新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

産経新聞の記事と朝日新聞の記事

2008-08-21 00:41:30 | 報道関係の方々への期待

さて、同じ産経ですがこんな記事もありました。

無制限に医師の裁量を認めるものではない 大野病院事件

8月20日23時18分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000969-san-soci  

手術中に医師が最良と判断した手法で患者が死亡した場合、医師個人は刑事責任を問われるべきか-。福島県立大野病院事件で、福島地裁は、臨床の場で通常行われる水準で医療措置をしていた場合、罪は問えないとの判断を示した。  

判決は、医療行為を「身体に対する侵襲を伴うものである以上、患者の生命や身体に対する危険性があることは自明」と表現。結果責任だけが問われる医療関係者から上がる「リスクの高い医療はできない」などの切実な叫びをくみ取った結果が、今回の無罪判決といえる。  

だが、判決は、加藤医師の医療行為と女性死亡の因果関係を認めた。大量失血も予見できたとしたうえで、検察側が指摘した通り、癒着胎盤の剥離を中止して子宮を摘出していれば、最悪の結果を回避できた可能性を指摘した。  公判で弁護側の証人に立った産婦人科の権威らが「一切過失はない」と言い切る姿は、国民に「医者のかばい合い」と映ったに違いない。  

今回の事件を契機に、医療事故調査専門の第三者機関、いわゆる医療版事故調を設置しようという機運が高まっている。だが、医療界がこぞってすべての医療ミスで刑事責任の免責を主張するなら、事故調が事故原因究明や公正な判断を下せなくなるのでは、と懐疑的な見方が出てきても仕方あるまい。  

今回の判決は「適切な手術」という前提付きで、医師の裁量を認めた。医療界は、なおいっそうの注意義務と医療を受ける患者、家族が十分納得するような説明責任が求められていることを忘れてはならない。(小野田雄一

------------------------------

この書き方が気に入らないと言えば、気に入らないですね。

確かに因果関係はあるだろうと書かれていますが、因果関係はあっても間違った行為だとはしていないし、医師のかばいあい…という書き方もどうかと思います。

この小野田さんという記者さんは、「医者のかばいあい」でこんなに問題が大きくなっていると思っているのでしょうか?

 

朝日新聞の記事を対象としてあげます

 

福島県立大野病院事件の福島地裁判決理由要旨(1/2ページ)

2008年8月20日14時16分  

福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた女性患者が死亡した事件で、福島地裁が言い渡した無罪判決の理由の要旨は次の通り。  

【業務上過失致死】  

●死因と行為との因果関係など  鑑定などによると、患者の死因は失血死で、被告の胎盤剥離(はくり)行為と死亡の間には因果関係が認められる。癒着胎盤を無理に剥(は)がすことが、大量出血を引き起こし、母胎死亡の原因となり得ることは、被告が所持していたものを含めた医学書に記載されており、剥離を継続すれば患者の生命に危機が及ぶおそれがあったことを予見する可能性はあった。胎盤剥離を中止して子宮摘出手術などに移行した場合に予想される出血量は、胎盤剥離を継続した場合と比較すれば相当少ないということは可能だから、結果回避可能性があったと理解するのが相当だ。  

●医学的準則と胎盤剥離中止義務について  本件では、癒着胎盤の剥離を中止し、子宮摘出手術などに移行した具体的な臨床症例は検察官、被告側のいずれからも提示されず、法廷で証言した各医師も言及していない。  

証言した医師のうち、C医師のみが検察官の主張と同趣旨の見解を述べている。だが、同医師は腫瘍(しゅよう)が専門で癒着胎盤の治療経験に乏しいこと、鑑定や証言は自分の直接の臨床経験に基づくものではなく、主として医学書などの文献に頼ったものであることからすれば、鑑定結果と証言内容を癒着胎盤に関する標準的な医療措置と理解することは相当でない。  

他方、D医師、E医師の産科の臨床経験の豊富さ、専門知識の確かさは、その経歴のみならず、証言内容からもくみとることができ、少なくとも癒着胎盤に関する標準的な医療措置に関する証言は医療現場の実際をそのまま表現していると認められる。  

そうすると、本件ではD、E両医師の証言などから「剥離を開始した後は、出血をしていても胎盤剥離を完了させ、子宮の収縮を期待するとともに止血操作を行い、それでもコントロールできない大量出血をする場合には子宮を摘出する」ということが、臨床上の標準的な医療措置と理解するのが相当だ。

検察官は癒着胎盤と認識した以上、直ちに胎盤剥離を中止して子宮摘出手術などに移行することが医学的準則であり、被告には剥離を中止する義務があったと主張する。これは医学書の一部の見解に依拠したと評価することができるが、採用できない。  

医師に医療措置上の行為義務を負わせ、その義務に反した者には刑罰を科する基準となり得る医学的準則は、臨床に携わる医師がその場面に直面した場合、ほとんどの者がその基準に従った医療措置を講じているといえる程度の一般性、通有性がなければならない。なぜなら、このように理解しなければ、医療措置と一部の医学書に記載されている内容に齟齬(そご)があるような場合に、医師は容易、迅速に治療法の選択ができなくなり、医療現場に混乱をもたらすことになり、刑罰が科される基準が不明確となるからだ。  

この点について、検察官は一部の医学書やC医師の鑑定に依拠した準則を主張しているが、これが医師らに広く認識され、その準則に則した臨床例が多く存在するといった点に関する立証はされていない。  

また、医療行為が患者の生命や身体に対する危険性があることは自明だし、そもそも医療行為の結果を正確に予測することは困難だ。医療行為を中止する義務があるとするためには、検察官が、当該行為が危険があるということだけでなく、当該行為を中止しない場合の危険性を具体的に明らかにしたうえで、より適切な方法が他にあることを立証しなければならず、このような立証を具体的に行うためには少なくとも相当数の根拠となる臨床症例の提示が必要不可欠だといえる。  

しかし、検察官は主張を根拠づける臨床症例を何ら提示していない。被告が胎盤剥離を中止しなかった場合の具体的な危険性が証明されているとはいえない。  

本件では、検察官が主張するような内容が医学的準則だったと認めることはできないし、具体的な危険性などを根拠に、胎盤剥離を中止すべき義務があったと認めることもできず、被告が従うべき注意義務の証明がない。  

【医師法違反】  本件患者の死亡という結果は、癒着胎盤という疾病を原因とする、過失なき診療行為をもってしても避けられなかった結果といわざるを得ないから、医師法にいう異状がある場合に該当するということはできない。その余について検討するまでもなく、医師法違反の罪は成立しない。

-------------------------------

産経新聞の記者さんは・・医師のかばいあいというが、この事件をきっかけに多くの産科の病院がお産をやめたりしていること、産婦人科医が激減していることを知っていて言っているのか…と思う。

 

正直に言うと、この記事(産経)に関しては不快感以外の何もない

 

多くの記者さん、マスコミの皆さんには期待をしているが・・こういう人がいることで、多くのマスコミの皆さんが「世間をあおるだけ」という評価をされるのだと思う。

 

確かに一部の医師がとんでもないことをするかもしれないが、多くの医師は献身的に動いていると思う。そういう医師が目立っているのは・・多くの医師が献身的に働いているからであって、それが普通だと思っているから目立つのだろう。

 

同様に、多くのマスコミの方々も「日本」に影響を与えるべき「よい情報」を提供するべく頑張っているのだろうが、一つの「くさったリンゴ」が目立ってしまっているように思わざるを得ないですね。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと 

さて、ちょっと辛口記事になりましたが・・今日はこのあたりで・・・

明日は外来なのでちょっと大変です。病棟もありますしね。

 

では、また。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大野事件、学生も注目:報道の力は大きなもの!

2008-08-17 20:50:22 | 報道関係の方々への期待

さて、続きます この大野病院、医学生も注目しているようです。

大野病院事件、医学生も敏感 東北・意識調査

8月16日6時12分配信 河北新報

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080816-00000005-khk-soci  

 

福島県立大野病院で2004年、帝王切開中の妊婦が失血死し、産婦人科医が業務上過失致死罪などに問われた事件の裁判に絡み、東北の医学生の多くは、医療事故で刑事責任などを問われることが産婦人科などの医師不足に影響すると感じていることが、河北新報社が実施した医学生の意識調査で分かった。進路として産婦人科を敬遠する理由も訴訟リスクなどが挙げられ、事件が産科医療に暗い影を落としている実態が浮き彫りになった。  

調査は7月中旬から下旬にかけて、東北6県の4大学医学部、2医大の1―6年生を対象に聞き取りなどで実施し、49人から回答を得た。回答者の性別は男性29人、女性20人だった。  

医師の逮捕については、4割近い19人が「医師に刑事責任はない」と答え、「逮捕の判断は妥当」(2人)と「書類送検や在宅起訴にとどめるべきだった」(15人)の合計を上回った。  医療事故が事件や訴訟に発展する可能性が医師不足に及ぼす影響は半数以上の26人が「大いにある」と回答。「少しは」(22人)を合わせると、ほぼ全員が影響を認めた。  

医師や病院と患者間のトラブルが増えた原因(一部複数回答)は、23人が「センセーショナルな報道の影響」を挙げ、次いで「患者や家族の権利意識の高まり」(19人)。「説明不足など医師・病院側の対応」は12人だった。  

志望する診療科は産婦人科が7人。産婦人科、小児科など医師不足が深刻な診療科を希望しない理由は「訴訟が多く、劣悪な環境に身を投じる勇気がない」(秋田大3年・男性)「訴訟リスクや過剰労働で仕事をしても報われない」(福島県立医大6年・男性)などの意見が上がった。

 

[大野病院事件]福島県立大野病院(大熊町)で2004年12月17日、帝王切開手術を受けた癒着胎盤の女性=当時(29)=が胎盤剥離(はくり)の過程で大量出血して死亡。福島県警は06年2月、執刀した加藤克彦医師(40)を業務上過失致死などの容疑で逮捕、福島地検が翌3月に起訴した。裁判では、医師の処置に伴う出血の予見可否などが主な争点となった。検察側は禁固1年、罰金10万円を求刑し、弁護側は無罪を主張。判決は20日、福島地裁で言い渡される。

-------------------------------

医学生の一部が…逮捕が妥当と思っていることに若干驚きはありますが、基本的に起訴するべきではないと医学生も思っているようですね。

自分が将来判断するときに、結果で判断されるようになると思えば…おかしいと思うのは当然なのですけどね

 

そして、医療現場の混乱、特に医師‐患者間トラブルの原因として

「センセーショナルな報道の影響」

「患者や家族の権利意識の高まり」

「説明不足など医師・病院側の対応」

が挙げられていますが、報道の影響は確かに大きなものだったと思います。

 

