新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

DPCと治療薬:DPCと薬剤費に関して整理してみようかしら

2018-10-28 21:30:23 | 医療

こんばんは

 

実は先日強く思ったことがありました。

 

ある患者さんの治療に関してですが、外来治療では副作用が強く継続できないだけでなく、治療効果も乏しい(というよりはPD気味のSD)。副作用が強いのは病気の状態が悪く血液の数値が悪いから・・・という患者さんがいました。

この患者さんをどうにかするためには「副作用覚悟で治療を継続し、治療効果を出して外来に移行するしかない」と判断して、入院診療しました。

この薬で好中球100/µl未満はないわ〜と思いながら、ギリギリまで治療を継続して治療効果が出て、血球数のベースも上がって・・・なんとか外来に行けそうだと思っているところです。

 

ただ、医療費的なところが気になり、事務の方に聞きました。

「いつになったら赤字になりますか?2週間くらいで外来にいけると思うので、そこらへんで計算して見てください」

「確認しますので、少しお待ちください」

 

しばらくしたら電話がありました。

「もうすでに赤字です」

「マジで!(1コースやっただけだよ)」

この薬で入院する人の平均在院日数が●日で、そのくらいの日数で赤字になります

「まぁ、普通なら入院させないし・・・(汗」

「先生が止むを得ず入院で診療をされているのであれば、仕方がないのではないでしょうか」

「・・・」

 

きちんと把握していなかったが、DPCだからと言って1ヶ月ちょっとは黒字だと思っていた・・・。

僕の失敗といえば失敗なんですが、某薬の薬価が入院で取れる費用を上回ったか・・・

 

本当にシビアな世界だ・・・と思いました。合併症予防とか・・・本当に高い薬は抗がん剤だけだよ。それで普通に1コースちょっとやったら赤字かぃ!

 

で、思ったこと。一度この辺りを完全に整理してみようかしらと。

何が入院何日まで黒字になり、いつから赤字か。併用する薬剤は最低限のものを考慮して(合併症で抗菌薬がいっぱい入るとかではなく)。

 

そうすると僕も勉強になるし、DPCに強くなるし・・・(何かの役にたつかもしれないし)

 

などと思っております。時間があったら勉強しよう。

 

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医療現場の窮状:大学病院とか少し待遇改善をしてほしい→医師が集まるように

2018-10-28 07:58:37 | 医療

おはようございます。

 

今日は関東は晴れていて、外に歩いて散歩に行きたくなるようないい天気です。

今週の木曜日の外来がちょっと大変だったのです。8時半過ぎから先週受診された患者さんの結果説明などから入っておりました。

患者さんにもお待たせして申し訳ないと思っておりますが、本当に時間がかかってしょうがないというか・・・。新患さんの数が10名になるとそれだけで外来が回らなくなります。予約制とかにすると良いのでしょうけど、本当に受診が必要なのに受診できなくなる患者さんも出てきますしね・・・(汗

 

患者さんがなぜここに紹介されたのかもわからないという方が2人いましたが、開業医の先生が悪性リンパ腫ではないか・・って。表在リンパ節が全く触れないし、主訴と全く違うし・・・

 

本人と話をして、主訴を確認するために造影CTもやりましたが病気らしいものはほとんどなく・・・。当然ですがリンパ節も全くはれておらず・・・。

 

患者さんが心配されていて受診されるのは当然ですし、大きな病気の可能性がなければその旨をお伝えして心配を取ることはできます。ただ、「なぜ、ここに来たのかわからない」と言われると頭を抱えそうになります。開業医の先生がよくわからない患者さんを適当に大学病院に放り投げているようにも見えて・・・(汗

 

本当は総合内科・総合診療科とかがあれば、そういうのを診てもらえるのでしょうけど、大学病院の血液内科に総合内科みたいな患者さんがこられると(結構多いんです。なぜか不明熱とかが振られて来たり・・・。感染症に弱い患者さんが集まっているのに、不明熱の原因が感染症だったらどうするのか・・って)少し困るというか・・・。

 

僕が外来ブースを出たのは20時過ぎでした(汗

ちなみにペットボトル一本は持って行きましたが、他は食事も休憩も取らずに12時間です。

 

そのあと病棟に行って必要な対応をして・・・。

 

この日が2週間に1回ある学生のレポートチェックの日だったら、本気で大変だったな・・・と思うところです。

 

