ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

今日も明日も里山の心で

2011-08-30 05:06:08 | 里山に捧ぐ
 蝉時雨から法師蝉へ、季節も季語も巡ります。
里山への思いも新たになりました。

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 台風が少しづつ接近しているようですね。
勢力を増しているようですから、十分な警戒が必要です。
先ほど、小さな余震もありましたが、今のところ、こちらは静かな夜明けです。

昨日は残暑が厳しかったですね。
お陰さまで、蝉さんたちが元気でした。
ミンミンゼミに、この時期のツクツクホウシが混じり、夕方にはヒグラシも。
もちろん、アブラゼミのジリジリも間断無く、四重奏。
昨日の盛り上がりの後だけに、今朝の静寂がきわだちます。

 この抜け殻のセミさんは、小さいので、おそらくツクツクホウシだと思います。
遅い時節に出てきますから、抜け殻もまだ新しいようです。
艶をとどめて、生きたままの輝きがあります。

こちらは、仕事場のお宅の屋敷林の縁です。
一回りするだけで、数え切れないほどのセミの抜け殻に出会います。
それぞれが、7年間の地中のドラマを担っています。

 先日、図書館で今森光彦さんの里山の大型本をお借りしました。
一ページごとに大パノラマですが、やはり、プロの仕事ですから、空気の粒までが伝わります。
そして、今森さんが確かに覗いたファインダーを、自分も追体験しているともいえます。
そうしてみると、写真とは体験の共有かもしれません。

毎日お伝えしているこのブログでも、なんとかして、空気までお伝えしたいと思います。
一番美味しいのは空気だからです。
それをどうしてもお伝えしたくて、毎日長々書いているのかもしれません。

 たくさんの里山の作品集を出されている今森さんの軸足はどのあたりなのだろうか。
それはまだまだわかりませんが、田んぼと生き物へのまなざしが、やはり大きいと感じます。
スズメバチの姿にも、おっかない・危険・疎ましいというような否定とは異なるまなざしを感じます。

今、里山がSATOYAMAとして、国際的にも認知され、その大切さが謳われ始めました。
国連大学高等研究所さんや環境省さんが、「SATOYAMAイニシアティブ」を語り始めたそうです。
里山は、持続してきた日本の生活文化こそ本家本元ですね。
こちら、茨城笠間の里山もその一部です。
生き抜いてこられたご先祖様たちの尊い営みに恥じぬように、自然さんと共生していきたいと思います。

 残暑の中、動きも軽快な蝶、アカタテハがいました。
幼虫は、先日の日曜版でご紹介したヤブマオなどを食すようですね。



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