ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

生き物達は皆、輝いております

2011-08-21 07:14:23 | 里山に捧ぐ
 皆様、今週もご多忙の中、ご訪問ありがとうございます。
日曜の朝、茨城・笠間の里山界隈は、秋雨に濡れております。
私のパソコンの脇で、迷い込んだ秋の虫が鳴きはじめました。
名を名乗りませんが、早く書け、とのお達し。
読者の皆様、そして、出演者の皆さん、毎度ご協力ありがとうございます。

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苔の惑星の如き筑波石さんも、実は長い間、懸命に生きてきました。
間もなく2億6千万歳のお誕生日、これがまことの万歳です。
噂に反応して、くしゃみを始めたご様子。
その兆しの亀裂が縦に入り始めましたが大丈夫、くしゃみ一回に500年くらいかかります。


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日本一のカマキリになるぜの啖呵で、故郷を出てからはや三月・・・腹がへってきた。
肉食も楽ではないです、人生は。
バッタはいいよな、葉っぱかじってりゃいいんだからさ・・・本当はお百姓さんが一番幸せだったかも。
母ちゃんごめんな。


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ふと現実に目をやれば、ミンミンゼミさん。
高みで鳴くこの蝉を、最近低いところで見かけるのはなぜと、皆が不審に思う近年の地球さんです。


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こちらの御仁は、庭木のシュロ縄の上で動かないアブラゼミさん。
様子が変だとおもったら、精魂尽き果てて今はのきわでした。
仕事をやりとげたやすらぎの心境か、神々しき翁のまなざし。
おくりびとの成すがままに、草むらに横たわり、大往生の人生でした。


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蝉の翁の墓標はイヌタデの花、なすがままなりアカマンマ。
少女の色と形容されたご近所の俳人さんもあり。
タデ食う虫も、タデに眠る虫も、皆、自然さんの巡りとともに永遠です。


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屋敷林も静かに時を刻んでいます。
一面のミョウガも、摘み採る人少なし。
竹やぶが間近に迫っています。


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昼なお暗い竹やぶに、一株の幼樹は自生のチャノキ・お茶の木さんです。
こんな環境でも絶望していない。
げに年輪とは、希望の履歴書であります。


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明るいところに出てみると、サルスベリの花びらが空中でゆらいでいます。
よく見ると、花のすぐ下に丸くうずくまって、小さいクモさんが頭をかかえています。
どうも、仕事にはお邪魔なようで・・・
まあ、生きていれば、こういうことはあります。
艱難汝を玉にす。


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恋人の聖地としてもデビューした茨城笠間。
それにふさわしい植物は、やはり在原業平さんのカキツバタでしょうか。
今は実りの時、黒い実鞘の中身は情熱色の種子を秘め。


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迫る夕闇に、首を伸ばして遠吠えの景
単純な人間の妄想はさておき、生き物としてのカキツバタさんは賢い。
首を伸ばして倒すのも、水面近くに種子を落としてチャンスを増やす戦略と拝見しました。
業平さんの女さんが井筒をのぞきこむ名場面にも通じるような。

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これっ、アホなことばかり言うでない・・・キジバトさんのお叱りを頂いたようです。
触らぬキジバトさんにたたり無し、がんばっぺ茨城の生き物さんたち。

 今週も失礼いたしました。
季節の変わり目、どうぞ健やかな心境でお過ごしください。

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