やむを得ず

毎年今の時期になるとお歳暮用の林檎を県内のＳ果樹農園にネットで注文していた。
今年も依頼の案内が来ているのだがどうしたものかと躊躇していた。
ご存知福島の放射能風評です。

Ｓ農園が出荷停止になっていないのは県内に住んでいる私はよく知っている。
しかし、ここの地名は大掛かりな除染とか避難とかで何度も全国ニュースで流れているのだ。
夏に桃を贈ったときには「気にしないから」と言ってもらったが、どうだろう？

１０キロ３６玉は食べきれなくて親戚とか知人に上げたりするでしょう。
もらった方は福島のりんごと聞いて引いてしまわないか？
悩んだ末に県人としては非常に心苦しいが放射能被害のない隣県山形県の
農園から送ることにした。

あまたの販売業者や農園からどこにするか選ぶのはむずかしい。

決め手はなんだったかというと農園経営者ご夫妻のお顔
すご～く誠実そうなんです。
いかにも農業ひとすじって感じ。

そこから取り寄せた全国の人たちの礼状もやらせではないのがわかる。
ＦＡＸで注文を出したら夕方に来た返事も丁重な文面だった。

初めてなので味や梱包を確かめるために我家用に家庭用訳ありりんごを
１０キロ送ってもらうことにした。
さてどんなりんごが届くか１２月初旬が楽しみだ。


下の写真は４０年以上も送ってもらって食べていた夫の姉宅のりんご。
義姉夫婦が高齢になり何種類もあったりんごの木は全部切り倒してしまった。
思えばありがたいことだったといまさらながら感謝感謝。