そしてそれゆえに、今の医療現場、今の日本を変えるのに報道の力は大きなものだと思います

 

報道の力、本当に大きなものです。

 

それゆえに報道関係の皆さんには期待したいものです。

日本を変える力を持っている

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと 

他にも言いたいことがありますが、今日はこのあたりで・・・

 

当直ついていると、眠りが浅いんですよね。どう頑張ってもちょっとした物音で目が覚めてしまいますw

 

明日もいくつかイベントがあります。集中して頑張ります。

そういえば、頼まれマルクもやらないとね・・・。

 

では、また。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医療崩壊 緊急医師アンケート:とりあえず回答しました

2008-07-24 20:21:03 | 報道関係の方々への期待

こんばんは

今日は午後から実験室へ行きました。目的は・・・まぁ、ある決定事項のお祝いのためが主目的でした。

で、体調も悪かったので早々に引き揚げてきたという状況です。

 

さて、今日の記事の最初(二つ目か)は今日で3日目になるZEROの「医療崩壊」シリーズの話です。昨日も見ようと思っていたのに熱で寝込んでいたため見逃してしまい、今日こそは見ようと思っているところです

 

そのACTION×ZEROのサイトに医師アンケートがあります https://www.ntv.co.jp/zero/actionxzero/entry.html

早速答えてきました(というか、22日に答えているかな)

書いてある内容で僕が書いたというのは、すぐばれそうですが…ちょっと変わった若手医師の意見ということで…少しでも何かの役に立てばいいかな…と思っています

僕の考えはBlog見て下されればわかりますしね

 

マスコミの人と共闘していくこと、マスコミを通して日本全国民が「医療」などの問題に関して強い関心を持ち、新しい状況を作り出していくことが最も重要だと思っています

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと 

皆様も、ぜひご自身の意見などを答えてみてはいかがでしょうか?

母数が増えたほうが偏りのない、良い意見が出てくると思います。

 

 

P.S いろいろマスコミ報道によって、医療に対する偏見が出てきたところもあるかとは思います。実際おそらく、その報道がなされていた時は「マスコミの方々」にも医師に対する「偏見」があったのだと思います。

 

僕たちも様々な職業の方々に対して偏見を持っていることもあります。

 

新しい体制を作るために、過去は過去。未来は未来ということで、協力して日本という国を作り直していくことが必要ではないかと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民全体の利益のためにドラッグラグの解消へ:国民の啓蒙活動のためにマスコミの力を!

2008-07-03 20:28:41 | 報道関係の方々への期待

さて、続いていきます

埼玉に戻ったら、忙しくて一日一個書けるかどうかだと思うので、今のうちに書きまくっております。

 

さて、今日のことでもう一個お知らせが・・・・結局、親不知の抜歯・・・・少し感染が広がっているという事で、もう一回ほじってそこにコメガーゼをつめてきました。

結構痛いです。

しかし、何か少し楽になったような気もします。

 

さて、今日の記事ですが・・・CBに書かれていたこの短い記事からです

 

規制緩和すると格差拡大に繋がるという雰囲気の中で・・・という言葉があるが、規制会議が出している提案の矛盾といってよい部分があると思う。

規制会議が「ドラッグラグ」と「混合診療解禁」のどちらを求めていこうとしているのか。そこが大きな問題ではないだろうか?

キャリアブレインからです

「風向き変わった」と規制会議議長  

7月2日の規制改革会議終了後の記者会見で、草刈隆郎議長(日本郵船会長)は規制緩和をめぐる最近の状況について、「風向きが逆に変わっている」と述べ、官主導による規制強化に向けた動きが活発化しているとの見方を示した。  

草刈議長は「規制緩和すると格差拡大につながるという雰囲気がある。そういうムードの中で、官が規制強化に向けた巻き返しをしているということだろう」との認識を表明。 

その上で、セーフティーネット関連など必要最低限の規制を維持する一方、既得権益の保護を狙う規制強化については、「断固指弾していく」と述べた。福田康夫首相のリーダーシップへの期待感も示した。  

一方で、「政治情勢が混沌(こんとん)としている中で、極めて近い将来に何が起こるかといった方向に話が行ってしまっている。国の成長をどういう方向に持っていくか、歳出削減で国を豊かにするという議論が消えてしまっているのは大変残念」とも指摘。「やりにくい世界の中でもベストを尽くす。淡々とやっていくしかない」と述べた。

更新:2008/07/03 12:34   キャリアブレイン

-------------------------------

僕はこの記事を読んで、解釈が難しいと思いました。

 

まず、昨日の記事を読んでいただければわかりますが、「規制緩和」の意味として、規制改革会議の挙げた項目の中の「ドラッグラグ」の部分と「混合診療解禁」の二箇所があると思います

 

ドラッグラグがあるために、有効だと考えられている薬剤が保険診療で行えない状況であるから、ドラッグラグをなくすための規制緩和を行っていく・・・。

これは非常に良くわかる話だし、保険診療で行うのであれば「格差」は関係なく、保険診療として受けられる。

ここで反対する勢力は「保険診療で行う事で支出が増える」・・・「保険会社」と「国」である。

 

一方、混合診療解禁はまったく逆の考えといっても良いと思う。

混合診療を解禁する事で「収入の多い人」はまだ保険診療として認められていない治療も受けることができる。 当然だ。保険で認められていない以上全額自己負担になる。たいてい新薬は高価な薬が多いので、混合診療解禁でメリットがあるのは「高収入の人間」と保険料を払わなくても良い「保険会社」と「国」だろう。

