写真1 乾燥し、風弱く絶好の稲わら焼き日。炎はゆっくり進み、煙穏やか。Hさんの刈田
写真2 炎の先端を処理するHさん
写真3 絶好の稲わら焼き日ゆえ、あちこちの刈田で煙たなびく
写真4 キヅルシはハンノキ(榛の木)に稲わら束を井の字に重ねる、と説明のHさん
写真5 Hさん宅のハンノキ(榛の木)は、写真のように屋敷の西側に植えてあった
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台風13号接近の前日、2016年09年07日午後
青空に台風の先触れ雲浮かぶ関東平野中央部
埼玉県久喜市、中川右岸域、東に東北新幹線、西にJR宇都宮線
あちこちに煙たなびき、甘酸っぱい香り、稲わら焼き(写真1~写真3)
稲わら焼きのHさん(写真1・写真2)、次のように筆者にご教示
昔のようにヒクベ(カマドに入れて煮炊きの燃料)に使わないので焼く(注1)
焼くと害虫駆除にもなる
若い頃は稲わらをハンノキ(榛の木)に吊るした、いわゆるキヅルシ(木吊るし・注2)
ハンノキは屋敷の西側にあった(写真5)
脱穀した稲わらを井の字状(写真4)にハンノキに重ねてじょじょに高くした
高くなるとキヅルシの上端にいる人が縄でオオタバ(大束)を吊り上げた
オオタバはコタバ(稲わらの小さい束)を16束纏め結んだ束
キヅルシの上端にいる人はハンノキの枝にかけたロープで下りた
キヅルシの上端には雨避けのために傘状の稲わらを被せた
それでも、上端部は濡れた
その濡れた稲わらはダゴエにした
すなわち、馬の敷きわらにして糞尿と混ざり肥料となる
太く生長したハンノキは燃料にした
キヅルシの稲わらは、カマドにくべて煮炊きの燃料に使った
畳用に売ることもあった
注1 弊ブログ2014年09月22日
注2 弊ブログ2013年02月04日写真1・写真2
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日・撮影地:上記