ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

クロメダカさん棲む池底調査

2019-01-12 07:40:13 | 庭の仕事誌
 今春、改修予定の池の調査です。



寒中にも関わらず、身を挺しての池底調査。
底無しかもしれませんので、足元に板を敷いて。
果敢に、前のめりに掘り進みます。



手前の隅から、水中ポンプで水抜きしておりますが、湧水があるようなのです。
思いがけず、クロメダカさんが生息しており。
水抜き前に、隣の池に一群を移動しました。



既に、50年以上も生きている池さんですが。
人工の池特有の臭みが無いのは、湧水のお陰様かもです。
これは、本腰を入れて調査せねばと、気合が入りました。



結局こんな感じで、予定されていた浚渫(しゅんせつ)作業を、急きょ前倒しして調べることに。
建機で掘りだして、画像右上の、いわゆるトン袋に充填して水切りします。
少し面倒ですが、相手が泥ですから、やるしかない。



それでも、仕事がはかどれば、やはり楽しいもの。
手掘り調査では不十分だし、コスパ的にも望ましくない状況でした。
14袋ほど出したお陰様で、水が浸み出す状況も確認でき。



さらに池の奥、滝口方面へも進みました。
こちらは、護岸の地盤が甘いので、ミニ建機で試掘のみですが。
本工事での泥出しは、特性のそりに載せたトン袋に、ミニ建機で積み込む計画です。



振り返ると、こんな感じですが。
画像の手前から向こうへと、青竹で仮設レールを敷いて。
その上を大きめ建機で、向こから引っ張る算段です。



ところで、池底の二つの穴。
相当な段差あり、しかも相互の距離が短いにも関わらず、水位はそれぞれに一定。
これはつまり、寒中の渇水期でもなお、泥の透水性に勝る湧水量があるという証拠でしょう。



確かに、泥の底に溜まる水は清くて濁り無し。
水清くして魚棲まずと申しますが、クロメダカさんも生息しているという楽しさ。
山紫水明の原風景を伝えるお庭になりますよう、心して働かせて頂きます。
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