ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

いろいろあるけど光る光る里川

2011-09-13 06:41:58 | 里の歳時記
 昨日午後は仕事もあり、常陸太田市の里川上流に伺いました。
里山も大好き、そして里川も大好きな青葉でございます。
実は、どの川も好きなのですが、この川の魅力は、豊富な水量です。

********************

 里川流域の沢には、その沢にふさわしい大小の美しい滝もあります。
そして、ご覧頂いているようなレトロな洋館も。
知られざる名園の借景にもなっているこの建物は、国指定の文化財でもある町屋変電所
でありました。

 実はこのあたりは、古くから水力発電が盛んな地域です。
山の中でも、早くから電灯がついた先進地です。
電灯の里川でしたが、昨日は伝統の月明かりを楽しむ会でした。
上流にある会場の古民家に、農業のプロの方などが多数ご来場。
一応、田んぼの無農薬素人栽培などもしております青葉と致しましては、貴重なお勉強の機会です。

 それにしましても、地元のスローフードを頂きながらのお話とは、話題もいろいろです。
変化の年でしたから、世代を超えて、食の安全からエネルギーの地産地消にまで、話は多岐に及びました。
ちなみにこの地域は水力発電もあり、電力自給も余裕で可能とか。

そういえば、この地域で、個人で発電している方もいらしたのを思い出しました。
当年85歳の知人で人生の大先輩のT翁は、個人の趣味で水車を手作りして発電をしています。
6/2、青葉撮影のスナップを、下記に3枚添付いたします。

T翁は震災後、数軒分の自家発電の余剰があるので、無償でで電力会社に提供するつもりでした。
しかし、いろいろと既存の制約があり、かなわなかったそうです。
そんなお話から、規制緩和という話にもなりました。

 話に夢中になっているうちに時間が過ぎました。
名月様はいずこへ。
いつの時代も地上を照らすものは、お天道様と月夜のお月様と、人々の心ある対話です。

岩手県大船渡出身の女子学生Kさんが参加されていました。
津波と復興と・・・一つひとつのお話に、現場で受け止められた真実が込められていました。
何より、人間というもの、生きるということへの直観の確かさに、心動かされました。
卒業後は故郷に戻り、専門の建築学を生かして復興に貢献したいと、決意のまなざしで語られました。

 素晴らしいお話に、大人の責任を思いました。
既に天高く上ったお月様に見送られ、山道経由で笠間に戻りました。






ブログランキングに参加しました。
人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