 

実はこれを行うにあたって楽なのは「混合診療解禁」だろう。

 

混合診療解禁にも様々な手続きは必要だろうが、それでも大きな枠組みを変える必要はないと思う。

 

一方ドラッグラグに関しては、保険診療としてどこが判断(認可)するのか・・・という問題から、それを通しての訴訟の問題まで、様々な問題がでてくる。

しかし、それを乗り越えてでも「国民全体のため」になるのはこっちだろう。

 

 ドラッグラグをなくすためには「欧米で認められた」ものをすぐに認める事になる。

 

そこで問題になるのは「副作用」の問題で、用量が日本人にとっては多すぎたとか、実は副作用が新たに報告され、それが致死的問題に繋がる・・・だとかいうと、すぐに「認可した組織」が叩かれる事になる。

 

認可した組織は「国民が早急に有効性のある薬剤を使用できるように認可した」にもかかわらず、安全性が失われるや・・いきなり矛を突き付けてくる国民に嫌気が差し

「そういう裏切り行為をするなら、もう認可なんてしない」

となるであろう。

 

サリドマイドとか・・・いろいろありますよね。

 

速度を求めれば安全性の確認は落ちるのですから・・・。

 

しかし、それでも多くの国民が利益を得る事ができるのはこちらの方策だと思う。

 

それゆえに国民に対する啓蒙活動が必要になってくる。

 

 

国民がこのことを理解し、認可組織に対して「訴訟」などという行為を起こさなければ、皆が利益を享受できるようになると思う

 

この話をお読みになって、気が付かれた方は気が付かれたと思いますが・・・これって医師にも当てはまりますよね。

 

「何とか患者さんのためになりたい」とやっていたにもかかわらず「たまたま」不幸な出来事が起こったときに、「何故我々なのか?」と思って、訴訟になる。

 

何とかベストを尽くそうと思っていたにもかかわらず、訴えられてしまったために「やっていられない」と病院から立ち去る医師。

 

僕は似ていると思っています。国はこの規制緩和を行うのであれば・・・そこも考えられるようになると思うのですけどね。

 

まとめます。

 

規制会議で発表された規制緩和の話のうち、「ドラッグラグ」の解消と「混合診療の解禁」は矛盾するもののように思います。

この二つのうち、明らかに「国民全体の利益」に繋がるのは「ドラッグラグの解消」です。

 

しかし、ドラッグラグを解消すれば安全性の確認はどうしても低下してしまい、そのことで「認可組織」を訴える事になるのであれば、認可組織は許可を早急に出す事はありません。

 

このことを国民に啓蒙していく必要はあるのです

 

この件も含めて、国民全体の利益のために啓蒙活動を行っていけるのは、大手新聞社やテレビなど「マスコミ」の皆さんや、地方議員さんを含めた住民の皆さんと接点の深い政治家さんたちだと思います

 

特にマスコミの皆さんには期待したいところです。

国民全体の利益のために、国民への啓蒙活動を行い、ドラッグラグの解消を行うべきであるという考えに賛成の方は応援をよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと 

マスコミの皆さんは力を持っています。周り(他の報道関係)と競争するのではなく、個々の新聞やテレビ番組などで「国民全体が幸せになる」ための報道をしていただければと思っています。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本をよりよくするために:報道の力で認知の架け橋を!

2008-06-20 20:57:25 | 報道関係の方々への期待

こんばんは

本日は全般的に行ったり来たりの毎日でした。

まず、6時半にメインの職場に出勤。その後、8時半くらいに職場の病院へ移動。午前中の外来の数は40名弱か? 短い人2分、長い人20分で、どたどたと診療。

その後実験室へ行き、実験をした後に再びメインの職場へ移動。来週からの準備を行った後に(ちょっと、湖のそばに行きます)、再び実験室のある病院へ移動。

そして今帰ってきました。 何か、移動ばかりで疲れましたねw

 

さて、今日はまずCBのこの記事から。医系技官の方の記事です。

日本の医療を良くしたい。僕もまったく同じ考えです。現場から声を上げるのか、行政と言う方向から行くのか、政治からか・・・それともマスメディアを通じてか・・・・いろいろやり方はあると思いますが、是非とも頑張ってほしいところです。

 

「日本の医療を良くしたい」

【第16回】 医系技官文部科学省スポーツ青少年局学校健康教育課専門官・高山研さん  

 

「医系技官」と呼ばれる医師免許を持った行政官をご存じだろうか。厚生労働省を中心とした国内外の多くの機関で、医学知識を生かしながら国の医療政策などにかかわる。医療安全の推進や臨床研修の推進などの「医療制度分野」のほか、感染症や生活習慣病対策などの「公衆衛生分野」など、医系技官が活躍するフィールドは広い。給与体系などは、「国家公務員採用Ⅰ種試験」を受けて採用される他の行政官(キャリア組)と同じ扱い。医師として臨床や基礎研究の道を選ぶのではなく、行政にかかわる仕事を選んだ動機はどこにあるのだろうか

2001年に弘前大医学部を卒業後、厚労省に入省し、現在は文部科学省で児童や生徒の健康問題に取り組んでいる高山研さんに、医系技官になったきっかけや仕事内容、日本の医療をめぐる今後の課題などを聞いた。(新井裕充)

