美容院さんの石のレポートです

　石の現場のレポートです。
先日のご紹介した、水戸の美容院さんの続報です。



昨日は、定休日でした。
青葉の軽トラが一台、お店の看板さんに、お出迎え頂きました。
既にこの場になじみ、有り難く幸せに、息づいております。



駐車場のそこかしこから、敷石のアプローチに分け入る趣向。
ご要望により、グランドカバーのスリットを入れました。
近々、可愛らしいマンネングサさんの緑が、植え込まれます。

緑が間に入っても、とことん安全に、歩きやすいように。
２枚、３枚と、交互にセット。
現代の敷石におきましても、伝統技法があればこその、お陰様の仕事です。



石は、白河石の黒系です。
落ち着いた質感が、アプローチのシャープなラインを受け止めます。



　さて、表面の叩き仕上げは、店主ご家族様による、滑り止め加工。
軟らかい性質の石ですので、専用の槌と愛があれば、上手にDIYできます。
石を削る行為こそは、人間さんの手仕事の歴史の原点です。



原点を踏まえつつ、常に新しい夢への一歩でありますように。



つながることが、大事な時代。
スロープと、踊り場の水平が、柔らかくなじんで、一体となるように。
一枚一枚の角度を調整して、つなげました。



日は巡り、天地は巡り。
（↑設計者a-su建築設計事務所さんからプレゼント頂いた画像です。）
不連続から連続へと、夢がつながる道であれば。



駐車場の、車止め石に至るまで。
常に話し合い、丁寧に仕上げてこその、お店の仕事。



公道面は大胆に、大粒の砕石敷きです。
石の下に、雑草除けのシートを忍ばせております。



時節になれば、機能的なエンジン式清掃器具の使用も想定して。
ガス屋さんの搬入も、少しでもスムーズであるように。
お店を支える、舞台裏チームさんにも喜んで頂ことは、とても大事です。

　尊い命を懸けて、海をはるばる渡ったガスさんも。
こちらのお店にて、喜んで日本の水道のお水さんを温め。
温かいお湯さんとなって、やがてお客様の、髪とお心を温めます。



髪は、命と申します。
髪はカミさま、お陰さま。

　まことに、美容師さんというものは。
尊い命を温める人間さんたちの、長いリレーのバトンを受けて。
総仕上げを担う、アンカーさんかもしれません。



お陰さまで、石の美容師さんにより、大震災で被災した大谷石さんも再生。
より良い設計と、技能を磨いて。
石の意志を温め、髪さまの夢を、育てて参ります。

【先日の記事はこちらです↓】
新しい美容院さんがオープン
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