が終わった。ねっ!?」
Fさん「そうだね、いい人と同室になれて・・」と、強制されて答えている。

二日目の夜中のこと、鼾と大きな寝言で目が覚めた。
Fさんの声です。
バカにすんな!人のことバカにすんのか!」ムニャムニャ・・・続く。
しづ子さんの声、憎々し気に「またはじまった!

Fさんが誰の事を夢見て言ったのかはわからない。
さすがに次の日の午前中はしづ子さんは無口でしゃべらなかった。

驚くなかれしづ子さんは91歳、Fさん77歳だそうです。
とても91歳には見えない元気な人でした。
どこが悪いのかなぁ、本人は喘息と言ってたけど。