 ―医系技官を志した理由を教えてください。 

大学を卒業後、東京都内の総合病院で初期研修を行っていました。研修が進むにつれて、日本の医療のさまざまな問題点を感じるようになりました。患者さんが来院して退院していくという流れの中で、医師も看護師も満足できる仕事ができていないように思えました。たとえ大変でも、納得のいく仕事ができていれば顔は良い表情になるものですが、どこか疲れていて本当の笑顔がないのです。そんな日々を過ごす中で、「日本の医療を良くするために自分はどうしたらよいのだろうか」と問い続け、出た答えが「医系技官」という仕事でした。臨床医としてやっていくよりも、多くの人に良い影響を与えられるのではないかと考えたからです。

―「日本の医療を良くする」とは、具体的にどのようなことでしょうか。 

当時、医療費が増えていることが話題になっていましたので、医療経済や保険制度に関心がありました。医療費の増加や少子・高齢化が進む中で、何か解決の糸口を見いだせないか、患者も医療スタッフも満足できるような医療制度にできないかと考えていました。 

05年4月に厚労省に入省し、配属は保険局医療課医療指導監査室になりました。

“医療Gメン”とも呼ばれる仕事で、医療機関に立ち入り、保険診療の指導や監査などを行いました。これは適切な医療を普及させるために必要なことですから、「日本の医療を良くする」ということにつながるものと思っています。その後、06年4月から健康局の結核感染症課で予防接種などを担当し、今年4月に文科省に異動になりました。

―医系技官になることを学生時代から意識していましたか。 

医系技官として活躍している先輩の講演を聴いたり、採用案内のポスターを見たりして医系技官という職種があるということは認識していましたが、医系技官になろうとは思っていませんでした。最も関心があったのは、地域の人々の健康状態を総合的に把握する「家庭医」でした。そのため、初期研修では多くの診療科を回ることができる「スーパーローテート」が充実している病院を選びましたが、勤務時間は非常に長く、心が休まることはありませんでした。担当している患者さんの状態が気になり、休日も病院に行きました。三百六十五日、一日も休むことはなく、元旦も病院です。 医療スタッフはみんな、仕事量の多さと「患者さんに十分なケアができなかった」という不完全燃焼感によって心身共に疲れていたようでした。患者さんは「ありがとう」と言ってくれますが、心から満足しているわけではないように見えました。「家庭医」は魅力的な分野だと思っていますが、今、自分がやるべき仕事は医療制度にかかわる仕事だと考えています。

■ 共通理解を生み出す仕組みを

―医療制度にはどのようにかかわっていますか。 

現在、児童や生徒の健康を管理する「学校保健」や、保健の教科書の内容を検討するなどの「健康教育」にかかわる仕事を担当しています。未来のある子どもたちに健康を提供する仕事ですから、とても楽しく仕事をしています。虫歯や熱中症の予防に始まり、酒やたばこ、麻薬など、健康を害する要因がたくさんありますので、健康であり続けるための生活習慣を小学校から高校までの間に身に付くようにしてあげたいと思っています。学校を卒業した後も健康であり続けるために、正しい生活習慣を継続的に実践してほしいです。 

厚労省での仕事も同様ですが、現在の健康政策や医療制度の問題点を改善し、人々が今よりも健康に近づけたと感じる時にやりがいを感じます。

―「治療」よりも「予防」へと、関心の分野が移ったのでしょうか。 

そういうわけではありません。治療も大切です。しかし、医療の最終目標は、病気を治すことではないと考えています。人々の幸せや夢の実現をサポートしてあげるのが医療の役割だと思っています。生まれてから死ぬまでの間に自分のやりたいことをどれだけできるかが重要で、たとえ病気になり、健康だった時と同じ状態に回復できないとしても、今後の人生でやりたいと思っていることができるように医療技術を用いて助けてあげ、トータルの人生が納得いくものになればいい。医療とは、多くの人々が自分の望む人生を送れるようにコーディネートしてあげることだと考えています。

そのためには国の役割も大きいですが、国民に理解されていない面もあります。 厚労省は、現在の状況や苦悩をもっと率直に話してもいいのではないかと思います。国民が不安になるかもしれませんが、ベストを尽くしても、いかんともし難い事態になっていること、いくら頑張っても物事には限界があることを正直に話してもいいと思います。厚労省で働いた感想を言えば、役所のメッセージが十分に国民に伝わっておらず、国民から十分な理解が得られていないような気がしました。

―「天下り」のポストを増やすための政策を「不公正な審議会」で練っているという印象があります。 

今まで仕事をしてきた限りでは、「天下りしよう」とか、「つながりのある機関をつくろう」という意識で仕事をしている職員はいませんでした。皆、目の前にある喫緊の課題に頭をひねっていて、まじめな職員が多いという印象を受けました。審議会の委員の選考も公正だと思います。厚労省に有利な発言をしてくれる人より、良識のある考え方をしてくれる人や、特定の分野の経験があって建設的な発言をしてくれる人を選んでいるように思います。

―少し誤解をしていました。このように役所の方と話をすると理解できる面もあります。 

それぞれ立場があり、良かれと思って頑張ってはいますが、残念ながら各立場からの主張をお互いがよく分かっていないまま批判し合っている気がします。高齢化の問題もそうですが、役所の努力だけでは解決できないことがあります。それが、国民に十分理解されていません。同様に、医療スタッフの思いが患者に理解されていないことも多いと思います。