外来のことを書いたのは前振りでして、こんな記事が出ております。

メディ・ウォッチからです。

医療現場の窮状、国民にどう周知し、理解してもらうかが重要な鍵―厚労省・上手な医療のかかり方広める懇談会

https://www.medwatch.jp/?p=23041

 救急医療をはじめ、我が国の医療は、限られた医療スタッフが、極めて多忙な業務を行うことで提供されている。このため、例えば、不要不急の時間外受診などは控えてもらいたい。時間外受診は、患者負担も高く、医師・患者の双方にとってデメリットも大きい―。

 10月22日に開催された「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」(以下、懇談会)では、こうした点について構成員間で情報を共有。その上で、今後「そういった医療の窮状を、国民にどう周知し、認識してもらうか」という方策などを検討していくことになります(関連記事はこちら)。


不要不急な時間外の受診は、医療スタッフだけでなく患者にもデメリット

「医師の働き方改革」に向けた検討が進められていますが、そこでは「患者側にも医療のかかり方について、しっかり考えてもらう必要がある」との議論もなされています。どれほど医師の時間外労働規制を行おうとも、医師の業務を他職種に移管しようとも、患者・国民側が「医療機関が空いている夜間や休日に受診しよう」などと考えていたのでは、医師は永遠に過重労働から解放されないからです(関連記事はこちら)。

10月22日の懇談会では、「救急医療がどれほど大変なのか」について、実際に救急医療現場で働く医師・赤星昂己参考人(東京女子医科大学東医療センター救急医)から説明が行われました。

女子医大東医療センター(東京都荒川区)の救命救急センター(急性心筋梗塞や脳卒中などの重篤な救急患者に対応する三次救急医療機関)では、年間1万1563件の救急患者に「わずか8人」の医師で対応しており、極めて多忙な状況です。しかし、救急搬送される患者の中には、「暑かったので、熱中症にならないかと心配となった」という、本来は救急医療が必要とは思われない患者も少なくありません。

救急搬送に限らず、不要不急の時間外診療には、▼医師をはじめとする医療スタッフの多忙さが増す▼医療事故の発生リスクが高まる(限度を超えた多忙は、どうしても注意力を低下させる)▼患者の負担が増す(時間外加算などの費用面、後日の外来受診の時間面など)▼本当に救急医療等が必要な患者のアクセスを阻害する―といったさまざまな問題があります。赤星参考人は、「今でも救急医療の維持はギリギリである」とし、不要不急の時間外診療の抑制を求めています。

こうした状況は医療関係者の中では、いわば「常識」とも思われますが、構成員にとっては「新鮮かつ驚愕の事実」でもあったようです。デーモン閣下構成員(アーティスト)は、「こうした状況が、日本全国の救急医療機関で同様であるとすれば、我が国の医療は危機に瀕していると言わざるを得ない。医療の窮状をまず、国民に周知し、認識してもらうことが必要ではないか」と強調しました。

(以下略)


結構、大きな病院ほど負担は大きいのですよね。

 

少なくとも埼玉県内は人口あたり医師数が最低ですので、1人の医師が見るべき患者さんが多いのだとは思いますが、受診が必要な患者さんが受診するようになるとありがたいです。

 

昨日、木曜日に時間がかかりすぎて結果説明を土曜日にするということで、再診していただいた患者さんもいた(というよりは、家族が待ちすぎて時間がなくなったので帰った)のですが、しゃべっている途中で動悸がして、

「ちょっと待ってください」

と、小休止しました。

 

患者さんから心配されましたが、とりあえず一過性で終わりました。

 

まぁ、多分大丈夫でしょうけど(色々な有病率、その他は頭に入っておりますので)。

 

外来の看護師さんに小ネタで

「突然死したら、過労死ということにしといてください」

「大丈夫です。AEDありますから」

「・・・ありがとうございますw」

と、いうやり取りをしておりました。

 

まぁ忙しくなり、やりがいもありますが、前職よりは収入が300−400万くらい下がっている計算。大学病院とかもう少し体制をよくするといいなぁと。

忙しいからではなくて、忙しい(診療、研究、教育とやる必要がある)わりに給料などの待遇は悪いので、医師数が相対的に不足する。大学病院に医療従事者が集まるような待遇改善をすると、医師数も増えて患者さんの診療体制もよくなるし、教育体制もよくなるので医学生教育も充実する。研究を行う時間もできる(臨床研究法などの絡みで抑制傾向かもしれませんが)。WinーWinな気がするのですけど。

 

 

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結核の新薬:素晴らしい話ですね

2018-10-23 22:38:03 | 医療

こんばんは

 

当直明けです。昨日の当直中に頑張って11月末が締め切りの原稿を書いておりました。

当直中ですので、呼ばれることは当然あるのですが、なんとなく集中できて執筆が進みました

 

