新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

明日は大変:人手が多いと本当に良いのですけどね

2010-08-22 21:17:37 | Weblog

さて、今週はゆっくり過ごすことができました。

 

ただ、明日以降が大変です。

 

明日は骨髄採取+末梢血幹細胞採取があります。骨髄採取がある=骨髄移植もありますし、バタバタしますね。

 

自家移植、同種移植、白血病の抗癌剤治療、悪性リンパ腫のサルベージ・・・いろいろやっていますが、それで患者さん達が良くなって帰っていくのであれば、いくらでも頑張れるものです。

 

けど、本当に「人手」がもう少しあれば、バタバタしなくても済むのですけどね。時間的な限界、人数的な限界はどうしてもできてしまうのです・・・。

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例えば明日のことであれば・・・末梢血幹細胞採取のための体外循環装置(COBE-Spectra)をいつも扱っているのが僕のため、後輩がマスターするまでは僕がいないとできないし、骨髄採取もいつもは「教授」「僕」がメインでやっているため、なかなか外れられないので・・・。

 

 

まぁ、もうすぐ後輩がすべて覚えてくれそうな気が・・・。

 

間違いなく2年前の僕よりは(いろいろ)できますよ。 まぁ、皆そう見えるんですけどね。

 

ということで、明日以降も頑張ります。

 

それでは、また。

 

P.S 今週の外来は予約だけで40名・・・(汗

 

P.S2 そろそろ(血液専門医試験)結果発表かな?

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法医も限界:本当に限界に達しつつある国「日本」

2010-08-22 16:18:43 | 医療

さて、月曜日の読売新聞の記事で・・

 

流石に「これはまずいだろう」と思ったのはこちら。

 

法医解剖「1人で年284件」

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=29423

 

異状死究明、大学頼みに限界  

死因究明のために警察当局などの委託で行う法医解剖を、2009年に100件以上担った大学が21校に上ることが、読売新聞の調査でわかった。  

スタッフは減少傾向だが、件数は年々増加。解剖医1人が100件以上を担当した大学も10校あり、秋田大(秋田市)では1人で284件を解剖していた。犯罪の見逃しを防ぎ、正確な死因究明が求められる中、教育・研究が使命の大学に依存する制度は限界に近い。  

法医学教室・講座がある79校を対象にアンケートを実施し、60校の回答を得た。09年の解剖数を回答したのは50校で、計5593件。100件以上を担った21校のうち、杏林、秋田、東北、大阪、岡山など7校は200件以上だった。  

 

今年は4月末現在で計2243件と、09年を上回るペースだ。  

04年以降の推移を答えた44校に限っても、09年は5235件で04年の4343件から892件増。この間、解剖医の数は1人減の74人となり、解剖の補助や薬物検査、書類作成などを担う常勤スタッフも203人から192人に減った。  

秋田大では、04年に3人いた解剖医が09年は1人となったが、件数は126件から284件と倍以上に。東京・多摩地区の拠点となる杏林大(三鷹市)は、解剖医が1人増の3人となったが、82件から320件と約4倍になった。  

法医解剖 

明らかな病死や老衰を除く「異状死」が対象。犯罪捜査が目的の司法解剖、公衆衛生などのための行政・承諾解剖がある。監察医制度がある東京23区と横浜、名古屋、大阪、神戸の4市を除き、大学が担う。警察庁によると、2009年の総数は1万6184件で1999年の1・6倍。それでも、09年の異状死解剖率は10%と先進国では最低。

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法医解剖、大学に重荷

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=29422

教育にシワ寄せ、公費求める声も  

「今のままでは、法医解剖システムは10年後に崩壊する」――。

大学の法医学教室を対象に行った読売新聞のアンケート調査から、大学が「社会貢献」として担う制度の危機的な状況が浮かび上がった。  

 

関係省庁は死因究明制度の改革に向けて動き出しているが、解決すべき課題も多い。(中部社会部 小川翼、地方部 早川悦朗)

 