―日本の医療、どうしたらよいでしょう。 

お互いの考えを理解し合うことが必要だと思います。厚労省、医療関係者、患者、それぞれが日本の医療をどのように考えるか、そしてお互いの考えを理解し合えるような仕組みが必要だと思います。例えば、それぞれの立場の代表者が集まってオープンな議論ができる場を設けることなどです。国は、関係者を集めたシンポジウムなどを活発に開催していますが、今後も積極的に続けていくべきだと思います。 

それから、報道機関やマスメディアなどを通じて、お互いの意見を積極的に発信していくことも大切です。その意味で、厚労省、医療関係者、患者の間に入って、お互いの考えをつなぎ、橋渡しになりうるメディアの役割は大きいと思います。一方の主張を流すのではなく、共通理解を生み出せるような“仕組み”が必要です。今の日本の医療は、互いの理念を追求するあまり全員が納得できず、満足できない状況が続いています。これを改善していくことで、日本の医療はもっと良くなるのではないでしょうか。

-------------------------------

個人的にも、高山さんの考えは理解できます。

また、お互いの側面からばかり物を見ずに、相手の立場から者が見れるようになればすばらしい事だと思います

それが全ての人にできることではないですから・・・いや、ほとんどの人にはできない事ですから・・・この認知・認識を一致させるシステムが必要になってきます。

 

患者と医師であれば、医療メディエーターかもしれません。それだけでなく、Ai(Autopsy imaging)は画像所見を通して患者さんと医療従事者の認知の架け橋になるかもしれません

高山さんがおっしゃるように、メディアだって認知の架け橋になるのです。

 

過去・・・2~3年前の報道・・・いや、さかのぼれば1990年代後半からの一連の医療批判報道は「医師」と「患者」の関係を破壊し、医療崩壊を加速させました。

それは事実だと思います。

 

そういう形で「国民」に「認識」させたのだから

 

僕はそれゆえに逆も可能だと思います。実際の医療現場で働く人たちの様子を見て、知ってもらえれば・・・そういう認識は広がるでしょう。

どれだけ一つ一つの判断を慎重に行っているか。適当にやっているのではなく、慎重に相手のために、ベストになるように頭をフル回転させていることを知ってもらえれば・・・。

今日の患者さんの中でもっとも長く時間を費やしたのは「運動誘発性アナフィラキシー」の患者さん。「エピペン」処方医の登録を今の病院にうつしておけばよかったのだけど、うつしていなかったため、結局他院で処方してもらう事を薦めました。

たぶん「食餌」も関係しているのだと思いますが、そこはチャレンジテストをするわけにもいかず・・・

ただ、緊急用の「自己注射キット」の存在があることを知ってもらうこと、そして手元においてある事はこの方には非常に重要な事だったから、時間をかけて説明しました。

 

正直、医療は確率論ですから「慎重」に判断せざるを得ないと思っています。

 

ともかく、医療を取り巻く環境に対する理解、そして患者さんの本当の「不安」に対する理解を深める事。それらを実際に可能にするのは「Media」だと思っています。

だから、僕はマスメディアの人には頑張って欲しいし、可能であれば良い記事を書いて欲しい、良い番組を作って欲しい、多くの人のためになるメディアであって欲しい・・・そう思っています。

 

医療を含めた「日本」をよりよくするために、様々な利害関係にある人たちが「認識」を共有できるようにマスメディアの方々に頑張って欲しいと思われる方、応援をよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと 

僕はマスメディアはやはり、これからの日本の改善のためには肝だと思っています。だから、僕も自分のできることを全力で行いましょうw

僕も「高山さん」と同じように、日本をよくするために自分のできることを「命がけ」でやっていければよいと思っています。

その方が僕らしい(w)と思っています。

では、次の記事に行きます

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスコミさん、緩衝材になってくれ:日本をよりよくするために

2008-05-20 20:58:19 | 報道関係の方々への期待

さて、続きます

医療従事者と医療事故被害者の溝を深めていくような記事に関して、思うところを書かせていただきます。

共同通信からです

ネットで横行、患者中傷 医療事故被害者が標的に  

医療事故で亡くなった患者や家族らを中傷する内容の書き込みがインターネット上で横行しているとして、事故被害者の遺族らが18日までに、実態把握や防止策の検討に乗り出した。悪質な事例については、刑事告訴も辞さない方針だ。  

遺族らは「偏見に満ちた書き込みが、医師専用の掲示板や医師を名乗る人物によるブログに多い。悲しみの中で事故の再発防止を願う患者や遺族の思いを踏みにじる行為で、許し難い」と指摘。  

厚生労働省も情報を入手しており、悪質なケースで医師の関与が確認された場合は、医道審議会で行政処分を検討する。  

中傷を受けた遺族や支援する弁護士ら約20人は4月、大阪で対策協議会を開催。日弁連人権擁護委員の弁護士も出席した。会場では被害報告が続出し、今後も情報交換を続け、対応を検討することを確認した。

2008/05/18 17:37 【共同通信】

---------------------------

さて、この記事を見て思ったことは・・・

「また、医師患者関係を壊すような記事が出てきたな」 という事。

 

僕個人は省庁や組織に対しての反論意見・改善案しか書かないが(強いものに向かっていく習性なので)、恐らく多くのブロガーは「個人攻撃」はしていないように思う

 

「これこれ、こういうことは医学的に考えられるので、それを訴えられても困る」 という書き方はしているかもしれないが、決して「医者が悪い」「患者が悪い」「家族が悪い」とは書かないだろう

 

