
写真1 桜の木で鳴くクマゼミ

海を見たいと言うJICA研修員を連れ、浜の川湧水経由で歩いていると、島原市保健センターの庭からクマゼミの鳴き声が聞こえて来る。近づくと、桜の木に2匹とまり、鳴いている(写真1)。時刻は2012年8月1日9時11分すぎ。
本種は、体長60~70mm、我が国のセミの中では大型。鳴く時間帯は日の出から正午の午前中が多い。
筆者は関東地域に暮らし始めてから、南方系の本種を久しく見ず、鳴き声を聞いてなかった。
撮り終え、小学低学年の夏休みを想起。昼間、本種クマゼミを捕まえるには、暑い日中の農作業をやめて昼寝中の祖母や母の脇を静かにソーと抜け出さねばならなかった。これが第1関門。
よしんば抜け出したとしても、捕虫網を買ってもらえず素手ゆえ、なかなかうまく捕まえられなかった。本種は昼間鳴かず、センダンに一列にとまっていた。近づくと、“ジッ”と鳴きオシッコをかけて飛び去ることがたびたび。以上は、昔、昔の想い出。
学名:Cryptotympana facialis セミ科
引用・参考文献等:*フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』日本語版(最終更新 2012年7月18日13:25);クマゼミ
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年08月01日 撮影地:長崎県島原市