ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

岩手に育つ青年の森に寄す⑦

2018-09-15 07:48:52 | 里山の言の葉
 画像は、岩手県田野畑村の羅賀の海。



護岸と消波ブロックの前で、波は静かだった。
鹿踊の後、海を見ていた。
皆が去った港にて、二枚だけ撮った。



そのうちの一枚が、一昨日記事の最後の画像。
それをトリミングしながら、今、書いている。
こうして仰ぐ岩盤には、やはり岩手の威厳あり。



もう一枚は沖合に向けて。
既に一週間が過ぎたが、心静かに想い返す。



この一枚もトリミングすると、まさに鳥だが、この二羽はウミウか。
そういえば、この海を南に行けば、その名も鵜の巣断崖あり。
北へ行けば、名にしおう絶景・北山崎も鎮座する。



 さて、ブロックにはカモメらしき姿もあるが、ウミネコか。
昔、仙台から徒歩で歩いてたどり着いた田野畑の南隣。
田老の海で、船の上からウミネコの群れを見た。



この日、羅賀の港では、船は拝見できなかった。
学生の作るホームページでは、船も大漁旗も、しかと拝見したが(→こちら)。
持続する祭の有り難さは、学生たちにとっても、深いものがあるようだ。



有難い祭が、海風に立つ松と巌とともに、幾久しく伝わるよう念じつつの短い旅。
近隣の島越地区では、工事中の巨大な防潮堤を拝見し、大津波で消えた砂浜を想い返した。
文末にリンクしたが、モバイルの時代でも自室に端座して拝すべき、OB撮影の動画に刻まれたものは。



そこにある絞り出すような響きこそは、被災後間もない心の故郷に立ち会った者による、ギリギリの言葉である。
宮沢賢治の碑と駅の石段の基部は奇跡的に残った(→リンク)が、あの日の夜、わが里の星の明るさはなんであったか。
現地での撮影者の言葉と言葉の間に宿るものを、今のこの時この場にて、思い返して考えるしかない(続く)。
【動画】 岩手県田野畑村の津波被害 羅賀周辺
     岩手県田野畑村の津波被害 島越周辺


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