荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

梅雨空の下のおかず横丁を行く。

2019年07月14日 | 散文

 

今年の梅雨はいつまでも続くような陰気さです。

 

入り口にある酒屋です。老舗の味の看板ですが、店は「開店休業」状態です。酒屋に訪れた規制緩和の波は小さな酒屋を淘汰しようとしています。

 

向かいには老舗の和菓子屋です。この季節はかき氷を始める時期ですが、この界隈では子供の姿を見かけないし、通行人も激減しました。

 

この商店街の衰退をマスコミが取り上げた一時期は、若者が廃業した店舗をリニューアルして工房など新しい業態を導入しようとしましたが、集客に繋がらなくてやがて撤退していきました。

 

商店街に活気はありません。

 

近くの「鳥越神社」の氏子です。お祭りがあるようですが、盛り上がっていません。

 

有名な味噌屋ですが・・・

 

総菜屋です。店を開けている少ない店舗の一つです。

 

よく見ると、魚屋の店頭にお婆さんが座っていました。店番でしょうか?動かないのでなかなか気づきませんでした。

 

空を見上げます。街灯の上の透かし彫りをよく見ると、「おかず」です。商店街の名前です。

 

もう一方の入り口に到達しました。梅雨空の下のおかず横丁です。

東京の商店街は滅亡の危機です。

 

 

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千成もなか本舗「かき氷始めました」

2019年07月14日 | 散文

 

かき氷の看板が出ました。

 

150円は安いです。

 

よく見ると布製です。

 

反対側はこれです。両方とも好いです!

 

よく見ると、店の壁にも同じ作家のものと思われるタペストリーが掛かっています。聞けば、頼んで作って貰ったとのことです。

 

店の向こうの坂に電車が現れました。

 

やがて、電車に押されるように人が歩いて来ました。

 

歩く速度で電車が下って行きます。

 

素敵な看板に惹かれて氷を食べましょう。

 

「氷カルピス」にしました。腰を掛けて、氷もカルピスも久しぶりで懐かしく美味しいです。

 

ゆっくりと電車が通り過ぎて行く初夏の店頭です。

 

 

 

コメント (2)
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