布教活動

午前中冬用衣類のアイロンがけをしようとしていたときのこと、
外に人の気配でふと首をめぐらしたら門のところに二人の中年女性が立っている。
入ろうかどうしようか迷っている様子だ。
ガラス戸越しで距離はあったが目がバッチリ会ってしまった

キリスト教の訪問だなとすぐわかったけど、姿を見られてしまっては居留守はつかえない。
案の定。ピンポ～ン
インターホンで出たら、「○○と申します。今世界は・・・なんたらかんたら」

アイロンも熱くなっているところ、なんだか腹がたってきた。
みなまで言わせず「うちは宗教はけっこうです」とピシャッと言って
インターホンの電源を切ってしまった。

少しだけきつく言い過ぎたかなとも思ったけど。

聞いていた夫が「俺も今度真似しよう」と呟いた。というのは夫は何年か前に
庭先で布教の人に捕まり、長いこと説教を聞かされうんざりした経験があるからだ。

そのときに早く帰ってもらいたくて、勧められた小冊子を買ってしまった。
数ヶ月後、同じ人が又訪ねて来た。

私が応対した。「前にご主人に買って頂いたのですけどお読みになりましたか？」

「そうですか、知りません。誰も読みませんので」とお帰りいただいた。

夫には「読みもしないのに買ったりするから何度も来るでしょ！」とキッチリ言っておいた。

そんないきさつがあったので「俺も真似しよう」と言ったのだろう。

断れない性格だから真似できないと思うよ

　　　　　　　　　　　　　　　　小海老草