ただ、寝入り端に15分くらいしたところで病棟から電話があり、目が覚めてからはなかなか寝付けず。朝5時起床はいつもの日課ですので、眠れてなくてもとりあえず起きて執筆の続きをやり・・・という感じです。朝の方が本も読めますし、色々できますからね。

 

そのあとは外来をやっておりましたが、やはり昼を食べるのがなかなか難しく・・・・(汗

 

19時からWeb 講演会もやっておりましたが、家で食事をするのでお弁当は食べずにお腹をすかして帰宅し・・・。

 

たまに思うのですが、低血糖で集中できずに事故にあったら大変だなと思ったりすることがあります。そういうことがないように最近はラムネをカバンに入れて歩いています(昔の僕を知っている人は羊羹から変わったというかもしれません)

 

さて、今日はとりあえずこの記事は気になったので、紹介だけさせていただきます。

 

多剤耐性結核、新薬の臨床試験で80%が治癒 画期的成果

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181023-00000019-jij_afp-int

10/23(火) 13:43配信

【AFP=時事】従来の薬が効かない「薬剤耐性結核」の患者を対象にベラルーシの医療チームが行った新薬の臨床試験で、治癒した患者の割合が80%だったことが22日、AFPの取材で分かった。世界的に死亡率の高い結核との闘いで「ゲームチェンジャー」になり得る画期的な成果だ。

(以下略)


結核は日本では昔の病気と思われているようですが、いまでも結構見る病気です。先進国の中では日本は多い、特に高齢者の結核罹患率は高いと言われています。

 

僕も何回も結核患者さんに遭遇しています。リンパ節結核が多いですが、それ以外に血液疾患も結核にかかりやすい患者さんになりますので・・・。

あとは某病院でリウマチのバイオ製剤を使用していた患者さんが粟粒結核になっていたケースとか・・。

 

治癒が可能になった結核ですが、耐性菌が出ると厳しいですよね。そこに新しい薬が開発されたというのは素晴らしいことだなぁと思いました。

 

このように人の役に立てるように医師としてやっていければと思っています。

 

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特定疾患認定取り消し問題:必要な人を取り消さないで!

2018-10-21 08:32:13 | 医療

おはようございます。

 

昨日は初診外来でしたが、13時くらいに終わりました。その後はスライド作りや執筆作業に時間を使っておりました。10月末までに終わらせたかった仕事は終わらせることができ、11月末までの締め切りの仕事に取り掛かりました。

 

予定より早く進めることができて良かったです。

これなら他の人が手が回らないといっている仕事をヘルプできるかも・・・と思ったりしております。

 

最近、難病の「特定疾患取り消し」が埼玉県内では進められているようです。

 

例えば高額のレボレードを使用しているITPの患者や再生不良性貧血の患者。レボレードで血小板が5〜10万/µlくらい維持できていて、中にはやめるとすぐに1万を切る(実際に一気に下がる人がいます)ような人がいますが、どうも血小板数だけで切ろうとしているようです。本当にやめてほしいのですが・・・

 

血小板数が治療をせずに5-10万/µlを維持している人はStage Iなので対象にしないのは了解ですが、治療をしていて5万以上になっている人を一律に「血小板数が5万以上なので」と差し戻しになっている印象があります。

 

すでに数人の患者さんから相談され、それらには手書きで継続が必要な理由を書いておりますが、おそらく相談していない患者さんたちがいます。今後、国・保健所がどう対応していくのかと思っております。

 

もし、継続的に治療が必要な患者は取り消さないのであれば、(そもそも治療が不要な患者は申請していないので)こんなに取り消しをするのをやめてほしい(患者さんにもITPであれば5万未満にならないと認定されないと伝えています。だから、ITPだとわかっている場合は5万/µlくらいまでは近医でもいいといっております)

 

僕が(イラっとしながら)外来中に何回手書きでコメントして、「送り直してください」といったことか。

 

ちなみにPSL休薬に向かっているITPの患者さんはPSL 3mgとかまで減らしていたので、「もう、ほっときましょう」と言いました。ただ、まだ再燃することありますので・・・・。取り消しを進めている県や保健所などの医師たちはこれがきっかけで何かあったら責任を取ってくれるのでしょうか・・・?

