
写真1 町筋の中央に清き流れ

写真2 門樹と石垣は知っている、清き流れ

写真3 大正六年五月掘削の「六五の井戸」(鉄砲町・山本家) 直径約1m 深さ約8.2m 水深約2m

島原市は湧水の街。随所に水が湧き、清く流れる(当ブログ2012年03月03日・04日・15日・16日)。
その一つが鉄砲町の清流(写真1・2)。江戸の昔から町筋の中央を流れ、水奉行の厳重管理の下、中下級武士屋敷の飲料水に使われた。
大正初期になると流域に水田が増えて従来の1/4ほどに減水し、伝染病蔓延もあり、井戸を掘る家も出てきた(写真3)。
さて、島原市街の住所表記について、武家屋敷の住所は「・・・丁」、町人の住所は「・・・町」に分かれると教える人がいる、と紹介した(当ブログ2012年08月17日)。
しかし、上記の鉄砲町のように武家屋敷でも「・・・町」がある。なにごとにも例外は存在。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年02月18日 撮影地:長崎県島原市