さて、おいらの実家がある広島県三次(みよし)市で、洋楽を専門に扱う、CD・楽器屋さんを見つけた、というところまでが、前回でしたな。
いや、三次市なんて、人口わずか数万人、しかも高齢化が進んでいて、独居老人の数がとても多いところ。
しかも、主要産業は農業くらいしかないし、洋楽のファンがたくさん存在するとは、とても、思えない(汗)
そんなところで、洋楽の専門店なんて、採算とれるの?? というのが正直なところ。
しかも外観は古風な民家なので、なんだか、敷居が高い感じ・・・
どう見ても、洋楽専門店には見えん!!(爆笑)
んで、勇気をふりしぼって、中に入ります。
中に入ってみて、すぐに感じたことは。
これ、ガチだわ(爆笑)
置いてあるCDがものすごく、マニアック!!
ヘヴィ・メタル系から、それこそポップスまで、幅広く取りそろえてあるんだけども。
その中でも、
プログレッシヴ・ロックが、充実しまくり・・・
三次で、プログレ!!??
プログレとはどんな音楽かというと、有名どころのジャケットを並べてみればわかるのですが。
キング・クリムゾンとか
ピンク・フロイドとか
イエスとかが有名ですね。
ほら、我々が普通に想像する、CDのジャケットとは思えん(笑)
だって、中身の音楽が想像できないもん・・・
といってもまあ、ロックファンにとっては、どれも名盤なので聴いたことある作品なんですけどね。
そう、プログレとは、ロックと前衛芸術をまぜこぜにした感じの、知的に、ある意味ねじくれたロック(ほめてます)
こんなもん、田舎で、田んぼを耕している、三次のおっさんが聴くとは思えん(偏見)
絶対、この店のオーナーの趣味だろ・・・
商売、成り立つのか・・・
しかも、こんな王道の作品ばかりじゃなくて、おいらがバンド名を聞いたことないようなものまで、置いてある(驚愕)
いったい、どこに向かって、球を投げているんだ、この店は??
いや、驚きを通り越して、尊敬するしかない!!
そして、楽器コーナーのわきに、楽器関係の小物が置かれていますよ。
まがりなりにもバンドをやっているおいらとしては、目が離せないところ。
そして、おいら、すさまじいものを発見します!!
これ!! スライド・バーじゃん!!
しかも、ロバート・ジョンソンの刻印が入った、レアもの!!(驚愕)
しかも、包装のビニールが色焼けしているところから、店頭に並んで10年以上は経過していると推察!!(爆笑)
値段は、3500円!!
これは高いのか、それとも安いのか!!
ちなみに、普通のスライド・バーは500円~2000円くらいのもんです。
ワインの瓶とかを加工して作れば、タダだしね~(笑)
たぶん、三次じゃあ、売れなかったんだろ~ね(笑)
そもそも、スライド・ギターを弾く人が存在するのか??
ギターを弾く人はいるだろうけど、スライド・バーの需要があるとは思えん。
さらに、ロバート・ジョンソン(戦前ブルーズの神様的存在)にあこがれている人が、三次にどれくらいいるのか・・・
ロバート・ジョンソンの知名度が三次にあるとも思えんし・・・
脳内で妄想がスパークし始めます。
この、スライドバー、おいらが買わなかったら間違いなく、来年の夏に帰省した時にも置いてある!!(爆笑)
おいら以外に、誰が買うのか!!??
どう考えても、おいらに向けて投げられた球だろ、これ!!??
バンドでスライド・ギターをやってて、戦前ブルーズが大好きな、おいらのストライク・ゾーンど真ん中の直球が、10年以上の時を経て、今おいらのバットの直前に!!(爆笑)
で、便利なスマホで、このスライド・バーについて調べます。
教えてください、Google大先生!!(笑)
発売されたのは2003年!!
当然のことながら、現在、生産は終了してます(当然か・・・)
うわ、10年以上、このお店にあったってこと??
定価は、なんと4800円(税抜き!)
1300円以上も、ディスカウントされているぞっ!!
でも、売れなかったのか・・・
買うしかねえ!!
これは、三次のためにも、買うしかねえ!!!
おれを育ててくれた町への恩返しだっ(大げさ)
おいらは、スライド・バーをつかんで(けっこうホコリが積もってました・笑)レジに向かうのでしたっ!!!
続きは次号じゃっ!!