再生不良性貧血でレボレードを75mg使用して血小板数が0.8万から1.8万/µl、白血球数も3000/µlくらい、Hb 7.6g/dlくらいに上がってきた患者さんが認定取り消しの通知が来た時は本当にドキドキしました。

 

国や保健所が医療費を削減するために、できるだけ特定疾患の指定を外したがっているのはよくわかりましたが、患者さんの不利益になること(治療している患者が血小板数を達成したら、一律取り消しにするなら難病指定するな)はやめてほしい。それに対して医師が外来でもう一手間(患者さんの話を聞き、内容を確認し、それに対してコメントする)が必要になり、さらに外来時間を圧迫しています。ちなみに医局内では「医師のやる気を試しているのではないか?」という話すら出ています。

 

人口あたりの医師数が一番少ない埼玉県なので、医師のやる気を試すようなことはしないでほしい・・。

保健所や県の対応なのかもしれませんが、どうにかしてほしいものです。

 

 

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得点調整するなら公表して募集すれば良かったのに

2018-10-16 05:53:14 | 医療

おはようございます。

 

学会が終わりましたが、昨日もweb講演会が開かれるなど余韻がまだ残っている状況です。

今年は珍しく学会不参加で、病棟の患者さんの対応をしておりました。多くの医師が不在の間に大きな問題なく経過して良かったです。

10年目以上の医師が2人いれば大概のことには対応できますが・・・。

 

 

さて、例の医学部の得点操作問題がまた出ていましたね。

 

 昭和大(東京)は15日、記者会見を行い、医学部一般入試の2次試験で、現役と1浪の受験生に加算する得点操作をしていたと発表した。2期試験で補欠者の中から同大出身者の親族を優先的に合格させていたことも明らかにした。いずれも募集要項などで周知せず、2浪以上の受験生が不利な扱いを受けていた。会見した小川良雄医学部長は「受験生や社会の信頼を損ない、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 昭和大によると、今年の医学部の一般入試は2回に分けて行われ、1次の学力試験と2次試験の面接・小論文・高校調査書で合否を判定。このうち2次試験(80点満点)で、現役の受験生に10点、1浪に5点を加算していた。

 さらに、2期の募集定員20人に加え、辞退者を見込んで補欠者の中から同大出身者の親族4人を優先的に合格とした。こうした取り扱いは6年前から行っており、計19人の同窓生の親族を合格させていたという。

(以下略)


得点操作をするならそう書いておけば良いのですが・・・。

 

現役生が欲しいので、現役生を優遇します。現役生の優遇を超える優秀な浪人生は受け入れます・・・。

 

それを公表すると昭和大医学部に来る人がいなくなる(自信のない現役生が集まったり)から、余計に優秀な人材が集まらなくなると思ったのかもしれません・・・。

 

ただ、いずれにせよ受験生に対して不誠実な対応だと思いますので、今後はきちんとした対応をお願いしたいですね。

 

これによって医学部や医療の世界がどう変わっていくのかは気になるところですが、その対応ができないようなシステムのままであれば男性医師にとってもやりにくいと思います。

 

ぜひ、これを機会に医療の世界全体が変わっていくようにしてもらいたいと思います

 

 

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医療費抑制:薬価が高いのが問題なんですけどね

2018-10-10 22:35:03 | 医療

こんばんは

 

いよいよ30代もあと数日になってしまいました(笑

 

いつもだと誕生日の頃に反省と今後のことを考える時間を取っておりますが、少し忙しくてそういう時間もあまりありません。

来週には40代が始まってしまう〜

 

まぁ、何かがそんなに変わるわけではないのかもしれませんが、40歳になるのだなぁと思うところです。

 

さて、今日はこの記事が気になったので紹介します。

 

「医療・福祉」の倒産最多 経営難、暴力団つけ込む 年間見込み

https://www.sankei.com/smp/affairs/news/181009/afr1810090039-s1.html

2018.10.9 22:30

 医療行為などの診療報酬を主要な収入源とする「医療・福祉事業」の1~8月の倒産件数が前年同期比40件増の196件に上り、年間件数が過去最多を更新する見込みであることが9日、民間信用調査会社「東京商工リサーチ」(東京)の調査で分かった。病院・医院の倒産に加え、身売りも続発。経営難につけ込んだ暴力団やブローカーらが、医療機関の診療報酬請求権を売買するなど暗躍している。

(以下略)


病院の経営難って・・・暴力団に付け込まれるんですね。

 

どこまでが本当かはわかりませんが、たまに診療報酬の詐欺事件で暴力団が関わっているといいますが・・・。

 

ネタにしたかったのは「診療報酬削減」に関してです。

 

医療費・社会保障費が増大傾向ということで、診療報酬を削減しているわけですが、この医療費の伸びはほぼ薬代ということになります。他は抑制していますからね。

 

高額な医療費が薬価によるわけですが、日本は他国よりいろいろな薬が高いという問題点があります。

例のオプジーボもそうです。

オプジーボ 「高いのは日本だけ」 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO08036870V01C16A0X11000/
(略)
保団連は8月、米国と英国におけるオプジーボの薬価を調べた。日本では100ミリグラム当たり約73万円であるのに対し、米国では同約30万円、英国では約14万円だった。同じ薬の値段が米国では日本の約4割、英国に至っては約2割でしかなかったのだ
(以下略)

