こんばんは。
今日は午前中は外来診療をやっておりました。原因不明の体重減少+T-CHOの低下、肝酵素の上昇などがある方が来ましたが、最大限検索をかけても今のところは原因不明。甲状腺昨日検査が外注なので、その結果などもまたないといけないですけど・・・たぶん身体所見などからは否定的だな・・・。ALPもあがってないし。
エコーでは何もないようだけど、もしかすると来週造影CTやらないといけないかもしれないな・・・
とか、思いながら外来していました。後は典型的(?)な虫垂炎の患者が来ましたけど・・・他は風邪、高脂血症(たぶん、一人FHかな?)、高血圧などで終わりです。
う~ん、血液内科ではないな・・・。やっていることはw
さて、本題に入ります
現在の厚生労働省の政策により、明らかに臨床重視の傾向が出てきています。いや、臨床をやらざるを得ない。大学の力をそぎすぎている
大学の力を削ぎすぎたために「医学部における教育」や「臨床に反映させるべき研究」に注ぐことのできる力・時間がなくなってしまった
このことはどちらも将来の日本を不安にさせる要素だと思います。日本の医療が発展しないことは、ひいては日本という国から安心というものがなくなっていくということだと思います。
今の世の中を見れば「医師不足」というものがはっきりしてきています。偏在ではなく、不足です。この不足を解決するには「新しい医師を増やす」ことになるわけですが、医者を増やそうにも教える「教育者」である大学の医師が足りていない。臨床だけでも精一杯。大学は給料も安いし、仕事も多い。学生の教育もしないといけないが、時間的余裕がない。
しかも、大学と一般病院との大きな違いとして「研究」というものがあると思うが、研究に手を出せる「臨床」系医局はかなり少なくなってしまった。
医師が足りない。そのために医師が増やせない。しかも、研究という分野に手が出せなくなってきている
いや、一部の大学は研究もやっているだろう。しかし、一部の大学だけでやれるというのでは「大学の医局」のスタンスというのはどういったものになっていくのだろう。
教育施設か?しかし、教育も十分に行うには臨床業務が山のようにあるのだ。
信じられないかもしれないが、大学病院の医師の給料は安い。お世話になっている医局の先生に聞くと「20万台」という話である。おそらく手取り・・・ででしょうけど、それでも安い。
だから、家族を養うためにバイトもしている。
去年だったと思うが、ハーバード大学は授業などを行う医師の給料を2倍に引き上げた。そのようなことを外国では行っているのに、独立行政法人化した影響からか給料引き下げの話は良く聞く。
医者の成り手も・・このような状況下ではいないかもしれないが、このような大学の状況では教える人間もいなくなるだろうというのは想像の範囲内である。
いや、普通やめるってw
再び研究の話を追記すると、研究というものはもちろん今すぐ患者さんに反映されるものではない。しかし、この基礎研究というものが合って初めて新しい医療ができていくのだ。
このままでは日本は「外国から伝わってきた研究の情報を頼りにする医療後進国」になりかねない。
「日本でこのようなすばらしい研究が行われ、それを元に新薬が開発されました」
ということは、このままではなくなるかもしれません。
今、体制を整えられるとすれば・・・・研究というものの手ほどきができる先生方が残っている今しかなく、30年もすれば・・・・・日本は医療後進国になりかねない。
研究どころではない、国(厚労省)の政策のために目の前の「患者さん」を助けることも難しいのだ。と思われる方は大勢いるかもしれないが、将来の日本。日本に住む子供たちや孫、将来のことを考えるとこのままでよいのかと思ってしまう。
将来の日本のために、そして目の前の医師不足解決のために・・・大学病院などを見直す必要があるのではないかと思う。教育システムは医師を増やす上でも重要でしょう?
医師派遣・・・というものは考えなくても良い。ただ、教育組織としての医局・研究組織としての医局というものを考えていってはどうだろうか?