また、今日のこの記事「<産婦人科>「モンスターハズバンド」が急増 妻に付き添い暴力・暴言(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080520-00000012-maiall-soci)」も患者や家族の話が書かれている。

 

だいたい、記事は一方的なものになりやすいが、極端に一方的なのはマスメディアの記事のほうが多いように思う。

先日、「マスコミ、政治家との連携は必要:日本の夜明に向けて(http://blog.goo.ne.jp/amphetamin/e/b5742c6c4a680ba1173367a1b61fd02a)」

という記事で、マスコミや政治家と協力していかなくてはならないと書いた。

今回の件でも本当はマスメディアに「緩衝」的役割を求めたい。

本当はと書いたのは、どちらかに偏った記事しか書かないから

 

「医療従事者はこういっていて、被害者はこういっている。両者の話をきちんと確認してみると・・・である。お互いが冷静な場所で話し合えば分かり合えるのではないか?」

のような、調子で緩衝作用をしてくれれば良いのに、これでは火に油を注いでいるだけで・・・何の役にも立たない

 

記者として・・・日本へ情報を発信する事で世間に役に立ちたいと思って、記者をされているはずなのに・・・なぜかこういう記事を書く。

 

この件に関しては、多くの先生が記事を書かれている。僕が回っているBlog以外にも、恐らくいろいろな人がこのことに関して書いているだろう。

ただ、僕はこう思うのです。

 

マスコミさん、医療従事者と患者サイドの緩衝材になってくれ

と・・・。

モンスターハズバンド・・・の記事の最後の文章ですが、こう書かれています

『中村院長は「こうしたクレームは、医療機関への不信感がもとで起きている。病院側も、診察内容など十分な説明が必要」としたうえで、患者側にも「社会的に未熟な部分がある。社会ルールや医療に関する理解をもう少し深めてほしい」と希望している。さらに根本的解決の一つとして、「小中学校での性教育の充実をはかり、出産に関することなど、性に関する基礎知識を子どものころから正しく教えることが必要なのでは」と提言した。』

 

医療機関への不信感があるとすれば、これまでのマスコミ報道も一因だと思う。もちろん、医療従事者側も患者サイドも改善すべきことはあるだろう

 

それらを見出していくためにも、そしてよりよい報道を作るためにも、日本のためになる報道にしていただくためにも・・・一方的ではなくて、両者の意見を聞きながら、より良い第三案を探していく、作り出していく記事を作って欲しいと思います。

 

まとめます。 最初の記事は「医師患者関係を壊す方向」に行くでしょうし、2つ目の記事は「おかしな患者」という印象しか受けません。

 

記事を一つ一つ見ていても、両方向ではなく一方的だと思います

 

そのような記事ばかりではなく、両者の意見を聞き、両者がまとまるような手助けができるような報道をしてくれれば、日本は良い方向に向かうだろうと思います。

僕は馴れ合いの意見を作れといっているのではなく、両者の意見を聞いていくことで・・より良い第3案をつくる力となって欲しい・・・とかいています

 

マスコミが医師ー患者関係だけでなく、様々な問題の緩衝材としての役割も(「も」です)持って欲しいと思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

最後に一個、「人生探求劇場」らしい記事を書きます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスコミ、政治家との連携は必要:日本の夜明に向けて

2008-05-18 14:30:19 | 報道関係の方々への期待

続きます。

 「Blog vs. Media 時評」というBlogの「医療崩壊と医師ブログ林立、勢いと隘路(http://blog.dandoweb.com/?eid=29153)」と言う記事を知り、早速見てまいりました コメント欄をずっと読んでいて、コメントを書いた後・・・もう一度記事を見直して考えておりました。

まぁ、書いている事についての反対はコメント欄で出尽くしているように思いますし、あえて何も書くことはないのですが・・・マスコミの方との連携をうまくとる必要はあると思っております

 

今の医療を改善するために、心の中では「日本総柏原化」が僕のKey wordになっています。

 

ちょっとだけImageしてみてください。僕が良く外来で生活習慣病の患者さんに説明するとき、直線のグラフを書きます。傾きは3くらいでしょうかw

「今の生活習慣(日本医療なら、コンビニ受診をはじめとした諸問題)だと、傾きはこういう状況で、年を減るごとにこの傾きで悪化して行っています。

今の段階で、生活習慣の改善(個々の疾患に関して説明してですね→日本の医療なら、上記を国民がやめようと思うこと)をすると・・・傾きはこのくらいまで下がるかもしれません(いつも1.5xくらいにしてます)。そうするとうまくいけば、生活習慣を改善した状態で薬を飲まなくて良いかもしれませんし、飲んだとしても1剤だけですむかもしれません。

生活習慣病というだけあって、生活習慣を改善することが重要になってきます」

 

と言うと、1ヶ月~2ヶ月でだいたいの人は改善させてきます。 (こないだ感激して帰っていった50歳くらいの女性がいた・・・初めてこんなに詳しく説明されたと・・・そんなにくどいのか?)

 

今の日本でも同じことが言えるのではないでしょうか?