 

これが日本の国民皆保険と合わないというのが問題だろうと思います。

 

本来は診療報酬をある程度あげて、薬価を抑えるほうが患者さんのメリットになるはずです(国民皆保険ですから)。

それをやらないのは何か理由があるのだろうと思いますが、理屈的には矛盾が発生しているよね・・・と思います。

 

国民皆保険があって高い薬も使いやすい日本だから、薬価が高いのかもしれない。高額療養費制度など医療を受けやすい環境を整備しているから薬価が高いのかもしれない。

 

その根底には何かあるのだろうかと思うこともありますが、国を超えた話になるので難しいところですよね。

 

この記事を読みながらそんなことを思いました。

 

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免疫チェックポイント阻害:腫瘍がそれで免疫回避しているかはわからないので誰でも効くわけではないです

2018-10-03 22:11:26 | 医療

こんばんは

 

今日は外勤先で結構大変な感じでした。血液疾患の患者が来たのに加えて、ちょっと大きな病気が軽い症状で受診されまして・・・。

 

このパターン(軽症ながら怪しい雰囲気)は2回目だなと思い、少し疑いながら診察をしておりました。それっぽいということで精密検査をして・・・見事に的中いたしました。

 

見逃さなくてよかったです。

 

さて、オプジーボ話ですが、先日コメントにも書きましたが、僕も早速患者さんから質問されたりしております。血液疾患ではホジキンリンパ腫以外に良いデータは今の所ありませんので・・・(汗

 

ノーベル賞受賞で相談殺到 誤解してほしくない免疫療法

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00010000-bfj-soci

10/3(水) 11:01配信

 

日本中がお祝いムードに包まれた京都大学特別教授、本庶佑(ほんじょ・たすく)さんのノーベル医学生理学賞受賞。

その研究成果は、免疫療法の一種であるオプジーボなどの「免疫チェックポイント阻害剤」開発に結びつき、がん治療に新たな道を開いたと華々しく報じられた。

ところが、研究成果や受賞会見の報道で、患者を含めた一般の人に、免疫療法に対して危うい誤解が広がっているのではないかという懸念が患者団体や医療者からあがっている。

患者団体代表やがん治療に詳しい腫瘍内科医に、気をつけるべきポイントを伺った。

(中略)

「治療法がないと言われた人ほど、冷静ではいられないので、ノーベル賞のお祝いムードで『夢の治療法』などと紹介されると飛びついてしまいます。自由診療のクリニックは、おそらくこれ幸いとばかりに『これはノーベル賞を取った画期的な薬です』と宣伝を始めるでしょう」

「問い合わせてくる人は、標準治療がどのように研究を積み重ねて効果が証明されたかがわかっていないので、言葉の響きから並みの治療だと思っています。お金さえ出せばもっといい治療があるはずと自由診療に流れたら、大きな副作用もある薬なので心配です」

(以下略)


オプジーボもそうですが、免疫療法は効果のある方には劇的な効果をもたらすことがありますが、ない人にはないです。

抗PD-1抗体(オプジーボ)の話:がん免疫機構を簡単にそえて

学生向け教科書の執筆終了:腫瘍免疫回避とCAR-Tのコラム

 


がん細胞の免疫回避のメカニズムはいくつかあるので、そのうちの1つだけで回避しているのか、複数を用いているのか。わからないことばかりです。

 

免疫抑制系のT細胞は注目されていますが、他にも免疫抑制系のマクロファージ(TAM:tumor associated macrophage)や単球なんかもいますし・・・。

 

オプジーボの話は血液疾患の患者さんからも質問が出ておりますが、有益性がある患者さんは限られています。今後はどのような患者さんにメリットがあり、どのような患者さんにメリットがないかを判断できるようになると思いますが、誰でもやればいいというような治療ではないです。

 

本文中にもありますが、効果がある人は2割程度とされています。

 

今後はさらに色々なことがわかっていくと思いますし、新しい治療方法が出てきたことは喜ばしいと思いますが、まだどのような人に効くかもわかっていないということで、主治医の先生とよく相談して治療を受けていただきたいとは思います。

 

この記事を読んでそんなことを感じました。

 

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医師も患者さんを待たせたいとは思っていません

2018-09-30 07:54:47 | 医療

おはようございます。

 

昨日は家に帰って来たのが19時半くらいでしたが、若干疲れていたので22時くらいには寝てしまいました。

 

外来の頻度が多いのもあり、思った以上に疲れているのだなぁと思った次第です。

 

