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写真1 稲刈りの際、わらをすべて切り刻むのでなく、脱穀だけの長いわらを一部に残し日干し
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写真2 日干し稲わらをトラクターにつけた木枠に積み込む
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写真3 トラクターの前部に木枠 このタイプを初めて見る
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写真4 切られたアゼクサ・畦草 稲わらと混ぜて堆肥となる
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1.稲わら・畦畔草の利用
台風から吹き込む南風もあり、残暑厳しい09月14日、15時30分頃、拙宅近くの農道を歩く。
刈取り跡の田んぼで、わらをトラクターに積む人生ベテラン男性(写真1~写真3)。
田んぼに入り、なに、なさってんですか、次のよう。
集めている稲わらは、ネギを植えた所に敷く。
余ったわらは、刈り取ったアゼクサ(写真4)といっしょに堆肥を造る。
畦に除草剤を振る農業者が多いなか、畦草利用堆肥造りに感心。末長く続けてください。
2.高度経済成長に伴い稲わら・畦畔草の利用は激減
私が小学生の頃、1950年代、高度経済成長が始まった頃、
稲わらは牛馬の餌、縄、叺(かます)、俵などに使われ、捨てられなかった。
また、田畑畦畔の草は牛馬の餌。
当時、多くの農家は牛や馬を建物の中で1頭あるいは2頭飼っていた、それを少頭舎飼いと呼ぶ。
高度経済成長に伴い、農業外の仕事をもつ兼業農家が増え、牛馬飼養は大規模となり、
畦畔草の利用は減り、稲わら製品の利用も減った(本ブログ2012年09月09日)。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年09月14日 撮影地:埼玉県久喜市八甫新田