新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医脳卒中専門医の4割が燃え尽き症候群:医師数が不足している領域はありますよね

2014-05-16 20:53:40 | 医療

こんばんは

 

学会から帰ってきました。学会発表は意外と評判がよく、いろいろと質問をいただいたり発表終了後にもコメントをいただいたりしておりました。また、学会長の講演やそのほかいろいろと有意義な発表を聞くことができ、短い時間でしたが楽しむことができました。

 

唯一、奈良を楽しんだかと言われると楽しめていないのが心残りです。もう少し余裕があればよかったのですが、外来もありましたし。

 

さて、今日はこちらの記事を紹介します。

 

「患者がどうなっても...」 脳卒中医の4割超が燃え尽き症候群

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00268591.html

05/14 18:53
 脳卒中専門医の4割以上が、「患者がどうなっても構わない」と感じる「燃え尽き症候群」に該当することがわかった
九州大学などの研究チームの調査によると、脳卒中の専門医の41.1%が、極度の疲労や達成感の低さを感じる「燃え尽き症候群」にあたるという。
さらに、「目の前の患者がどうなっても構わない」。極端な場合は「死んでも構わない」と感じる瞬間もあるという。
国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部の西村邦宏室長は「(燃え尽き症候群になると)患者さんが、どうなってしまってもいいというように、投げやりになってしまう」と語った。
脳卒中専門医の燃え尽き症候群の割合は、会社員や公務員と比べても突出して高いことがわかる。
研究チームは、長時間勤務や勤務時間外の呼び出しが大きく関係していると分析している。
昭和大学江東豊洲病院で、脳卒中などの患者を担当する脳神経外科医・鷲見賢司医師(36)。
この日は、午前8時から勤務していて、そのあとに当直。
すでに14時間以上働いていた。
鷲見医師は「僕たちはシフト勤務ではないので、当直が終わったら、また翌日の日常勤務があって、残業があれば、午後9時、10時という流れです」と語った。
どんなに疲れていても、ミスは許されない
過酷な環境。
それでも、1人でも多くの患者を救いたい。
鷲見医師は「一例でも多くの患者さんが、ハッピーな結果になってくれるというところに、やりがいを感じる」と語った。
この病院では、医師の負担を軽くするために、1人の患者をチームで担当する、「チーム医療」を推進している。
上條由美副院長は「休みのときは、チームのみんながカバーしてくれて、自分1人で抱えないようにして、なるべくみんなでチームを組んでやるような態勢にしております」と語った。
命を守る医療現場。
患者のためにも、医師のためにも、さらなる環境整備が求められている。
----------------------------------------
血液内科でこういったことを調べていないかもしれませんが、僕も血液内科医で倒れた先生や燃え尽きた先生は何人か知っています。
 
うちのように(というか、うちの県は全体的に弱いからなぁ)医師数が少ないと、一人一人の負担が大きくなってしまうのは仕方がないかもしれません。僕が現場復帰したことで医師数が増え、それだけで後輩たちが楽になり、それが患者さんのためにもなっているのであれば何よりだと思います。
 
 
急性期を担当する様々な医師たちがギリギリで頑張っているのだと思います。
 
 
 
高齢化社会が進むにつれ、ギリギリで頑張っている医師が燃え尽きていくのではないか・・・と思っております。まぁ、そうなる前に対応していかないといけないのですが、この国は対応できるのかなと思ってます。
 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと 

blogram投票ボタン

それでは、また。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする