昨年の秋に、神戸の洋風建築を見ながら
ぶらぶらした時に見た、新港貿易会館。
(秋に撮ったのに、UPしたのは真冬になっています。。。)
その時は、中に入れなかったので、
どうなっているのだろうと興味津々でした。
そうしたら、毎年春、秋に楽しみにしている、
洋館でのミステリーのお芝居の舞台が、
この秋は、この新港貿易会館だったので、
また楽しみに出かけてきました~
古い、貴重な文化財でお芝居を行うのは、規制があるのですが、
この洋館でミステリーのお芝居をする、プロデューサーの方が、
やはり、近代建築が大好きなのだそうで、
その熱意もあって、建物を使わせて頂けているようです。
そのプロデューサーの方が、建物の管理者から聞いたお話などを
聞くことが出来るのも、楽しみのひとつです。
戦前までの建物は、本当に、
柱、壁、床、ガラス、全ての材料の風合いがとても豊かで美しい
この建物は、1931年(S6)に建てられました。
戦前の大財閥、三井、三菱、住友、安田の大きな倉庫が
この近辺に(今でも)建てられていて、
その4社の会合などを行うために使われていたそうです。
入口近くのこのカウンター、当時は郵便物の取り扱いを
していたそうです。
〒のマークが、どこにあるかわかりますか~
おしゃれなデザインですよね~!
1930年(S5)に建てられた建築で、
1931年に発表された、浜尾四郎原作の探偵小説をもとにした
お芝居が上演されました。
同じ時代の小説と、建物、
舞台の小道具は、いつも、その建物の空間のみ。
異人館などでは、置かれている家具も使いますが、
今回のようなオフィスビルでは、
唯一古い電話が1個置かれているだけ!
小道具はなくても、雰囲気がいいんです~♪
役者さんの衣装と、その時代の言葉によるセリフが
イメージを膨らませてくれます。
この丸い柱 ⇓ にもすべてスクラッチタイルが貼られています。
とっても大変な作業ですよね。
このカーブを測って、そして材料を焼いた時の収縮率なども計算して
タイルをつくったのでしょう~
右側の柵が閉められている所から地下に通じています。
今回は、特別にお芝居のあるシーンで、こちらに入ることが出来ました。
ひんやりとした、ボロボロの、本当に怖い、空間でした
建物の後ろ側も丁寧に作られています。
建物の角も、すべて、丸みを帯びたタイルが貼られています。
すごい!建物を注文する側のこだわりと、
それを受けて作る側の、、それぞれの心意気を感じて、
幸せなパワーを頂けます。
洋風建築の画像、それも去年~この春撮ったもの、
たくさん残ってますので、
またボチボチUPしていきたいと思います。。。