医局:医師や医学生の教育を行い、研究などを通して日本の医療発展に尽くす組織
というものであればよいのではないかと思う。
気が向いたら・・・今日は時間があるのでもうひとつだけ書くかもしれません。
今日は満月のようです。2月中旬の割には若干暖かい一日でした。受験生の皆さんには風邪など引かぬよう、気をつけて頑張ってください。
では、また
今日は午前中は外来診療をやっておりました。原因不明の体重減少+T-CHOの低下、肝酵素の上昇などがある方が来ましたが、最大限検索をかけても今のところは原因不明。甲状腺昨日検査が外注なので、その結果などもまたないといけないですけど・・・たぶん身体所見などからは否定的だな・・・。ALPもあがってないし。
エコーでは何もないようだけど、もしかすると来週造影CTやらないといけないかもしれないな・・・
とか、思いながら外来していました。後は典型的(?)な虫垂炎の患者が来ましたけど・・・他は風邪、高脂血症(たぶん、一人FHかな?)、高血圧などで終わりです。
う~ん、血液内科ではないな・・・。やっていることはw
さて、本題に入ります
現在の厚生労働省の政策により、明らかに臨床重視の傾向が出てきています。いや、臨床をやらざるを得ない。大学の力をそぎすぎている
大学の力を削ぎすぎたために「医学部における教育」や「臨床に反映させるべき研究」に注ぐことのできる力・時間がなくなってしまった
このことはどちらも将来の日本を不安にさせる要素だと思います。日本の医療が発展しないことは、ひいては日本という国から安心というものがなくなっていくということだと思います。
今の世の中を見れば「医師不足」というものがはっきりしてきています。偏在ではなく、不足です。この不足を解決するには「新しい医師を増やす」ことになるわけですが、医者を増やそうにも教える「教育者」である大学の医師が足りていない。臨床だけでも精一杯。大学は給料も安いし、仕事も多い。学生の教育もしないといけないが、時間的余裕がない。
しかも、大学と一般病院との大きな違いとして「研究」というものがあると思うが、研究に手を出せる「臨床」系医局はかなり少なくなってしまった。
医師が足りない。そのために医師が増やせない。しかも、研究という分野に手が出せなくなってきている
いや、一部の大学は研究もやっているだろう。しかし、一部の大学だけでやれるというのでは「大学の医局」のスタンスというのはどういったものになっていくのだろう。
教育施設か?しかし、教育も十分に行うには臨床業務が山のようにあるのだ。
信じられないかもしれないが、大学病院の医師の給料は安い。お世話になっている医局の先生に聞くと「20万台」という話である。おそらく手取り・・・ででしょうけど、それでも安い。
だから、家族を養うためにバイトもしている。
去年だったと思うが、ハーバード大学は授業などを行う医師の給料を2倍に引き上げた。そのようなことを外国では行っているのに、独立行政法人化した影響からか給料引き下げの話は良く聞く。
医者の成り手も・・このような状況下ではいないかもしれないが、このような大学の状況では教える人間もいなくなるだろうというのは想像の範囲内である。
いや、普通やめるってw
再び研究の話を追記すると、研究というものはもちろん今すぐ患者さんに反映されるものではない。しかし、この基礎研究というものが合って初めて新しい医療ができていくのだ。
このままでは日本は「外国から伝わってきた研究の情報を頼りにする医療後進国」になりかねない。
「日本でこのようなすばらしい研究が行われ、それを元に新薬が開発されました」
ということは、このままではなくなるかもしれません。
今、体制を整えられるとすれば・・・・研究というものの手ほどきができる先生方が残っている今しかなく、30年もすれば・・・・・日本は医療後進国になりかねない。
研究どころではない、国(厚労省)の政策のために目の前の「患者さん」を助けることも難しいのだ。と思われる方は大勢いるかもしれないが、将来の日本。日本に住む子供たちや孫、将来のことを考えるとこのままでよいのかと思ってしまう。
将来の日本のために、そして目の前の医師不足解決のために・・・大学病院などを見直す必要があるのではないかと思う。教育システムは医師を増やす上でも重要でしょう?
医師派遣・・・というものは考えなくても良い。ただ、教育組織としての医局・研究組織としての医局というものを考えていってはどうだろうか?
医局:医師や医学生の教育を行い、研究などを通して日本の医療発展に尽くす組織
というものであればよいのではないかと思う。
気が向いたら・・・今日は時間があるのでもうひとつだけ書くかもしれません。
今日は満月のようです。2月中旬の割には若干暖かい一日でした。受験生の皆さんには風邪など引かぬよう、気をつけて頑張ってください。
では、また