 

国民全体が「今の医療の問題」を自覚し、「自らその問題を解決するために努力する」ことから始めないといけない。

 

過去の記事にも書きましたが、もはや20年くらいの見通しで動かなくては・・・一朝一夕に改善させるのは無理です。

 

今、その時間を得るためには国民の協力が必要になってきます。 4月26日の「地域医療を守る地方議員連盟:北海道」や昨日の「地域医療を守る地方議員連盟:千葉」など地方議員さんから、国民(地域住民)へメッセージを出していくことが、すでに始まろうとしていますが・・・更に、もっと大々的に国民へアピールをしていくなら、大手の新聞社が国民へそれをアピールしていく事も必要だと思います。

 

可能であれば、それこそいろいろな政策を打つ前に、後期高齢者医療制度の説明会に10億の金を投与する前に、この金で日本全国に日本の医療の現状と柏原のスローガン、協力要請でも書いたポスターでも作ってくれたらと思ったりしています。

 

柏原のスローガン

「コンビニ受診を控えよう」

「かかりつけ医を持とう」

「お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう」

に加えて

「救急車の使用の無駄をなくそう」

とか、様々なスローガンを書いていくとより良いと思います(他のスローガンがあったら教えてください)

 

こういった啓蒙をしてからでないと、先日書きました「保険免責」とかですね、さまざまな「アクセス制限」政策をいきなり行うよりは、まず行う前にこういったことをしっかり行ってからのほうが良いのではないでしょうか?

 

そのためには今までも書いてきましたが、「マスコミ」「政治家」の方々の力が必要であり、医師は医師で・・その後の政策を・・政治家やマスコミ、官僚などと考えていく必要はあると思う。

 

冒頭のブログでは「実名」か「HN」かということが問題になった。ぼくはHNだからできることもあると思っているし、実は「HN」だけの状態ならやってみたいことが一つある。

まぁ、そういったことを行うにしても・・・僕の今のと立場を解消しないと、僕の持っている行動力を発揮できないんですけどね。立場が立場だけにw

 

まとめます。

 

今の医療崩壊を立て直すための時間を得るためにも、国民に対しての啓発活動はまず行う必要があります。そのためにはマスコミや政治家の方々の力が必要であり、そのためにも医師-マスコミ-政治家などが連携して、今の国難にあたるしかないと思います。

 

日本の医療改革のために「マスコミ」「政治家」による連携、特に初期の「啓蒙活動」を早急に始めるべきであると思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

 さて、今日も友人の誕生会が夜あります。明日の夜は病院の歓迎会ということで・・・僕は3夜連続飲み会です・・・。

 

休肝日が欲しい・・・・(けど、飲み始めると飲んでしまうんだよな~これがw)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉野家牛肉問題:マスコミの書き方の問題

2008-04-26 09:24:04 | 報道関係の方々への期待

おはようございます

今日は実験をして、英会話に行ったあと・・・まず、地域医療関係の懇親会、そのあと友人の結婚祝いのほうに参加したいと考えています。

さて、その前にまず昨日の分として簡単な記事を更新したいと思います

 

米国産牛肉:背骨混入 一部の店、販売停止 吉野家「全箱検査で安全確保」 /滋賀 4月25日18時2分配信 毎日新聞  

輸入された米国産牛肉に特定危険部位の背骨が混入していた問題で、県内の一部スーパーでも24日、この牛肉を出荷した米カリフォルニア州の工場の製品の販売を停止した。一方、危険部位肉が加工工場内で見つかった牛丼チェーン・吉野家は「安全性に問題はない」として、県内9店で販売を継続する。  

吉野家によると、問題のナショナルビーフ社カリフォルニア工場の肉も全箱を検査し、同社社長室は「安全性は確保している」と説明。大津膳所店(大津市におの浜3)で牛丼を食べた同市大江のアルバイト従業員、佐藤大輔さん(22)は「即BSEに感染するわけではないし、別に気にならない」と話す。  

イズミヤ堅田店(同市本堅田3)では、同工場から出荷された「焼き肉用肩ロース」「同バラ」を撤去したが、他の米国産牛肉は販売を続ける。 

県内に7店ある西友は「全箱検査をし、安全性に問題はない」(同社広報室)として入荷分は販売するが、同工場からの新たな調達は当面中止する。 西友大津店(同市長等2)で買い物をした近くの主婦(65)は「国産より安いので米国産を買うことがあったが、BSE問題の後でもこんなことがあって驚いた。当分輸入牛肉は買いません」と話した。

【鈴木健太郎】 4月25日朝刊

-----------------------------

何を言いたいかといいますと、昨日のニュースなどを見ていると「吉野家」が悪いような印象を強く受けました

よくよく考えれば、むしろ吉野家は国のチェックをすり抜けた「危険部位」を、見事にチェックして除外したのであり・・・吉野家は褒められるように書くべきではないでしょうか?

この記事で言いたいことは「マスコミ」の書き方で、どのようにでも国民は影響を受けてしまう。マスコミの方々の力の大きさ。マスコミの方々の責任の問題だと思います。

僕は吉野家が訴えてもいいのではないかと思うくらい、この件に関しては違和感があります。

 

「国のチェック体制が甘い」をメインに持って行き、むしろ「吉野家のチェック体制はより安全なもので、安心して食べてよいですよ」となるべきである。 これで不安になるべきなのは吉野家ではなく、「国は大丈夫か?」だと思うのだが・・・皆さんはどう思われますか?

 

医療とは直接関係はしませんが、マスコミの方々の「言葉の影響力」の大きさとその「責任の大きさ」に関して、「確かに大きな問題だ」と思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

 

 

この記事で判明したのはマスコミが黒といえば黒になります。どうか、言葉の影響力を良く考えてください 。そして、国をよりよく変えるために、国民に真実のレポートをよろしくお願いいたします

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする