写真1 耕土から伸びたアスパラガスの新芽。約25cmに生長すると切り採られる。
写真2 ビニールハウスの中、人の背丈ほどに伸びたアスパラガス
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我々が賞味するアスパラガスはグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの2種。後者は新芽に耕土を寄せ太陽に当てず栽培。前者は写真1のように耕土を寄せず栽培する緑色のもの。
本種アスパラガスは、南ヨーロッパからウクライナが原産地で、古代ギリシャ時代から栽培されている。江戸時代、オランダ人により鑑賞用として日本に持ち込まれた。明治時代には食用として移入され、大正時代になると欧米への輸出缶詰用としてホワイトアスパラガスの栽培が北海道で始まった。
昭和30年代、40年代に食べた缶詰ホワイトアスパラガスの独特のにおいを想い出す。現在、グリーンアスパラガスを食べる機会が多い。
本種はユリ科の多年生で、税金に係る法定耐用年数は11年。
ふわふわした葉のようなものは細く枝分かれした茎(写真2)。元来の葉は鱗片状に退化し、茎に残る(例:写真1の淡い茶色のもの)。
JICA研修員といっしょに訪ねたJA島原雲仙の栽培者S氏に次のようなご教示をいただく。
この時季7月、8月は1日に約10cm伸び、約25cmのものを朝と夕、2回収穫する。
収穫したものは1時間ほど水に浸し、予冷庫に入れる。
翌朝、JA島原雲仙の集荷・選別・出荷場へ搬入する。
ビニールハウスの中のアスパラは20年経つ。
引用・参考文献等:JA島原雲仙HP
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年08月01日 撮影地:長崎県南島原市