今日はネットで少し気になった記事をご紹介します。思わず同意してしまいました。

意外でもなんでもなく、当たり前だろうと思ったのですが・・・。当たり前ではなかったということでしょうか(汗

 

<医療>日本の病院が患者を待たせる意外な理由

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180929-00000019-mai-soci

9/29(土) 9:30配信

 

 

 「なぜ日本の病院はこんなに患者を待たせて平気なのか?」という週刊誌記事で、大学病院の眼科を受診して待たされた著名な作家が「天罰が下るよ」と怒った話が紹介され、ネットやツイッター上で大きな話題になりました。英米の医療機関と比較し、日本の病院の「待ち時間」が長い理由や解消策について、救急医療のエキスパートで国際医療福祉大学三田病院救急部長の志賀隆医師が解説します。【毎日新聞医療プレミア】

 ◇日本は患者本位の医療を心がけている

 結論からいうと、私は「病院の待ち時間を減らすのは結構難しい」と考えています。なぜなら、日本の医療機関は諸外国と比べ、予約なしで当日外来を受診する患者さんを、その日のうちに診察しようと努力しているからです。

特に、都心の大学病院には専門性の高い医師が多くいるので、その医師の外来当日に受診したいという患者さんが多く訪れます。米国や英国では「緊急性」がない限り、予約なしの患者さんが当日専門医の診察を受けることはまず困難です。

 というのも、英米では日本よりも医師の働き方改革が進んでいて、長時間労働にならないようにきっちりとした「予約制」を採用しているからです。予約枠が埋まっている専門医に診察してもらうのは非常に難しく、私の勤務していた米国の「メイヨークリニック」でも、医師によっては数カ月程度の予約待ちがありました。

(中略)


 日本では、「緊急性がなく、予約もいっぱいなので診察は無理」と断ることをなるべく避けようとします。当日来院した患者さんをその日のうちに診察しようと努力する医師、医療機関が大多数ではないでしょうか? そのため、米国のような週単位、月単位の待ち時間は生じません。つまり、当日待ち時間の長さは、医療従事者が「患者さん本位」の姿勢を貫こうとする「日本型医療」の結果、と言えるのです。では、予約制を徹底したらどうなるでしょうか。

 ◇予約制の徹底で診断や治療が遅れる心配も

 病院の待ち時間を短くするために効果的な対策は、(1)予約制を徹底する(2)予約外でかつ緊急性のない患者さんには翌日以降の受診をお願いする(3)外来に十分な医療従事者を配置する--であろうと考えます。

(中略)


 ◇受診抑制につながる医療費の「人頭払い」

 待ち時間短縮のためにできることとして考えられるのは、大病院の外来受診の際、患者さんの経済的負担を増やすことで来院者を減らし、外来中心のクリニックや小規模病院を受診してもらうことでしょうか。実際、厚生労働省は紹介状のない初診患者が大病院を受診する際には、「選定療養費」を徴収するよう病院を指導しています。病院の医師の業務は外来だけでなく、入院管理、手術、検査、当直、研究、教育など多岐にわたり、すでにオーバーワークです。「がんばれ!」と叱咤(しった)激励するだけでは外来患者を抑制することが難しいのです。

 (以下略)


まぁ、その通りだろうと思います。日本の病院は患者さんを待たせて平気なのか・・・って、そんな記事書いている週刊誌があるのですね。それにはびっくりすると同時に、待たせて平気なわけないだろうと言いたくなります。どれだけこっちが頑張っていると思っているのかと・・・(怒


この記事に書いていることの1つにフリーアクセスの件があります。

1例ですが・・・大学の血液内科の新患担当で外来をしていた際、2週間続く発熱(というか37℃なので発熱ではないのですが)を主訴に受診された患者さんがいました。結論だけいうと、女性のホルモンバランスの変化で良さそうで、昨日から生理が来ている(妊娠していませんか・・・という質問に今日から生理と言われて・・・汗)ということでした。すなわち女性の高温期で、たまたまだるくて熱をはかったら37℃あり、いつもは36℃くらいだということで毎日測ったら、2週間続いたので受診したというものです。本人の症状もないことや検査結果、タイミングからは高温期で良さそうですが、仮に緊急性がなくても普通に初診として対応します(大学病院の紹介状なし、初診です)。確かに普通の初診患者よりささっと対応はしましたが、初診患者さんはそれなりに時間がかかります。

 

もちろん、緊急性の高い患者さんがいることもありますので、フリーアクセスが悪いというつもりではありません。緊急性がない患者さんも「大学病院がいい」ということで受診できることが日本の医療の良さでもあり、ダメなところでもあります。

 

また、「待たせて平気」も何も・・・・外来もオーバーフローしています。きちんと患者さんを診察するのに、僕は10分は必要だと思っていますが、患者さんの人数からは6分くらい(実際は待たせているので3分くらい?)にしなくてはならず、外来患者さん達の誰かが予想外の変化をしていればその対処に時間がかかります

 

その分だけ、他の患者さんの対応が遅れて行きます。先日、ある患者さんが言いました。

「先生、お疲れさん。昼食とか食べているのかい?」

「いえ、お待たせしているので、水分補給くらいですよ」

「だよな。病院ってブラックだよな」

といって、すぐに帰って行きました。

 

この患者さん、先日初めて会った時は1時間半以上待たせたため、怒っていた方なのです。2回目も待たせたため、怒るかなと思っていたら、上記のような反応でした。

 

医師も待たせたいと思っていません。少なくとも僕は時間は大事だと思っているので、待たせたいとは思っていないのですが、どうしても検査結果が出るまでの時間(ここで1時間遅れが発生している・・・汗)、対応が必要な患者さんなどで時間がかかります。(僕も早く終わらせて、入院患者さんの対応をしないといけなかったり、学生の患者サマリー指導などがあります・・・外来日の16時からなんです・・・。そのため外来日はだいたい朝ごはん食べて、夕御飯を21時ころ食べています)

 

今の僕に関しては他の先生からの患者さんを受け入れしております(しかも1日に15人くらい「初めまして」がいる)ので、今までの経過の確認と今後の治療方針や方針の説明でそれなりに時間を取られています。

 

だから長くなるわけですが・・・。

 

それをどうにかするためには患者さんの数を減らすのが一番ですが、僕も今は30人は外来日に担当しております。しかも、見切れないと判断して、できるだけ受診間隔を開けるようにしていますが、それで30〜40名/日です。

 

これを待たせないように15分間隔、もしくは20分ごとに患者さんを1人とすると1時間に3〜4人ですから9時から17時まで休みなく診療して、ギリギリくらいでしょうか?

(これだと他の仕事ができない)

 

それをどうにかするには外来担当医を増やす・・・ということになりますが、ない袖は触れません(医師が増えなくては外来担当医も増えません)。医療費抑制を目的に病院の収入を減らしていますので、一定以上医療従事者も増やしにくい。日本の医療が崩れるのは当たり前といえば当たり前です。

 

そのため時間的距離を減らして、医療従事者を集約化して対応せざるを得ないと思っていますが、それも難しいでしょうし。

 

そんなことをこの記事を見て思いました。

 

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風疹流行中:とりあえずマスクと手洗いをきちんとしましょう

2018-09-26 22:25:52 | 医療

こんばんは

 

広島カープが3連覇しましたね。

 

強いなぁと思いながら、ニュースを見ております。ちなみに僕はカープファンではありません。あえていうならば、セ・リーグは横浜、パ・リーグは日本ハムです。

 

影で応援しているところが優勝すると嬉しい。けど、負けたからと言って悔しがるほどではないという感じです(笑

 

カープの話はこの辺にして・・・・。

病院でも少し話が出ておりましたが、今日気になっているのは風疹の話です。短いので全引用になりますが、ご容赦ください。

 

<風疹>流行続く 患者127人増

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180926-00000028-mai-soci

9/26(水) 11:10配信

 

 国立感染症研究所は26日、風疹の患者が10~16日の1週間で127人増え、今年の累計で642人になったと発表した。患者報告は2週続けて100人以上となり、流行が続いている。

 都道府県別で新たな患者が多かったのは、東京39人▽千葉38人▽神奈川14人▽愛知、茨城8人▽埼玉7人--の順。患者の内訳は30~50代男性が多く、感染研は免疫の有無を調べる抗体検査や、ワクチン接種を呼びかけている。【野田武】


病院内でも風疹の疑いがある人に接触した「抗体を持たない」医療従事者は3週間の出勤停止などの処置が取られているようです(というか、そんな話だったような)

 

風疹に関してはやはり妊婦さんと胎児に大きな影響があります。僕ら血液内科領域だと治療中の患者さん・・・特に同種造血幹細胞移植を受けた患者さんでは抗体が消失している可能性が高いので(なお、移植から数か月後くらいが危ないと思います。直後はまだ移植前の抗体があると思いますが、時間が経てばそれも消えてしまいますので)、注意が必要です。

 

風疹は一般には感染して2〜3週くらい経過すると発熱、発疹、リンパ節腫脹で発症する病気です。不顕性感染と呼ばれる症状のない人が1〜3割くらいいますので、症状が出揃わない患者さんも結構います・・・。僕らの世代の男性は予防接種を受けていないので、30代の男性の罹患率が高いのでしょうね。

