関東各地に「富士見」の名称があります。橋とか坂に多くその名が付いています。江戸の昔から常に富士山を見ながら暮らしてきたことが推察できます。また、その存在は今より遥かに身近で、かつ神々しい特別なものだったのでしょう。
谷中の富士見坂はここ諏訪台通りからの坂です。この正面に富士山が在ります。
ここの地面にある道路標識です。富士山のモザイクです。こんな立地です。
説明板がありますが、末尾に小さく「都心にいくつかある富士見坂のうち、最近まで地上から富士山が見える坂でした」
つまり、もう見られないのです。
坂にある街灯は富士山の透かしデザインです。
坂を下りて行きます。
左の民家の玄関先に見えし日の富士山の写真が飾られています。
反対側にはズラ~っと写真が並んでいます。
こんな風に結構大きく見えていたのですね。
再び凝視してみますが、やっぱり見えません。
こんなに惜しむのだったら、何故ビルの建設を許可したのでしょうか?自らの手で首を締めたのですね。
左手のレンガ壁も風情があります。この空に富士山が浮かんでいたら好いでしょうね。
振り返って坂を見上げます。
好い坂です。富士山があれば最高ですね。
坂下は、左へ向かうと谷中銀座へ続く路地です。
振り返って坂を見上げます。
ホントにここから富士山が見えたら谷中の大観光地になったのに、残念な開発判断をしてしまいましたね。