2007年に愛知県で起きた力士暴行死事件で注目された死因究明問題。この1年でも埼玉、鳥取の不審死を巡る捜査などで、関心が高まっている。  

東京都は、パロマ工業製湯沸かし器による一酸化炭素中毒死が、各地で「病死」などとして見逃されていたことが発覚した06年、死因究明の重要性を再認識した。  

東京・多摩地区の異状死解剖率は、06年まで23区の5分の1程度だった。23区は専従の法医学者らによる監察医制度があるが、多摩地区は大学に解剖を頼るために生じた格差。都は、厳密な死因究明のために大学に一層の協力を要請。06年に281件だった多摩地区の解剖数は、08年に840件に増えた。ただ、複数の大学があり、解剖医も多い東京はまだ恵まれている。

 

現場の悲鳴 

青森県の法医解剖を一手に担ってきた弘前大(弘前市)の教授が体調不良などを訴え、受け入れを休止したのは昨年11月。「1人で担うのは心身の負担が重く、正確性を維持する自信がない」との理由からだ。県警は必要が生じるたびに岩手医大(盛岡市)と秋田大(秋田市)に遺体を運ぶ。弘前大は解剖医の補充を検討中だが、解決のめどは立っていない。

佐藤敬・弘前大大学院医学研究科長は「地域貢献は大事だが、本来は行政の仕事ではないか」と本音を漏らす。  

 

代行する他大学も深刻だ。  

社会のために頑張らねばと思うが、僕は超人ではない」。

岩手医大の出羽厚二教授はため息をつく。ここも岩手県唯一の拠点。昨年は解剖医2人で187件だが、今年は6月末で104件。4割近くが青森分だ。今春、もう1人の解剖医が海外留学した。「臓器の組織検査などを担う職員らも限界」と心配する。  佐賀県や広島県でも07年以降の一時期、解剖医が不在だった。国内の解剖医は130人程度で、昨年の解剖実績を答えた50校中28校では解剖医は1人。他の大学でも2~3人でやりくりしている。

 

人材確保の壁 

司法解剖の場合、薬物や組織検査、鑑定書の作成などを含め1件で2~3か月かかることもある。大学の本来の使命である教育や研究の時間が奪われている。  

大半の大学が現状に危機感を抱いているが、一方で国公立大の法人化などで大学には「採算性」が求められている。法医解剖は、委託した警察や都道府県が大学に実費を払うが、「教育・研究という大学の本務ではない。人件費や機器購入費も国や自治体などが負担すべきだ」(岡山大)などの声が根強い。調査では、全大学が公費負担の強化を求めた。スタッフ増員計画は60校中49校が「ない」、2校は「削減予定」と回答。人材の確保・育成策を国などに求める声が相次ぎ、「なし崩し的に大学任せにしてきた」との指摘もあった。  

 

法医は開業の道もなく、圧倒的にポストが少ない。琉球大法医学教室には大学院生2人がいるが、教員ポスト(教授、准教授、助教各1)は埋まっている。佐藤良也・医学部長は、「やる気も資質もある学生は、隣県に応援を頼めない沖縄には貴重だが、どうにもできない」と嘆く。打開策として、「国による解剖・検査の専門機関を設ければ、ポストができ、人材育成も行える」(名古屋大)という提案もある。

 

異状死解剖日本10%どまり…遺族・社会への国の説明重要 

 

異状死の解剖率は、フィンランドやスウェーデンの100%、英米豪の50~60%に対し、日本は先進国最低の10%(09年)にとどまる。日本法医学会理事の岩瀬博太郎・千葉大教授は「他の先進国では、死因究明が国民の安全や健康の維持、遺族の権利を守る公共サービスとの考え方が浸透している」と説明。「『解剖好き』の国民などどこにもいない。死者や遺族、社会のために重要だと国が国民に説明し、信頼を得たかどうかの差だ」と話す。  

