どこまで行っても花の山です

　岩場にて、ヤマツツジさんが満開でした。



岩の上でも懸命に、一所懸命。



岩の根っこでは、地道な努力のシダさんたち。



地層の具合を拝見します。
この割れ目が逆方向だと、非常に危険になります。
この角度でも、基本的に長居は無用。

この岩は砂岩系です。
マグマが固まったものが一度崩れたあとに固まりました。
水が岩を創り、山を造った地球さんです。
太古には、このあたりも海でした。



緑一面の拙宅界隈にも、こういう一角があるものです。
地球さんの基本は岩です。
とてつもなく、巨大な一枚が、ゆっくりと生きています。

緑を育てる土壌というものは、岩の上のわずかな世界。
そこに細々と生き抜いて咲いている、花も緑も有難いものです。



有難いからこそ、見逃せません。
細々と生き抜いてきた、ニリンソウさんの静かな晴れ姿。
先週の白河への旅への帰途。
栃木と茨城、県境の路傍です。



散り行く花弁も、晴れ姿。



セリさんたちも、静かに唱和します。
ゆたかな緑こそ、ここ、大子町の醍醐味。



振り向かないでいるうちに、ぐんぐんとイタドリさんが伸びていく。
あの日、あの時の一瞬のでした。



細々と生きていても、同じ日は二つと無し。
生き物さんも人間さんも。



この小さな花さんもアリさんも、名をまだ知らない青葉です。
名は知らずとも、懸命に、その上で楽しげな姿に、目を見張りました。
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