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茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

湧水こんこん古池改修に熱中

2019-02-14 07:23:04 | 庭の仕事誌
 泥だらけの現場。



皆で頑張っておりますが、ただ今、古池の改修中。



縦長の古池に、仕切りを設けて水位差をつけようという計画。
まことに楽しい計画ながら、やはり水中の現場。
いろいろと、越えるべき壁はあり。



例えば、こんこんと湧き出る湧水。
仕切りの基礎に予定した部分から、大量に湧き出ている現状を確認。
この水が上流方向へ行くようにと、現場合わせの仕込みが必要な状況。



もう一方の護岸の下からも、小規模の湧水。
地道な仮設工を施しながら、基礎をしっかり固めつつ。
と、言いたいところですが、護岸にリスクあり。



なんと。
こんな感じで、肝心のコンクリートのその下が甘いです。
なにぶん、昔むかしのその昔の施工らしいですから、それもやむなし。



その甘い地盤からも、地道に湧き出る湧水たち。
とにかくその都度、軌道修正が必須の現場。



ひとまずこんな感じで、くさび状に石をはめて持たせます。
ちょうどいい具合の石が、なぜか近くに埋まっており、すかさず再利用。



反対側は、こんな感じです。
先日に池底から掘り出した、だいぶ昔に崩落したらしいコンクリート護岸も再利用。
目地への詰め込みも、順次入念に遂行。



もう一方もこんな感じですが、現場で休眠中のコンクリート製品活用で、困難乗り切りました。
一見テキトーな印象ながら、完成イメージから逆算しつつ、施工は緻密に実施。



これで、なんとか収まりそうですが、これらは構造体としての強度保持のためのもの。
もう一つ肝心の遮水機能につきましては、現地発生資材で自然工法を目指します。



 ということで、現場に稲田石も据えて、横長の滝とする計画です。
しばらくは荷重をかけて様子を見ますが、現地資材で滝つぼ底部の保護の仕込みなども。
両端部の湧水に対しましては、さらに万全を期し、下部の透水を確保しつつ追加の補強を実施します。



完成後の水位は、石の上端からさらに3㎝上がりますので、奥の山裾にプチ湿地が生まれる予定。
それにしても稲田石さん見事ですが、この石は現場に御縁の方由来のめでたい御品の再利用です。
やはり、天の時地の利人の和あってこそ、お庭の幸も生まれる日本国なのです。
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