米国などでも80年代までは、検死官や監察医に対する偏見や死因究明を軽んじる風潮があった。しかし、殺人事件の見逃しや医療技術の進展を契機に、解剖や各種検査体制の充実、法改正が図られた。  

日本でも対策を模索し始めている。文部科学省は今年度、長崎大や山口大、東北大の協力を得て、解剖医や薬物検査の専門家を育成するプログラムを開始。厚生労働省も、コンピューター断層撮影法(CT)などによる遺体の画像診断を活用する検討会を設置した。関係省庁や法医学者、刑法学者らを招いた研究会を設置した警察庁が7月に公表した中間報告では、「5年後をめどに解剖率を現在の2倍の20%(将来的には50%)に引き上げる」とした。解剖医の増員や施設拡充、公費負担強化に向けた予算確保を検討するという。  

 

しかし、ある厚労省幹部は「法医よりも臨床医不足の解決が先という空気が省内にある」と明かす。警察庁幹部も「各省間で温度差がある」と語る。省庁間の連携が成否のカギを握る。 (2010年8月16日 読売新聞)

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臨床も法医学も基礎も・・・基本的に限界に達しつつあります。

 

何を優先し、どこまで区分けをし、何を共同して行うのか。考えることはいろいろあると思います。

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しかし、本当に余裕のない国だと思います。

 

それでは、また後ほど

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健康診断で異常あり:まずはかかりつけの医師に相談を・・・

2010-08-22 16:03:37 | 医療

さて、続けていきます。

 

先日、2人か3人ほど「健康診断で異常ありと言われたので来ました」という患者さんがいました。

 

「来ては駄目」ということはないのですが、例えば「貧血」でも鉄欠乏性貧血であれば、出血原があるかないか・・・男性か女性か、いろいろ考えるわけですが最初に大学病院に来るよりは、近くの病院に一度かかられてからの方がよいように思います。

 

もちろん、大学病院にかかったほうが「安心」はされるのかもしれませんが、本当に大学病院に来なくてはならない白血病の患者さんなどの診療が遅れるかもしれません。

 

それに時間も余計にかかると思いますしね。

 

人間ドック受診「異常あり」9割 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=29741  

 

2009年に人間ドックを受診した人のうち「異常あり」という結果が出た人は90・5%と、前年に引き続き過去最高を更新したことが日本人間ドック学会の調査でわかった。  

約301万人を対象に調査。異常があった人の割合が高かった項目は、高コレステロール(26・5%)、肥満(26・3%)、肝機能異常(25・8%)の順だった。人間ドックで見つかったがんの内訳をみると、胃がん(28・1%)、大腸がん(17・6%)、肺がん(7・9%)と続いた。 (2010年8月22日 読売新聞)

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健康診断で見つかった異常の中で、大学病院を最終的に受診することになる方もいますが、健康診断受けた人のなかで「異常」を指摘された方が5%でも大学病院に来たら大変なことになると思っています。

 

検診で異常を指摘された患者さんの中にCMLの方がいましたが…それ以外では今のところ、「心配はいらない」というものがほとんどだったように思います。

 

健康診断は本当に重要だと思うのですが、異常を指摘された場合は・・・まず「かかりつけの医師に相談」していただければと思っています。

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さて、引き続き次の記事を書きます。

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秋が近づいてきましたね

2010-08-22 15:42:45 | Weblog

こんにちは

 

昨日、あの後病棟に少し呼ばれたのですが、涼しくなりましたね。ちょっと前は夜でも、蒸し暑かったのですけど・・

 

昨日は日が落ちたらとても涼しく感じました。

 

走っているときにも「アキアカネ」らしいトンボが飛んでいたり、日陰が涼しかったり「秋だな~」と思うところがありました。

 

秋というと、食物の秋、スポーツの秋、読書の秋・・・などいろいろありますが、昨日松茸を食べました。松茸も秋のものですよね。

 

 

少しずつ秋が近くなってきているな~と実感しました。

 

けど、夏らしいことをやらずに夏が終わったような気がしますけど・・・(汗

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それでは、次の記事に行きます。

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