 

発熱、リンパ節腫脹だけで受診されたら、風疹と診断するのは難しいと思います。・・・最近、外勤先で紹介されてきた患者さんが発熱・リンパ節腫脹でした・・・。ふと「風疹ではないよね」と思いました。

 

まぁ、ただの風邪+リンパ節炎のはずですが・・・。

 

ということで、風疹が流行中です。飛沫感染ですので、手洗い・うがいが予防の基本です。急に予防接種は無理でしょうし・・・(妊婦さんがいるご家庭では、妊婦さん以外が予防接種を受けた方が良いです)。外出後は手洗い、うがいをきちんと行い予防に努めましょう・・・。

 

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自己研鑽は労働か:病院にいる間は仕事でも良いような・・・

2018-09-24 05:51:41 | 医療

おはようございます。

 

今日は名古屋に出張です。その移動間に頑張って、10月末締め切りの執筆依頼を進めて行き、可能であれば11月末締め切りの依頼も少しできたらと思っています。月曜日〜木曜日までなんらかの形で外来をやっており、看護学生の授業スライドも作らないといけない(2冊目の本をうまい感じで切りはりしてしまおうかとも思っていたりw)からあまり余裕がないのですが、ともかく隙間・隙間で仕事を終わらせます。

 

そんなことを思っているところですが、こんな記事がありました。

どこまでが仕事か・・・、難しいですね。

また、人口あたりの医師数が最も少ない埼玉県。そもそも医師が少なすぎて当直明けに休んで良いとできる病院は埼玉県ではほとんどないのではないだろうか?

 

メディウォッチからです

「医師の自己研鑽が労働に該当するか」の基準案をどう作成し、運用するかが重要課題―医師働き方改革検討会(2)

https://www.medwatch.jp/?p=22564

 宿日直の許可基準を「現代の医療現場」にマッチしたものに見直していくとともに、例えば「宿日直明けの勤務について、一定のインターバルを置く」などの勤務環境改善策を講じることで、医師の長時間・過重労働を是正していく必要がある。また、症例検討や学会準備などの、いわゆる「自己研鑽」について、近く厚生労働省が「労働に該当するのか、純粋な自己研鑽なのか」の切り分け案を示し、これに基づいて「切り分けの妥当性」や「運用の確保」などに関する議論を行っていく—。

 9月19日に開催された「医師の働き方改革に関する検討会」(以下、検討会)では、こういった点についても議論になりました。

宿日直の許可基準を現代版に見直すとともに、勤務環境改善もセットで議論

 お伝えしているように、医師の働き方改革の実現に向けて、(1)タスクシフトや患者の受診の仕方など「今後目指していくべき医療提供の姿」(2)応召義務など「医療の特殊性」(3)宿日直の取扱いや時間外労働の上限など「制度」—という3分野の議論を併行的・総合的に進めています。

(以下略)


労働に関しては本当に微妙なところです。僕が本(雑誌の記事含む)を書いているのは指示があったり、依頼が来たり(僕個人に来ているのもあります)です。確かに通常の仕事とは別物とは思っているのですが・・・。これを書くためにどれだけの労力がいるかといえば、かなり調べますし、自己研鑽に繋がる部分はあります。学会発表とかも発表のために調べることが多いので、そこからさらに何かをつかむことはあると思います。

 

土曜日の患者さんとの懇談で色々話をしましたが、その中には10月末に締め切りの執筆依頼を書いているから新しい論文に気がついているわけで、それは患者さんのメリットにもなりますし、僕の知識にもなるわけです。

 

ただ、直接患者さんを診ているわけでもないしなぁ〜と。けど、個人的には病院にいる間は仕事のような気がしますね。病院にいなくても色々やっていますから。

 

オンコールなどは完全に仕事だと思います。僕が5〜7年目の間はほとんど病院から2km以内の場所にいました(いつ呼ばれても良いように)。5年目は病院にいない日は1日だけでしたし、6年目は年末年始と夏休みを合わせて10日くらいでしょうか。それ以外は病院にいただけでなく、離れても2km圏内となっていましたので、生活的にはかなり制限されていました。

 

ある程度人数がいる病院は良いですし、カバーしあっていれば良いのです。ただ、専門性が高くカバーできない分野の医師が1人で診ている病院は大変です。常にオンコール体制になりますので、この話が進めばそこは診療科撤退にせざるを得ないと思います。

 

そういう意味では今後は「集約化」を進めざるを得ないのだろうと思います。

 

そんなことを思いながら、この記事を読みました。

 

簡単ですが、紹介させていただきます。

 

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